沖縄は素晴らしいマラソン大会の宝庫です。NAHAマラソンもおきなわマラソンというメジャーな大会だけでなく、走ることを楽しむための大会が多いような気がします。気温が高く速く走ることには向いていないからなのでしょうか。
そんな沖縄のマラソンでも「景色を楽しむ」ことをメインにした大会があります。それが「第6回 古宇利島マジックアワーRUN in 今帰仁村」です。
古宇利島マジックアワーRUN in 今帰仁村とは
スタート時間は15:30。そんなマラソン大会聞いたことないですよね。マラソン大会は通常、速く走ることを優先するために朝早くから行うものです。とくに南の島では太陽の暑さを避けて日が昇らないうちから走り始める大会もあります。
RUNNING STREET 365で紹介したいと思ったのは、古宇利島マジックアワーRUN in 今帰仁村がそんな常識をくつがえす「海が一番きれいな時間」に走ることを目的とした大会だからです。
昨年まではハーフマラソンと11kmの大会だったのですが、ハーフマラソンのトップと11kmの後方が重なって走るのが危ないからという理由で11kmの部は廃止されました。11kmの部をもっと早いスタートするとか、遅いスタートにするとか選択肢があったにも関わらず、「一番いい時間」に走れないなら意味がないというメッセージなのでしょう。思い切ってハーフマラソンだけの大会になりました。
コースは沖縄本島にある今帰仁村をスタートし、古宇利大橋を渡って古宇利島で折り返すハーフマラソン。「フラットかフラットじゃないか?」そんなこと気にしちゃダメです。綺麗な景色の中を走りことが目的なんですから、質問するなら「美しいか美しくないか?」のどちらかです。
もちろん「美しい」に決まっています。そして「フラットではない」コースです。
マジックアワーとは
マジックアワーとは日没後の数十分、薄明かりのある時間帯のことで、本来は撮影用語のひとつです。この時間帯に撮影した写真は「マジック」のように美しくなることからマジックアワーと呼ばれています。
古宇利島マジックアワーRUN in 今帰仁村が開催される4月16日の沖縄の日没時間は18:54。スタート時間が15:30ですから3時間24分走らないと日没にはならない…なんてこと気にしてはいけません。
ちゃんと見ることができるのです。スタート地点の今帰仁村総合運動公園は海のそばにあるのです。そしてそこからは古宇利島が見える…はず。方角的には見えます!マジックアワーの古宇利島と古宇利大橋。
スタート時は碧い沖縄の海を楽しめて、ゴールしてからはマジックアワーの沖縄の海を満喫できる。こんな素晴らしい大会はここにしかありません。
古宇利島マジックアワーRUN in 今帰仁村の楽しみ方
土曜日開催なので金曜日の夜か土曜日の早朝のフライトで那覇を目指しましょう。
今帰仁村は那覇空港から90km、車で約2時間の距離にあります。那覇空港からはレンタカーを借りることをおすすめします。
ホテルは走り終えて那覇や名護に戻るのもいいですが、スタート・ゴール地点近くのリゾートホテル「リゾートホテル・ベル・パライソ」でゆっくりすることをおすすめします。
土曜日に走って、日曜日は普段あまり行かない名護周辺の観光や海を楽しんでください。那覇周辺とはまた違った沖縄の美しさを満喫できるはずです。
本当ならもう1泊したいところですが、仕事はなかなか休めないですよね。最近はLCCのおかげで沖縄までかなりの格安で行けるようになりました。「沖縄だから!」と気合を入れすぎずに「ちょっと沖縄まで夕陽を見に行ってくる」というような軽いノリで古宇利島マジックアワーRUN in 今帰仁村に参加してみてはいかがでしょう。
大会概要
開催日:2016年4月16日(土)
開催場所:今帰仁村総合運動公園
開催種目:ハーフマラソン
参加費:4,500円
定員:4,000人
エントリーサイト:SPORTSENTRY RUNNET
大会HP:http://kouri-run.jp