日本国内にはたくさんのマラソン大会がありますが、日本最北端のマラソン大会はもちろんひとつだけ。しかも日本最北端わっかない平和マラソンは、北海道の最北端である宗谷岬にある日本最北端地の碑前からスタートする正真正銘、最北端のマラソン大会になります。
募集人数がフルマラソンで1000人とかなり小規模で、しかも2018年に始まったばかりということで、それほど知名度が高くない大会ですが、リピーターも多く、注目度が上がっているマラソン大会のひとつです。ここではそんな日本最北端わっかない平和マラソンの特徴や魅力について解説していきます。
日本最北端わっかない平和マラソンの特徴
日本最北端わっかない平和マラソンは、日本最北端の地で開催される唯一無二のマラソン大会です。北海道マラソンの翌週に開催されることが多いのですが、9月初旬という北海道でもまだ夏の気配が残る季節の開催ながら、比較的涼しい気温の中を走れるのが魅力のひとつになります。
そんな日本最北端わっかない平和マラソンの種目は4つあります。もちろんおすすめは日本最北端から走り出すフルマラソンです。
種目
▶ 42.195km（フルマラソン）
▶ 8km
▶ 5km
▶ 2km
宗谷岬から稚内市街地に向かって走るのですが、海沿いで高低差が少なくてコースとしては走りやすいのですが、毎年強風が吹くことでも知られており、気温もそれなりに高いので記録を出すのが難しい大会でもあります。ただ、それでも注目されているのは、アットホームな雰囲気にあります。
稚内の街全体でマラソン大会を歓迎してくれる。北海道には他にもそのような雰囲気のある大会がいくつもあり、走ることの楽しさを取り戻させてくれます。そして関東からであれば稚内空港まで飛行機が飛んでいるため、意外とアクセスしやすいといったメリットもあります。
さらにフィニッシュ地点では、北海道・稚内の美味しいものがいっぱい。これぞ北海道というグルメをマラソン大会会場で楽しめるのも日本最北端わっかない平和マラソンの魅力になります。
日本最北端わっかない平和マラソンの関門時間
| ポイント | 関門距離 | 制限時間 | ペース |
|---|---|---|---|
| 20.2km | 20.2km | 2時間53分 | 8:34/km |
| 26.0km | 5.8km | 3時間42分 | 8:27/km |
| 33.0km | 7.0km | 4時間42分 | 8:34/km |
| 37.0km | 4.0km | 5時間16分 | 8:30/km |
| 42.195km | 5.195km | 6時間00分 | 8:28/km |
日本最北端わっかない平和マラソンの制限時間は6時間。関門は4つありますが、いずれもキロ8分25秒を維持できれば音大なく通過できます。募集人数がフルマラソンで1000人しかいませんので、スタート渋滞もなくすぐに自分のペースで走り出せます。
ただし、常に向かい風に悩まされることになるため、普段の走りよりもキロ30〜60秒くらい遅くなることを想定しておきましょう。しかも夏場の開催ということで、まだ体ができていない状態で挑むことになります。無理に設定ペースを維持するのではなく、状況に合わせてペースを落としていきましょう。
日本最北端わっかない平和マラソンの気温・天候・完走率
| 開催年 | 最低気温 | 最高気温 | 天候 | 完走率 |
|---|---|---|---|---|
| 2014 | – | – | – | – |
| 2015 | – | – | – | – |
| 2016 | – | – | – | – |
| 2017 | – | – | – | – |
| 2018 | 16.4℃ | 21.6℃ | 晴れのち曇り | – |
| 2019 | 18.6℃ | 23.1℃ | 晴れ | 87.2% |
| 2020 | – | – | – | – |
| 2021 | – | – | – | – |
| 2022 | 13.0℃ | 23.6℃ | 晴れ | 91.3% |
| 2023 | 22.0℃ | 26.0℃ | 曇のち晴れ | 87.8% |
酷暑の2023年は最低気温が22℃もあり、最高気温にいたっては26℃に達しましたが、本来であれば最高気温も23℃前後で、そこまで暑さを感じることなく走れます。シリアスランナーにとっては暑く感じるかもしれませんが、完走目標のランナーにとってはこれくらいがちょうどいいかもしれません。
ただ、この時期の稚内は強風が吹くことで知られており、これまで4回の開催はすべて向かい風との戦いになっていました。「前に進んでいる気がしない」というほどの風ですので、記録を狙うどころか、風景を楽しむ余裕もないかもしれません。このためできるだけ集団で走るなどの対策が必要になります。
そのような強風が吹き、しかも6時間制限ということもあって、完走率はやや低めです。コンディションが良ければ90%を超える完走率になりますが、風が強かったり気温が高かったりすると、完走率は90%を切ってしまう可能性が大きくなります。
日本最北端わっかない平和マラソンの評価・口コミ
日本最北端わっかない平和マラソンのRUNNET評価は2022年に94点となっていますが、それ以外の年はそこまで高くありません。ただ、実際に走った人たちの声を聞いてみると、とても満足度の高い大会のように感じます。実際に走った人たちがどのように評価をしているのか見ていきましょう。
口コミからわかる良いポイント
- 風がきついけど暑さを感じずに済んだ
- 後半にエイドが充実しててよかった
- 景色が最高すぎる
- レース後に露天風呂に入れるのは嬉しい
- スタートロスが数秒
口コミからわかる残念なポイント
- 稚内ならではの給食が少ない
- 完走メダルが足りなくてもらえなかった
ほぼ全員が強風についてのコメントをしており、ただ面白いことに風についてネガティブなコメントを残している人はほとんどいませんでした。むしろ日本最北端わっかない平和マラソン名物として楽しんでいるようで、むしろ無風や追い風になった年は、参加者が残念がりそうです。
参加者が少ないため単独走になりやすいものの、市街地に近づくにつれて応援や私設エイドも充実して、気持ちが盛り上がっていくコースになっているのも高評価につながっているように感じます。大会運営も基本的にはしっかりとしていて、常に改善をしながら運営をしている感じが伝わってきます。
ただ2023年は完走メダルが足りなくなったようで、開催回数が少ないことによる不安定さもあります。ただ、総合的な満足度は高く、ランナーなら1度は走っておくべきマラソン大会のひとつだということが口コミから伝わってきます。
日本最北端わっかない平和マラソンのレポート
日本最北端わっかない平和マラソンへのアクセス
日本最北端わっかない平和マラソンは、ゼッケンが事前送付ですが、遠方から参加する場合には前泊が必須になります。前日のうちに飛行機や電車などを使って、稚内駅周辺まで移動しておきましょう（スタート地点へは無料のシャトルバスが出ます）。関東からのアクセスは稚内空港まで直行するフライトがおすすめです。
その他の地域からは新千歳空港まで移動し、そこから稚内空港行きの飛行機に乗り換えることになります。どのルートが安いかは購入するタイミングで変わってきますので、航空券を比較・予約できるエアトリ 
を使って最安値になるルートを探しましょう。
また稚内周辺を観光したいならレンタカーがあると便利です。レンタカーの最安値検索「エアトリ」 を利用して、空港でレンタカーを借りておきましょう。
ちなみに道内の移動であれば電車かバスで稚内駅を目指すことになります。札幌から網走までバスなら約5時間50分で、片道6,000〜7,250円とリーズナブルに移動できます。ただしバスは座席数が限られますので、楽天トラベルのバス予約などを利用して早めに予約をしておきましょう。
日本最北端わっかない平和マラソンの宿泊予約
日本最北端わっかない平和マラソンは前日受付が必要ありませんが、地元の人でないかぎり前泊が基本となります。観光地でもあり、参加者もそれほど多くないためホテルの部屋は十分にありますが、ゆっくりしていると条件のいい宿から埋まっていきます。
スタート地点の宗谷岬までは無料のシャトルバスに乗れるので、ホテルはシャトルバス乗り場がある稚内駅周辺が便利です。部屋が埋まってしまった場合には、南稚内駅周辺にもホテルがありますので、そちらも検討してみましょう。
少しでも安く泊まりたいなら、大会側が1泊1,200円というリーズナブルな価格でドミトリーを確保しているとのことですので、そちらでお申し込みください。他の人と一緒だと寝れないという人や、前後泊もして観光を楽しみたいという人は、普段使っている宿予約サイトで早めに予約しておきましょう。
▶【楽天トラベル】で予約
▶【Trip.com】で予約 
▶【agoda】 
で予約
▶【エアトリ】 
で予約
大会詳細情報
