トップランナーは猫も杓子も厚底の時代ですが、それでも足を鍛えるときには薄底のほうがいいというランナーもまだまだたくさんいます。特に若い学生ランナーを中心に根強い人気のあるアディゼロ ベコジ。
ここではそのルーツや特徴について詳しく解説していきます。
アディゼロ ベコジのルーツはAERO BOUNCE
アディダスの代名詞とも言われているソール材がBOOST™フォームですが、面白いことに日本のランナーにウケたのは、非BOOST™フォームのAERO BOUNCE でした。このAERO BOUNCEはBOUNCEフォームというクッション性と屈曲性に優れた素材を使っています。
AERO BOUNCEが受けた大きな理由のひとつが「安い」ということです。最近のランニングシューズは2万円を超えるものも珍しくなく、1万円代前半になると「お手頃」というような錯覚することも度々。
自由に使えるお金が限られている市民ランナー・学生ランナーにとって、消耗品であるランニングシューズに1万円以上はなかなか出せませんよね。そんな中、定価で8,490円という価格帯で登場したのがAERO BOUNCEでした。
定価でその価格ですので、スポーツショップでは6,000円台で並ぶこともあり、ウィメンズのサイズにもよりますがAmazonで2,000円台から購入できます。
しかもただ安いだけではなく、日本のランナーが好きな軽くて薄いシューズです。自分が踏み込んだだけの力が地面から返ってくるシューズですので、シューズに走らされている感覚がありません。
レースで結果を出すにはBOOST™フォームのような、高反発シューズのほうが適していますが、普段の練習を行うときには走りをサポートしてくれるものは、できるだけ省いておいて、しっかり筋力をつけて足を鍛える必要があります。
AERO BOUNCEはまさに、足を鍛えることができるシューズということで、市民ランナーだけでなく、学生の部活用シューズとしても人気がありました。
そしてそんなAERO BOUNCEがフルモデルチェンジして、誕生したのが「アディゼロ ベコジ(Adizero bekoji)」です。ベコジという名前は多くの陸上選手を輩出するエチオピアのベコジ村の名を使用しています。
AERO BOUNCEは部活シューズという位置づけで始まったランニングシューズでしたが、あまりの人気とそのポテンシャルの高さから「走りを追求するシューズ」としてアディゼロシリーズに加わわったというわけです。
もちろん価格は変わらず税抜で8,490円です。
アディゼロ ベコジの特徴
驚くことに、このアディゼロ ベコジはAERO BOUNCEから驚くような進化をしています。まず従来のBOUNCEフォームをさらに軽量化した「BOUNCE LITE」をミッドソールに採用しています。これにより軽さを追求していますが、それだけではありません。
アディゼロ ベコジにはUltraboostなどにも採用されているトルションシステムが採用され、大きな推進力が生み出されるようになっています。これにより、より真っ直ぐに走れるシューズになっています。
ただし、このトルションシステムがプラスに働くか、不要だと感じるかはランナーによって違ってくるかもしれません。走りを矯正する力が働きますので、もしかしたら「前のモデルのほうがいい」と感じる人も出てくるかもしれません。
初期ラインナップで9色展開というバリエーションの多さもアディゼロ ベコジの魅力です。これまでにないデザイン性の高さを追求し、スニーカーとしての魅力も兼ね備えている1足です。
ここまでのフルモデルチェンジがあっても8,490円という設定。2019年も多くのランナーのトレーニングを支えてくれる1足になるはずです。
クッション性という意味では、Adizero Japanよりも劣りますので、人によってはフルマラソンでの使用は難しいかもしれません。でも、きっちり鍛えて準備したランナーなら、このシューズで好記録を狙うことも可能です。
アディゼロ ベコジの使い方
理想は普段のスピードトレーニングなど、足に負荷をかけるためにこのシューズを使い、そしてレースではクッション性も兼ね備えたAdizero Japanを履くというのがおすすめの組み合わせです。
Adizero Japanもアディゼロ ベコジも日本人の足型に合わせたマイクロフィットラストを採用していますので、履き替えてもほとんど違和感がないはずです。
発売開始から1年以上経過していますので、デザインによっては定価の半値近い値段で購入できますので、購入するチャンスです。
ちなみにAmazonならPrime Wardrobeの対象商品ですので、気になるデザインやサイズをまとめて取り寄せて最長7日間試すこともできます。気に入った1足を残してあとは返品可能ですので、近くにスポーツショップがない人でも自分にぴったりの1足を手に入れることができます。
しっかり走り込んで、体を作り上げたいというランナーにとって、普段の練習用シューズのファーストチョイスになる1足ですので、時間があるときに足を入れるだけでもしてみましょう。
Adizero bekoji商品概要
グレーTWO F17/ランニングホワイト/コアブラック
オフホワイト/ランニングホワイト/コアブラック
オフホワイト/ランニングホワイト/コアブラック
アクティブピンク S19/コアブラック/ランニングホワイト
グレーワン F17/ランニングホワイト/カレッジロイヤル
クリアミント F18/レジェンドパープル S19/ランニングホワイト
オフホワイト/カレッジネイビー/アクティブピンク S19
ハイレゾイエローS19/コアブラック/ショックシアン S19
アクティブオレンジ S19/コアブラック/ランニングホワイト
※ワイドモデル
サイズ | 22.0~31.0cm |
自店販売価格 | 8,490円(税抜) |
ミッドソールドロップ | 5mm |