ランニングシューズは厚底がトレンドですが、やっぱり軽くて地面を感じられる従来スタイルのシューズがいいという人もいますよね。軽いシューズでピッチを上げてスピードを出し、風を感じるというのはランニングの醍醐味のひとつでもあります。
ウェーブエアロ19はまさに風を感じるための1足で、片足わずか215gで前作よりも約10gも軽量化に成功しています。そして高反発ソール素材 MIZUNO ENERZY を搭載したことで、衝撃吸収性も反発力もアップしており、自己ベスト更新を目指すランナーやスピード練習に最適なシューズに仕上がっています。
クッション性と反発性を大幅アップデート
外観からはウェーブエアロ18と大きな違いがないように見えますが、実は今回はマイナーチェンジではなくフルモデルチェンジに近い、大幅なアップデートが行われています。クッション性・反発性・軽さといったランニングの基本となる要素がすべて向上し、従来モデルよりも圧倒的に走りやすく仕上がっています。
- ヒール部にMIZUNO ENERZYを搭載
- シームレスアッパーを採用
- 柔らかいアナトミカルカップインソールを採用
ウェーブエアロ18からの大きな変更点はこの3点です。新素材 MIZUNO ENERZY を搭載したことで、従来のミッドソール搭載モデルと比較すると柔らかさが約17%、反発性が約15%向上しています。これにより着地時の衝撃をしっかりと吸収しつつも、高いエネルギーリターンにより加速できるようになっています。
そして、シームレスアッパーを採用しており、ブーティ構造になっているため履きやすく、それでいてきちんと締め付けもあるので、従来モデルと変わらない追従性を実現しています。アッパー部品を減らしたことで、約10gの軽量化にも成功しています。
そしてウェーブエアロ19は徹底して「柔らかさ」を追求しており、インソールにアナトミカルカップインソールを採用しています。もしかしたら、これを柔らかすぎると感じる人がいるかもしれませんが、走り続ければその恩恵を得ていることに気づくはずです。
シューズデザインから走り方を読み取る
ミズノはサブ3.5を目指すランナー向けとして発売していますが、サブ3.5といってもいろいろなタイプのランナーがいます。ウェーブエアロ19がどのようなランナー向けなのか、もう少し具体的にシューズデザインから読み取っていきましょう。
踵部にMIZUNO ENERZYを搭載しているということは、着地をするときに踵を使うということを想定しています。ただし踵部のアウトソールはフラットですのでヒールストライクではなく、足裏全体で着地するミッドフットを想定しているはずです。
ミズノウエーブも踵から前足部にかけて全面に搭載されており、さらにつま先が上がっていますので、ミッドフット着地で踵から反発をもらって前足部に体重移動するという走り方が適しています。前足部の屈曲性が高く仕上がっているとのことですので、最後に蹴り出すことも可能です。
反対に前足部の屈曲性が高いということは、フォアフット着地だとミズノウェーブの反発力をもらえないことになります。軽量シューズですので、それなりには走れますが、シューズの特性を活かした走りとは言えません。しっかりと足裏全体でシューズに乗るほうが、効率よくスピードに乗れるはずです。
そういう意味ではサブ3.5というのはあまり気にせず、ミッドフットで着地をするランナーならレベルを問わず快適に走れるはずです。ただ柔らかすぎるため、「足を鍛える」という部分ではやや過保護です。ポイントトレーニングではクッション性の低いインソールに変えたほうがいいかもしれません。
WAVE AERO 19 商品概要
価格 | 14,850円(税込) |
サイズ | ユニセックス:22.5-29.0cm ワイド:24.5-29.0cm ウィメンズ:22.5-25.5cm |
重さ | ユニセックス:約215g(27.0cm片足) ワイド:約215g(27.0cm片足) ウィメンズ:約180g(24.5cm片足) |
シューズ幅 | 2E相当 ワイド:3E相当 |