マラソン大会が開催されないということで、モチベーション維持のためにトラックレースにも出場するようになった人も多いかと思います。ただ、トラックレースではロード用の厚底シューズが公式レースでは使えなくなり、トラックレース用にシューズを買い増さなくてはいけません。
ロードとトラックで違うランニングシューズを履くことになりますが、こうなるとシューズによって走り方のフォームが変わる可能性があります。これを防ぐためにミズノはトラックレースとロードレース両方に使えるハイエンドモデル「WAVE DUEL NEO 2 ELITE」を7月から発売します。
スピードに妥協しないトラック対応の25㎜ソール
WAVE DUEL NEO 2 ELITEはトラックレースでも走れるようにソール厚さを25mmで設計しています(前作は27.5mm)。これにより、ロード用のランニングシューズでありながらもトラックでも履くことができ、シューズの使い分ける必要がなくなりました。
ロード用のハイエンドシューズは厚底がトレンドですが、WAVE DUEL NEO 2 ELITEは「駅伝用シューズ」という位置付けになっているため、フルマラソンほどのクッション性は必要ありません。クッション性を高めることよりも、ロードとトラックで同じシューズを履けるほうが利点が大きいと判断したわけです。
ただソールが薄くなっているので、軽量のニットアッパーを採用したこともあり、前モデルと比べ約10gの軽量化に成功しています。さらにソール材には反発性が約35% 向上した新素材『MIZUNO ENERZY LITE』を採用しており、スピードを出しやすくなっているのもWAVE DUEL NEO 2 ELITEの魅力。
アウトソールは軽量でグリップ力を高める『G3ソール』で、ロードでもトラックでもしっかりとグリップしてくれるので、集団がペースアップしてもすぐに反応できます。もちろんミズノ独自の樹脂製プレート『ウエーブプレート』搭載のスピードモデル。勝ちたいランナーのための1足です。
ハーフマラソンまでのスピードレース向き
WAVE DUEL NEO 2 ELITEは「駅伝用シューズ」という位置付けになっています。これはキロ3分よりも速いペースで走ることを意味しています。もちろん、それよりもゆっくりなスピードでも履けますが、シューズのポテンシャルを考えたときには、マラソンのような比較的ゆっくりとしたスピードで履くモデルではありません。
レースで履くなら5km〜ハーフマラソンまで。スピードが求められる距離で履くのに最適な1足です。新作はソールが薄くなっているので、前作よりもクッション性が低下しているはずです。厚底シューズのようには足を守ってはくれないので、フルマラソンで履くという人はその点を頭に入れて、優しい走りを心掛けましょう。
スピードは出せるので、ハーフマラソンまでの距離のレースだけでなく、インターバルなどのポイント練習にも適した1足。WAVE DUEL NEO 2 ELITEは価格帯も高いので練習シューズにはもったいないと思うかもしれませんが、そういう人は同時発売されるローカットモデルのWAVE DUEL NEO 2をおすすめします。
いずれにしても、誰にでも履きこなせるランニングシューズではないので、有名なランナーが履いているからという理由で安易に購入するのはおすすめしません。とても優れたシューズではありますが、自分なりに目的や使いどころを考えた上で、必要だと感じてから購入しましょう。
WAVE DUEL NEO 2 ELITE 商品概要
WAVE DUEL NEO 2 ELITEはハイカットモデルで、好みが分かれるということでローカットモデルのWAVE DUEL NEO 2も発売になります。試し履きをして、自分に適したモデルを購入しましょう。
WAVE DUEL NEO 2 ELITE
価格 | 25,300円(税込) |
サイズ | 22.0-28.5cm |
重さ | 約185g(27cm片足) |
ソールスペック | ドロップ:8mm 前足部 17mm/かかと部 25mm |
発売日 | 2021年7月上旬 |
WAVE DUEL NEO 2
価格 | 20,900円(税込) |
サイズ | 22.0-28.5cm |
重さ | 約175g(27cm片足) |
ソールスペック | ドロップ:8mm 前足部 17mm/かかと部 25mm |
発売日 | 2021年7月上旬 |