【シューズレビュー】選ばない理由が見つからない完成度。アンダーアーマー「UAベロシティ プロ」【PR】

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ランナーにとって理想のランニングシューズというのはとても定義が難しく、誰にでもおすすめできるシューズというものは存在しません。そもそも、ランナーはそれぞれ足の形が違います。その時点で「合うシューズ」と「合わないシューズ」ができてしまいます。そして走力や目的によっても「最適」は変わってきます。

それを踏まえた上で、あらゆるレベルのランナーにおすすめしたいシューズがあります。それがアンダーアーマーの「UAベロシティ プロ」です。信じられないことに、このシューズはどんな走り方にも適応できます。そして初心者にとってもシリアスランナーにとっても、ベースシューズになるポテンシャルを備えています。

そんな「UAベロシティ プロ」をアンダーアーマーに提供していただいたので、実際に履いて走っ手感じたことをレビューしていきます。

目次

コンプレッションウェアメーカーだからこその1足

アンダーアーマーはコンプレッションウェアのイメージが強いこともあり、ランナーでもランニングシューズを手掛けていることを知らない人もいますよね。実際にランニングシューズに力を入れているのは最近のことで、それでも存在感が年々増しており、今では世界のトップランナーが選ぶシューズを作り出しています。

アンダーアーマーの面白いところは、ノウハウがないゼロの状態からシューズづくりを始めたことにあります。多くのスポーツブランドはスポーツの歴史とともに成長し、さまざまなノウハウをストックしながらシューズづくりをしています。ところがアンダーアーマーにはそれがありません。

それはある面ではネガティブな要素になり、実際にランニングシューズづくりを始めたばかりの頃は、コンセプトは面白いものの、シューズのポテンシャルがともなっていない製品もありました。ただ、シューズづくりの常識にとらわれないアプローチをしているため、他のメーカーにはできないようなテクノロジーを生み出すこともあります。

「UAフロー」がまさにそれで、アンダーアーマーは「ランニングシューズにはラバー製のアウトソールが必要」という常識を覆し、ミッドソールがアウトソールも兼ねているシューズを開発。アウトソールをなくしたことで、シューズの重心が上がり、アウトソールのあるシューズよりも一体感があり、コントロールもしやすいシューズを完成させました。

UAベロシティ プロはそんなUAフローを搭載しており、さらにはフルレングスでFRPプレートが埋め込んだことで、高い推進力を得ることができます。このため、ジョグだけでなくスピード練習にも使うことができ、サブ3.5くらいまでのレベルであれば、フルマラソンでも使えます。

ただ、シューズがそれほど軽くない(重たくもない)ため、サブ3を狙うようなランナーですと、軽さを実感できるUAベロシティ エリートの方が適しています。そのあたりについては、後ほど詳しく解説していきます。ここでは、UAベロシティ プロがどのような位置づけのシューズなのかを把握してもらえればOKです。

アンダーアーマーのランニングシューズに共通する特徴は、アッパーのフィット感にもあります。アンダーアーマーはコンプレッションウェアメーカーということもあり、とにかくフィット感を大切にしているように感じます。UAベロシティ プロもそこを重視しており、まるで足の一部になったかのようなフィット感で足を包み込んでくれます。

フィット感を重視しているのもあって、アンダーアーマーのシューズはモデルごとのサイズにバラツキを感じることがあります。UAベロシティ プロはというと、普段履いているシューズのサイズでOK。とはいえフィット感が魅力のシューズですので、購入するときには店舗でフィッティングしてサイズ感を確認するのがおすすめです。

UAベロシティ プロならどんな走り方にも対応できる

左:踵着地・右:フォアフット

UAベロシティ プロを履いて走ると「まっすぐに走れる」ことに気づきます。まるでガイドが付いてるかのようにブレることなく、ただひたすらにまっすぐ前に進めます。ランニングシューズだから当然と思うかもしれませんが、ここまでブレないシューズはほとんどありません。

面白いのは、どんな走り方をしても、同じような足の運びになるということ。Runmetrixを使ってフォアフットと踵着地でランニングフォーム分析をしてみたところ、まったく違うフォームで走っているのにも関わらず、なんと計測結果はほぼ同じになっているのが上の図からもわかってもらえるかと思います。

実際に走っているときの感覚も、どちらの走り方でもストレスがないどころか、本来のスピードに上乗せされている感じがあります。圧倒的なスピードが加わるというのではなく、40%くらいの走りをしているつもりが50%になっているような感覚です。それがフォアフットでも踵着地でもあるというのが驚きです。

左:裸足・右:裸足ランニングを意識したUAベロシティ プロ

私は裸足ランナーでもあるのですが、面白いことにUAベロシティ プロは裸足感覚の足の運びができます。これはランニングシューズとの一体感があるからこそだと思うのですが、自分が裸足で走っているのではないかと錯覚するくらい、足の指で地面を掴む感覚があり、それでいてやはりスピードの上乗せ(動きの力強さ)があります。

UAベロシティ プロの「まっすぐ走れる」を強く感じるのがトレッドミルでのランニング。夏の暑さを回避するため、ジムのトレッドミルで走ることあるのですが、トレッドミルは気を抜くと体の軸が左右にぶれてしまうことがあるのですが、UAベロシティ プロを履くとまったくブレなくなり、淡々とトレーニングをこなせます。

ランニングにおいて「ブレがない」ということは、走りにロスがないことを意味します。フルマラソンのような長い距離を走るときには、エネルギーの消費を抑えることができるので、後半の失速も防ぎやすくなります。しかも膝に対してまっすぐ体重を乗せられるため、ケガを回避しやすくなります。

これが初心者にもおすすめしたい理由のひとつです。初心者はまだ走れる体ができていないので、シューズに振り回されることで膝がねじれてケガしてしまうことがあります。ところがUAベロシティ プロではそれが起きにくく、走れる体ができる前にランニングをやめてしまうという、ランニングあるあるを回避できます。

しかもどんな走り方をしても、気持ちよくスピードに乗れるので、走ることが楽しくなります。唯一苦手なことがあるとすれば、静止してのフィジカルトレーニング。走りやすさを追求した結果、ちょっとしたことで重心が前に進んでしまうので、その場に留まることがやや苦手。フィジカルトレーニングをするなら、ノーマルの「UAベロシティ4」がおすすめです。

サブ3.5までならUAベロシティ プロがあればOK

ランニングシューズは用途に応じて履き分けるという考え方が定着しつつありますが、月間走行距離が100km前後かそれよりも短いとなると、ジョグ用やレース用など用途ごとにシューズを買うのはもったいないですよね。実際にランニングシューズは1年に1足としている人もいると思います。

その結果、ジョグ用のシューズを履いて「スピードを出せない」と悩んでいたり、軽量のスピードモデルを履いて「走らされる感じがあって、しかも後半に失速する」と不満を感じたりすることがよくあります。ランニングシューズ1足でそれを回避するには、オールラウンダーな1足を選ぶ必要があります。

そのオールラウンダーとして、ここ最近で特に優秀だと感じたのが「UAベロシティ プロ」です。ジョグも気持ちよく走れて、スピードも出せるけどしっかりコントロールできます。サブ3.5(キロ5分)ならレースでも使えますし、クッション性も備わっているので、完走目標の人という人もレースシューズにできます。

その気になればキロ4分くらいでも走れるのですが、その領域になると軽さも備わったUAベロシティ エリートのほうが適しています。いくらフィット感が高く、足への追従性が高いオールラウンドシューズとはいえ、やはり適材適所。高速領域になると、レーシングシューズであるUAベロシティ エリート2のほうが気持ちよく走れます。

このため、シリアスランナーであれば次のような使い分けがおすすめです。

ジョグ:UAベロシティ プロ
ポイント練習:UAベロシティ プロ
レース:UAベロシティ エリート2
フィジカルトレーニング:UAベロシティ4

すでにお伝えしましたように、キロ5分よりもゆっくり走るのであればUAベロシティ エリートは不要ですので、その場合はトレーニングのほとんどをUAベロシティ プロで行えます。

ジョグ:UAベロシティ プロ
ポイント練習:UAベロシティ プロ
レース:UAベロシティ プロ
フィジカルトレーニング:UAベロシティ4

スクワットやジャンプなどのフィジカルトレーニングをしないのであれば、UAベロシティ プロだけでシーズンを戦うことができます。

「プロ」というネーミングから、速く走れる人向けのモデルという印象を持ってしまうかもしれませんが、むしろ「UAベロシティ プロ」こそが、アンダーアーマーのスタンダードモデルです。UAベロシティ4も良いシューズですが、少しでも速さを求める人にとってはスペック不足。

なぜこのようなネーミングになったのかはわかりませんが、「私はプロじゃないし」と敬遠せず、気軽に選んでみてください。

軽いトレイルとの相性もいい

「UAベロシティ プロ」のソールに触れたときに、最初に思い浮かんだのが「トレイルに合うかも」ということでした。むき出しのソールは粘りっけのある素材になっているため、滑りやすい路面でもしっかりとグリップしてくれそうでしたので。

そこで京都から延暦寺経由で滋賀に抜ける約12kmのトレイルを走ってみることにしました。初めてのコースでしたのでコース取りなどは雑でしたが、予想通りグリップ力が高く、それでいてロードを走っているときよりもソールのクッション性を感じました。

ガレ場になると流石に安定感がなくなりましたが、それ以外のところは問題なく走れます。唯一気になるところがあるとすれば、デザインのためかソールの裏側に穴が空いていて、そこからFRPプレートが見えるようになっているのですが、そこに石が詰まることくらいでしょうか。

ロードで感じた「まっすぐ走る」感覚もありますし、まっすぐに足を出せないような路面でもきちんと地面を掴んでくれるので安定感があります。登り坂もストライドを小さくしてリズミカルに走れば、筋力をそれほど使わなくてもはしれますし、下り坂で滑らない感覚があるから、どんどん攻められます。

このソールでトレイルランニングシューズがあればいいのにと思っていたのですが、「UAベロシティ プロ」がそのままトレイルランニングシューズになっているわけで、トレイルには年に数回しか行かないから、トレランシューズを買いたくないという人とも相性が抜群。

軽くはないため、ハードなトレイルレースには不向きかもしれませんが、トレイルまでにロードの区間が長すぎるレースなどでも活躍しそうです。ただ、汚れてしまうのが……帰ってシューズを洗ったら、乾くまで履けないという誤算。それでもほとんど履かないトレランシューズを買うよりは全然いいですよね。

足に合うなら選ばない理由のない優等生シューズ

誰にでもおすすめしたい「UAベロシティ プロ」ですが、このシューズを選ばないほうがいい人もいます。それは「自分の足に合わない」人です。これだけはどんなに優秀なランニングシューズでも同様なのですが、自分の足の形とアッパー形状がまったく違うと、快適に走ることができません。

「UAベロシティ プロ」は足に馴染みやすいアッパーを採用しているため、他のシューズほど足に合わないという問題は起きにくいものの、どんな人の足にも合うわけではないということを、頭の片隅に置いておいてください。逆にいえば、選ばない理由は他に考えられないくらい優等生な1足です。

ランニングシューズに求められる性能を六角形のグラフで示すなら、「UAベロシティ プロ」はかなり大きくてきれいな六角形になります。各要素を100点満点で採点するなら、いずれも90点前後。とんがったところがないため、個性はありませんが、本当に優秀なシューズというのは得てしてそういうものです。

それでも履いて走ればわかります。自分が求めていたシューズが「UAベロシティ プロ」であることを。ただ、アンダーアーマーのシューズを履いたことがないという人ですと、買ってから自分に合わなかったら不安で手を出しにくい可と思います。

そういう人は、まずは借りて走ってみるのがおすすめです。原宿にある小杉湯(ハラカド地下1階)がアンダーアーマーとコラボしており、ランニングの拠点として利用できるのですが、そこで「UAベロシティ プロ」を借りることができます。

UAリワード メンバー(無料のアプリ会員)であれば、無料で貸してもらえますので、気になるという人はぜひレンタルして、代々木公園などで試走してみましょう。小杉湯とのコラボに関しては、別記事がございますので、そちらをチェックしてください。

すでにトップアスリートが履いて結果を出しているアンダーアーマーのランニングシューズですが、それでもまだまだ発展途中であり、ここからさらに独自の進化をしていくことになるはずです。「UAベロシティ プロ」はそんなアンダーアーマーのターニングポイントにもなる1足です。

足に合いさえすれば、選んで間違いのないランニングシューズですので、これからのマラソンシーズンに向けてオールラウンドな1足を探している人や、初心者からのステップアップを考えている人、そして気持ちよく走りたいという人は、ぜひランニングショップやアンダーアーマーの直営店などで試し履きしてみてください。

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