世の中のシューズトレンドは「厚底」「クッション性」「反発力」ですが、日本人ランナーの多くは、「やっぱりシューズは薄い方がいい」そう感じている人も多いかと思います。
箱根駅伝に出場するようなエリートランナーも、薄くて軽量というスタンスは今年も変わりません。アディダスがサポートする青山学院大学の選手も、日本人を速くするために作られた「adizero takumi sen boost」を着用してレースに出場予定です。
そんな「adizero takumi sen boost」の青山学院大学モデルというと、ブルーを基調にしたものがこれまでの主流でしたが、2018年モデルはカラーを一新。オレンジをベースにブルーを配色したこれまでにない色使いが特徴的です。
「adizero takumi sen boost」は、とにかく速く走りたいランナーのためのランニングシューズです。1kmを3分前後で走るために作られていますので、足を守るための構造はほとんどありません。
アウトソールの前足部にのみBOOST™フォームを採用し、着地の瞬間のショック吸収と、踏み出すための反発力を作り出しています。以前はBOOST™フォームが効きすぎているモデルも多かったのですが、最新のモデルは強引な反発力がなく、スムーズに速く走ることができます。
それに加えて、ギリギリまで無駄を削ぎ落とす潔さ。そこが身を削りながら1秒を縮める箱根ランナーに愛用される理由のひとつでもあります。
ただし、このシューズは誰でも履きこなせるかというとそうではありません。ハーフマラソンくらいの距離ならまだいいのですが、「adizero takumi sen boost」でフルマラソンを走るには、相当足を鍛えていないと、最後まで足が持ちません。
「adizero takumi sen boost」は、踵をほとんど接地させない走りをするランナー向けです。フルマラソンで履いているランナーさんを見かけることがよくありますが、その多くがシューズのポテンシャルを引き出せていないのが現実です。
一般の市民ランナーであれば、同じく新色が展開される「adizero takumi ren boost」がおすすめです。このシューズは踵部のクッション性を高めていますので、フラット気味に着地することができます。
それでも1kmを3分30秒〜4分30秒くらいのスピードがないと履きこなすことは難しいかもしれません。
ただ、ゆっくり走るランナーが履いていけないかというと、そういうわけでもありません。必要以上に足を守る機能がついているランニングシューズを履くと、どうしても足が楽をして、筋力がなかなかつかないという問題があります。
「クッションがしっかししていないと怖い」として、ソールの分厚いシューズを選ぶ初心者が多いのですが、それではいつまでたっても速く走れるようにはなりません。思い切って「adizero takumi ren boost」を履いて、足に刺激を与えるというのもひとつの考え方です。
最初は薄底がこわいかもしれませんが、短めの走行距離から始めて、徐々に距離を伸ばしていけば、ケガのリスクを回避できます。
クッション性の少ない薄底シューズは、現在のトレンドとは逆行していますが、ランニングはトレンドに乗っていればいいというものではありません。それよりも自分のスタイルを確立することのほうが重要です。
そのためのシューズとして「adizero takumi sen boost」と「adizero takumi ren boost」をうまく活用してみませんか?
新モデルの発売は12月1日から。アディダス オンラインストア、アディダス直営店、アディダス取扱店にて発売予定です。
アディダス オンラインショップ
http://shop.adidas.jp/running/adizero/
adizero takumi sen boostスペック
価格(予定):17,820円(税込)
重量: 170 g(27cm 片足重量)
ミッドソールドロップ:9 mm (ヒール:25.5 mm / 前足部 16.5 mm)
adizero takumi ren boostスペック
価格(予定):16,740円(税込)
重量: 192 g(27cm 片足重量)
ミッドソールドロップ: 9 mm (ヒール: 25.5 mm / 前足 16.5 mm)
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