
RUNNING STREET 365のスタッフも愛用していたスマートウォッチ「Amazfit Balance」が、発売から約1年半の期間を経てモデルチェンジしました。後継モデルとなる「Amazfit Balance 2」はデザイン性に優れており、サファイアガラスの採用でタフさも進化しています。
そんな「Amazfit Balance 2」をAmazfitから提供していただき、発売前に使って走ることができました。そこれ感じた「Amazfit Balance 2」の個性や、前作「Amazfit Balance」と比較してどのような面で進化を感じられたのかを、ランナー視点でレビューしていきます。
また、Amazfitから5%オフで購入できるクーポンを提供していただきましたので、記事を読んで購入したいと感じた方は、ぜひ記事後半に記載のクーポンを活用してお得にお求めください。
Amazfit Balance 2 と Amazfit Balance の比較

まずは前作と比べて、スペック面でどのような変化があったのかを見ていきましょう。
Amazfit Balance 2 | 比較項目 | Amazfit Balance |
---|---|---|
2,000nit | ディスプレイ輝度 | 1,500nit |
サファイアガラス | ディスプレイ素材 | 強化ガラス +アンチグレアガラスベゼル +指紋防止コーティング |
668 mAh(標準値) | バッテリー容量 | 475 mAh(標準値) |
2つ | マイク | 1つ |
170以上 | スポーツモード | 150以上 |
搭載 (6項目取得) | MIL規格 | ー |
10ATM | 防水規格 | 5ATM |
約32GB | ストレージ容量 | 約2.2GB |
搭載 | ゴルフラウンド機能 | ー |
60g(実測値) | 重量 | 52g(実測値) |
個人的に魅力的に感じているのは、強化ガラスがサファイアガラスになったという点。前作の「Amazfit Balance」を気に入って使っていたのですが、知らないうちに画面にクラックが入っていたことがあり、とてもがっかりしたことがありましたが、サファイアガラスになったことで画面割れの心配が解消されました。
しかも「Amazfit Balance 2」はMIL規格(MIL-STD-810G)の6項目に対応しており、スペック面だけでなく実用上もタフさが向上しています。そのうえ、ディスプレイ輝度も2,000nitを実現しており、日中のランニングでも文字盤の情報をしっかり視認できます。
さらにバッテリー容量が約40%も向上しており、スペック上はGPSを使用した精密モードで、33時間の連続稼働が可能になっています。ただし、これについては「本当に?」と思うような点がありましたので、後ほど詳しくお伝えします。
残念なのは、前作と比較して10%以上も重たくなったこと。気になるほどの重さではありませんが、ランニングで使用することを考えると軽さは正義なのも事実。バッテリー容量が大幅にアップしたことが影響しているのかもしれませんが、個人的にはバンドを含めた重量が50gくらいまでに収まっているのが理想です。
ランニングだけでなくゴルフもするというランナーにとって嬉しいのは、ゴルフモードの搭載かもしれません。世界40,000以上のコースマップに対応しており、「Amazfit Balance 2」に、グリーンまでの距離やハザードの位置、ホールのレイアウト、直前のスイングデータなどを表示できるようになりました。
また、ストレージ容量も約2.2GBから約32GBに大幅アップ。大量の音楽データや地図データなどを保存できるようになっています。ただ、少なくとも日本国内では音楽はストリーミングサービスが主流であり、それらのサービスと連携していないため、大容量のストレージも持て余すことになりそうです。

「Amazfit Balance 2」のファーストインプレッション

手元に届いた「Amazfit Balance 2」の箱を開けて、最初に感じたのは「かっこいい」ということ。前作のデザインも私の好みではありましたが、「Amazfit Balance 2」には光沢のある部品が使われているため、高級感が加わっています。さらに色違いで2つのバンドが同梱されていて、用途に合わせて使い分けることができます。
立ち上げてみて、いろいろ試そうとしたところで、個人的にショックだった変更が1つ。前作に搭載されていたAlexaアプリがなくなっていました。音声コントロールをAI音声アシスタント「Zepp Flow」に統一するためとのことですが、Alexaはかなり重宝していたアプリのひとつです。
私はスマートホームデバイスをAlexaで行っていて、たとえば外出先から帰るときに「Alexa エアコンをつけて」とAmazfit Balanceに話しかけるといった使い方をしていました。同じことをスマホアプリでもできますが、腕時計で家電のコントロールができるというのはかなり便利で、それができなくなる点はややマイナスです。
ただ、そのような使い方をしているのはイレギュラーなケースでしょうし、進化の過程で必要ない機能や競合する機能は削られてしまうもの。大ダメージというほどではないので、受け入れていくとします。
「Zepp Flow」も前作と比べて安定しており、「Amazfit Balance」では後付け機能だったこともあって、動作が不安定になることもありましたが、「Amazfit Balance 2」ではキビキビ動いてくれます。おそらくCPUなども進化しているのでしょう。
文字盤も使いたくなるようなものが多く、選びきれないほどあります。私が使用している文字盤は無料の「Deep sea data」で、たくさんの情報を表示できるだけでなく、スリープ状態で時刻だけが表示されるというシンプルさが気に入っています。
「Amazfit Balance 2」をランニングで使ってみた

ランナーとして気になるのは、やはりランニングでストレスなく利用できるかということですので、ここからは実際にランニングで使用してみた内容をレビューしていきます。
連続測定時間の実測値は21時間

私は毎年、24時間裸足で走るというチャレンジを近所の公園でしており、「Amazfit Balance 2」を受け取ってすぐに、そのタイミングがあったので、連続測定時間がどれくらいなのかテストしてみました(初期設定のまま)。
中国の販売サイトに記載されていた情報では、高精度な測定でも33時間使えるということでしたので、24時間使えるだろうと思っていたのですが、18時間を超えたくらいで残容量が気になりはじめ、最終的には21時間でバッテリーを使い切って測定終了となりました。
計測中にシャットダウンするのではなく、シャットダウン前に測定を終了して保存してくれる仕様になっていたのを確認できたのはよかったのですが、21時間で計測終了になったのは納得できず、Amazfitに問い合わせてもらいました。
その回答としては、「約33時間の連続使用が可能」ではあるけど、ストレスや睡眠呼吸などの計測がONになっていると、連続使用時間が短くなることもあるとのこと。ただ、24時間ランニングはそう何度もできるわけではないので、実証はしていません。
ただ、「Amazfit Balance 2」はGPSの設定をカスタマイでき(Amazfit Balanceも)、デュアルバンドをシングルバンドにしたり、最適化してくれるオートメーションを選んだりもできるので、21時間以上の計測をしたい方は、初期設定ではなく、GPSの設定を変更することをおすすめします。
位置測定の精度は従来モデルよりも向上

「Amazfit Balance 2」の位置測定は、「Amazfit Balance」と同じデュアルバンドGPS搭載となっています。このため、従来モデルの段階で高精度な位置測定ができていました。ただ、実際に同じ精度で測れるのかは計測してみなくてはわかりません。
そこで新宿のビル群というGPSにとっては、かなり計測困難な環境で、どれくらい高精度に計測できるのかをテストしてみました。実際に高精度で計測できているのか確認のため、下記の5つを使って計測しています。
- Amazfit Balance 2
- Amazfit Balance
- Polar Pacer Pro
- Apple Watch Ultra 2
- iPhone 16(アディダスのRUNNINGアプリ)
このうち、「Polar Pacer Pro」と「iPhone 16」がシングルバンドGPSになります。同じ条件にするため、左右の腕に2つずつ装着し、iPhone 16は手に持って走っています。その結果を比較してみましょう。
Amazfit Balance 2
走行距離:4.98km
平均ペース:7:27min/km



Amazfit Balance
走行距離:5.03km
平均ペース:7:24min/km



Polar Pacer Pro
走行距離:5.11km
平均ペース:7:17min/km



Apple Watch Ultra 2
走行距離:5.00km
平均ペース:7:21min/km



iPhone 16(アディダスのRUNNINGアプリ)
走行距離:5.08km
平均ペース:7:14min/km



デュアルバンドGPSを採用している「Amazfit Balance 2」「Amazfit Balance」「Apple Watch Ultra 2」は流石の精度で赤信号を回避するために道路を横断した部分も正確に記録しています。一方でシングルバンドGPSの「Polar Pacer Pro」は、かなりビル群の影響を受けています。
「Polar Pacer Pro」は走行中に表示される数値も安定せず、キロ7分30秒くらいで淡々と走っていたのですが、キロ6分台やキロ8分台が表示されたりしました。不思議なことにiPhone 16はシングルバンドGPSでありながらも、かなり奮闘した結果になっています。CPUが優秀なので何らかの補正がされているのかもしれません。
「Amazfit Balance 2」と「Amazfit Balance」の比較としては、明確に「Amazfit Balance 2」のほうが高精度だと判断できるくらいの差がありました。「Amazfit Balance」も高精度ではありますが、部分的にコースを外れています。これがGPSの性能差なのかCPUの性能差なのかはわかりません。
とはいえ「Amazfit Balance」で満足しているなら、GPSの精度に関しては「Amazfit Balance 2」に買い替えるほどの差があるわけではないという結果になりました。
ちなみに、Googleマップで同じコースの距離を計測したところ「4.9km」で、Amazfit Balance 2が最も近い数値になっています。
トラックバック機能があるからトレランでも安心

「Amazfit Balance」にも搭載されていますが、「Amazfit Balance 2」にはマップ機能が搭載されています。Zeppアプリを使って地図を「Amazfit Balance 2」にダウンロードでき、現在地を地図で確認できます。ただマップ機能でできるのは現在地の確認のみで、Googleマップのようにルートガイドはできません。
ただし、GPXデータを読み込むことができ(ルートインポート)、そのデータを使ってルートナビゲーションすることも可能です。たとえば山手線1周ランをするために、誰かの作ったコースデータをGPXデータで取得し(インターネット上にいっぱいある)、それに従って走るといった使い方ができます。
それだけでなく、始点に戻る「トラックバック機能」も搭載しており、たとえばトレランでコースをロストしたときにトラックバック機能を使うことで、登山口まで戻ってこれます。もちろんトレランコースのGPXデータがあれば、そもそもコースロストも起こりにくく、初めての山でも安全にトレランを楽しめます。
この「トラックバック機能」のポイントは、「Amazfit Balance 2」で計測したデータを使ってナビゲーションしてくれる点にあります。入手したGPXデータの精度が低いと、それが原因でロストする可能性もあるのですが、「Amazfit Balance 2」で計測してきたデータを使うわけですから、走ってきたトレイルを確実に戻れます。
トレイル以外でも、出張先で朝ランをしたときに、ホテルの位置がわからなくなって困ったなんてこともなくなります。方向音痴だから、あまり遠くまで走らないようにしてきたランナーも、「Amazfit Balance 2」があればランニング範囲が大幅に広がります。
高精度の位置測定と健康管理を重視するランナーにおすすめ

「Amazfit Balance 2」を実際に使った感じでは、初代「Amazfit Balance」からの革新的な変化はありませんでした。それくらい初代の完成度が高かったということですが、計測精度は明らかに向上しており、耐久性もアップしています。
その点から考えれば、価格が安くなった「Amazfit Balance」と最新モデルの「Amazfit Balance 2」のどちらを選べばいいかといえば、これは間違いなく「Amazfit Balance 2」です。買い替えるほどの大きな変化ではなくても、総合的に判断して「Amazfit Balance 2」を選ばない理由はひとつもありません。
「Amazfit Balance 2」は「Amazfit Balance」と比べて、あらゆる面で向上しています(個人的にはAlexaを使えなくなったことを除きますが)。
初めてのランニングウォッチや古いランニングウォッチからの買い替えだとどうでしょう?「Amazfit Balance 2」はコーチ機能のもあり目標に対してトレーニングメニューを提案してくれます。しかもデュアルバンドGPSで精度も高く、価格も4万円台でリーズナブル。
それでいてデザインも高級感があります。もちろん健康管理も得意としており、睡眠管理だけでなくストレスのモニタリングもできます。面白い使い方としては、AI音声アシスタント「Zepp Flow」を使って議事録を作成したり、言語の翻訳を行ったりもできます。
Apple WatchやWear OS搭載スマートウォッチと比べるとアプリが少なく、できることは限られています。でも、ランニングウォッチとして足りないものはほぼありません。むしろ音声コントロールを使って遊べるため、ライフスタイルを大きく変えるきっかけにもなります。
誰にでもおすすめというわけではありませんが、高精度の位置測定と健康管理を重視するランナーであれば、購入して後悔することはないはずです。欲をいえばNFC搭載にして、モバイルSuicaやモバイルPASMOに対応してくれると100点満点ですが、価格が上がるなら非搭載のままでもOK。
やっぱりAmazfitはリーズナブルであることが最大のおすすめポイントですので。
Amazfit Balance 2 製品スペック

希望小売価格:43,890円(税込)
販売開始日:2025年6月24日
Amazfit Balance 2の専用クーポンコードを提供していただきました。期間限定ですがAmazonでの購入が5%OFFになりますので、購入される方はぜひ下記クーポンをご利用ください。
専用クーポンコード:BALANCE2K
クーポン有効期間:2025年6月24日(火)~2025年7月31日(木)
割引率:5%OFF
割引後金額:41,695円(割引額:43,890 × 5% = 2,195円)

ディスプレイ | 1.5インチ AMOLED(480 x 480ピクセル) 2,000nit |
稼働時間 | デイリーモード:21日間 ヘビーモード:10日間 |
測位システム | デュアルバンド 6衛星測位 GPS、GLONASS、Galileo、BDS、QZSS、NavIC ※屋内位置サービスはサポートされていません。 |
防水 | 10ATM防水 45mディープダイビング対応 |
重さ | 約60g(バンドの重さを含む)/約43g(バンド除く) |
公式サイト | 公式Amazonストア:https://amzn.to/4k67Q7n 公式オンラインストア:https://www.amazfit.jp/products/amazfit-balance2 公式楽天市場店:https://a.r10.to/hg29Kw 公式Yahoo!店:https://store.shopping.yahoo.co.jp/trend-labo/su170076.html |