
今年2月に発売になったファーウェイのオープンイヤーイヤホン「HUAWEI FreeClip 2」。音質の高さを評価する口コミが多く、実際に利用してみたいと考えていたのですが、若いランナーが着用しているのを見ると、おしゃれでキラキラしてて、「おじさんランナーにはちょっと……」となっていました。
そんなときにファーウェイさんが「HUAWEI FreeClip 2」を貸してくれるということになり、これはチャンスということで、50歳でキラキラデビューしました。いや、私が着用するとキラキラしないんですけど、どういうことでしょう?
あそれはともかく、ランニングのアイテムとして、これは絶対におすすめしたいと感じたので、実際にランニングで使って感じたことをランナーの視点でレビューしていきます。
ボーカル1人1人の声の輪郭がはっきり聞こえるHUAWEI FreeClip 2

オープンイヤーイヤホンが広まりはじめた頃、5000円以下で購入できるようなリーズナブルな価格帯のイヤホンをいくつも試してきました。それからRUNNING STREET 365でのレビューなどで貸していただけることもあり、高性能オープンイヤーイヤホンも使用するなど、かなり幅広い価格帯のオープンイヤーイヤホンを使ってきました。
その結果としてはっきりしたのは、オープンイヤーイヤホンの音質は価格に比例するということ。どれだけがんばっても5000円以下のオープンイヤーイヤホンで、2万円を超えるオープンイヤーイヤホンの音質を出すことはできません。
もちろん、その高音質を求めるかどうかは個人差があるので、リーズナブルなイヤホンが悪いというわけではありません。左右分離タイプのオープンイヤーイヤホンは、走っているときに落としてなくすリスクがありますし、そもそもランニング中に音質が気になる人はほとんどいないので、安いイヤホンには安いイヤホンなりの存在意義があります。
そういう意味では、HUAWEI FreeClip 2はランニング用のオープンイヤーイヤホンとしては、間違いなくオーバースペック(いい意味で)。ここまで追求しなくてもと思いつつ、このクオリティなら普段使いもできるので、使い分けする必要がありません。
最も驚いたのは、ボーカルの声の輪郭がはっきりわかること。乃木坂46など歌い手が次々と変わるような曲を聞きながら走ることがよくあるのですが、「これは◯◯さんの声」というのをはっきりわかったのはHUAWEI FreeClip 2がはじめての体験。
これまで、みんな同じ声に聞こえていたのはおじさんだからだと思っていたのですが、どうやらおじさんなのが理由ではなくイヤホンの特性によるものだと認識が変わりました。輪郭がはっきりしているのは歌声だけでなく、楽器の音も輪郭がはっきりしているように感じます。
イヤホンとして音の輪郭がはっきりしていることが、必ずしもベストというわけではないのでしょうが、これまでにない音楽体験を与えてくれるということで、イヤホンを選ぶ楽しさのようなものをHUAWEI FreeClip 2が与えてくれました。
イヤカフタイプなのに秀逸な固定方法で装着も音質も安定

HUAWEI FreeClip 2を利用して音楽を聴きながら走ったときに感じたのは、とにかく安定しているという点です。イヤカフタイプということで、耳たぶに挟み込むというイメージを持っていましたが、実際には、耳の入口で球体のスピーカーを固定し、さらに補助的に耳たぶを使って固定しているというイメージ。
一見すると耳の入口をスピーカーで塞いでいるようで、これで周囲音が聞こえるの?と最初は不安になりましたが、完全に塞ぐわけではなく、周囲音が耳に滑り込みやすいように設計されているようで、きちんと周囲音を聞き取れます。
それでいて、耳の内部に向かって音を出しているのと逆音波システムを導入しているのもあって、音漏れもかなり少なくなっています。これは普段使いするうえでかなり重要で、通常のイヤカフタイプはどうしても音漏れが出てしまうのですが、HUAWEI FreeClip 2は音量さえ気をつければ電車などでも使えます。
この耳の入口で固定するというのは、もうひとつ利点があります。一般的なイヤカフタイプのオープンイヤーイヤホンはスピーカーの位置が利用する人によって異なります。耳の形状に個人差があるため仕方ないことなのですが、どれだけ高音質高性能なオープンイヤーイヤホンでも、理想の位置に固定できないから満足度が下がることがあります。
でもHUAWEI FreeClip 2は、誰が使っても耳の入口にスピーカーがきます。音質の安定性という意味では、もうインナーイヤー型と同等と言っても過言ではありません。もちろん走っていて揺れることもありません。
これまでいくつものイヤカフタイプのオープンイヤーイヤホンを使ってきましたが、いずれも「落としてしまうかも」という不安からマラソン大会での使用を控えてきましたが、HUAWEI FreeClip 2ならその心配はなさそうです。

ストレスのない使い勝手が魅力のHUAWEI FreeClip 2

HUAWEI FreeClip 2を使っていて魅力的だと感じたのは、音質の良さや安定性だけではありません。HUAWEI FreeClip 2は、とにかくストレスを取り除くことを大切に設計されているのに気づいたとき、ファーウェイというメーカーの印象が大きく変わりました。
まず、HUAWEI FreeClip 2には左右の違いがありません。装着するときに「こっちがRだから……」とする必要がありません。ケースから取り出して、右でも左でも装着するだけ。左右分離タイプのイヤホンで必ず発生する装着時のストレスがHUAWEI FreeClip 2にはありません。
そして、ケースはワイヤレス充電に対応しています。スマホの充電器に置いておけば、勝手に充電されるのでUSBケーブルを差し込むという作業から解放されます。USBケーブルを差し込まないので、長く使ってるときに起きやすい「接点不良で充電できていない」ということも発生しません。
そのケースがコンパクト軽量だから、ポケットに入れていてもじゃまになりません。コンパクトすぎて存在感がなく、ポケットに入れたことを気付かないことも度々。これなら、ウルトラマラソンの途中でイヤホンを外して充電しつつケースに保管しておくなんて使い方もできます。
口コミを見ると遅延があるとのことなので、ゲームをしたり動画の編集をしたりするのには適していないのかもしれませんが、少なくともランニング中に音楽を聴くのに問題にはまったく問題ありませんし、移動中にYouTubeを見ていて遅延が気になることもありませんでした。
このあたりは、用途によって変わるのかもしれませんが、通常使用で気にすることはありません。もちろん遅延が少ないに越したことはありませんが、ランニングで使うことを考えれば些細なことです。
HUAWEI FreeClip 2は音質にこだわりたいランナーにおすすめ

最後にデザインについてですが、これは完全に好みかどうかで満足度は分かれます。スピーカーの球体部分と耳たぶ裏側のクリップ部分がアクセサリのようにキラキラしているので、ファッションアイテムのように使うこともできます。
実際に、ファーウェイのイベントでHUAWEI FreeClip 2を着用していた若いランナーを見ていると、カラーリングされた髪やメイクを引き立てるような存在感があり、これは若者受けするだろうなというのがファーストインプレッション。
それは同時に「おじさんにはキツイな」という印象も持つことになりましたが、レビューのために実際に使ってみるとなぜか若者たちのようにキラキラしません。それはそれで納得がいかないのですが、少なくともHUAWEI FreeClip 2が悪目立ちすることはありません。
もう少しスタイリッシュなほうがいいなと感じたデザインも、着用してみると違和感もまったくありません。50代のおじさんランナーで問題ないのですから、世代に関係なく使えるデザインかなと。もちろん、好みは人それぞれですので、誰にでもおすすめとは言いませんが。
いずれにしても、オープンイヤーイヤホンでも音質にこだわりたいなら「HUAWEI FreeClip 2」は選択肢に入るイヤホンでした。この価格帯になると他のメーカーのイヤホンも含めて音質の高さは保証されていますので、あとは好みかどうかだけ。
家電量販店なら試着することもできるので、ランニングに使う高音質のオープンイヤーイヤホンを探しているなら、ぜひ1度試してみてください。
