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世界最北の街を走る「FWD 北緯78度マラソン」開催レポート

モデルの出岡美咲さんが、FWD 北極マラソン 2019のフルマラソンに参戦するという下記記事を3月にご紹介しましたが、そのレースレポートをいただきましたので、RUNNING STREET 365でもその結果についてご紹介します。

出岡美咲さらなる高みへの挑戦「FWD 北極マラソンチャレンジ 2019」

まず今年の大会ですが、ロシアとウクライナの2国間における緊張が高まったことを受けて、大会そのものが中止となってしまいました。

それを受けて、大会スポンサーである FWD グループは、 世界最北の街・ロングイヤービエン(ノルウェー領スヴァールバル諸島)にて、「北極マラソン」に参加を予定していたランナーたちを招いて、「FWD 北緯78度マラソン」を開催しました。

FWD 北極マラソンは、参加費だけでも200万程度かかります。さすがに選手を手ぶらで帰らせるわけにはいかないと考えたのでしょうが、世界最北の街というのが粋な計らいです。

北極もなかなか走れる場所ではありませんが、世界最北の街というのも人生で訪れるチャンスはほとんどゼロに近いものがあります。

気候条件としては、北極よりも緯度が低いとはいえ、極寒の地ということには変わりありません。少しマシなのは「そこで暮らしている人がいる」という事実があるというくらいでしょうか。

開催されたのは現地時間で4月16日の午前8時30分。昨年はハーフマラソンに参加した出岡美咲さんでしたが、今年は心を動かせる側の人になりたいという強い想いから、フルマラソンに参加しました。

結果は6時間19分54秒。

このタイムが速いのか遅いのかは関係ありません。最終ランナーとしてゴールに向かった彼女を多くのランナーやスタッフが出迎えたこと。そしてそれが、彼女にとって大きな宝物になったということが全てです。

マラソンを速く走るのはもちろん素晴らしいことです。かつての自分を超えていこうという向上心を否定するつもりもありません。でも、タイムが他の人よりも遅いから劣っているということはありません。

それは北緯78度マラソンでも東京マラソンでも同じこと。どんなタイムであろうと、それぞれがみんなベストを尽くしてゴールを目指す。その姿に優劣はありません。最初にゴールした人も、最後にゴールした人も等しく素晴らしいのがマラソンの魅力でもあります。

本来走るはずだったレースの代わりに、こうやって特別なレースを用意してくれた人がいて、そしてスタートラインに立つまで一緒に過ごした仲間がいる。こんなにも想いが込められたマラソン大会は、世界中探してもそうはありません。

完走した出岡美咲さんは、こう語っています。

「人生において思い通りに行かないことも、兎に角やってみることの楽しさを知れたし、この果てし無く長く感じた一本道はぐっと私を強くしてくれました」

北極を走ることができなかった悔しさを抱えながらも、最後まで走りきった出岡美咲さん。思い通りにならなかったからこそ得られた経験があり、そういう状況でも成長できるポジティブさは、彼女を送り出したFWD 富士生命のビジョンと重なります。

FWD 富士生命は、人々が前向きな一歩を踏み出し、人生をポジティブに楽しく生きていくためのエネルギーの源でありたいと考え、出岡美咲さんはベストな走りすることでそれを体現しました。昨年に引き続き、素晴らしいパートナー関係がそこにあります。

・ ・ ・

ちなみにFWD 北極マラソン 2019を開催するにあたり、「FWD 北極マラソンチャレンジ 2019」として、FWD 富士生命の公式 Instagram に寄せられた、日本代表ランナーに向けた応援メッセージや「いいね!」の件数に応じて、寄付を行うという活動が行われていました。

寄付先は乳がんの啓発活動を推進する NPO法人「ラン・フォー・ザ・キュア・ファンデーション(RFTC Japan)」で、総数3,518件の応援の声が寄せられたことを受けて、RFTC Japanへ50万円の寄付を行うことが決定しています。

走ることが誰かの支えになる。RUNNING STREET 365はこの大会に限らず、そのような活動を行っている大会や団体を全力で応援していきます。

今回の中止を受けて、来年以降の開催がどうなるのかは不透明ですが、すでに2020年大会の参加者募集が始まっています。参加費はとても高額ですし、今年のように北極を走れない可能性だってあります。

それでも、挑戦してみたいというランナーさんは、まずは下記リンク先にあるFWD 富士生命の大会サイトをチェックしてみてください。

FWD North Pole Marathon

ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%がロンドンマラソン上位独占!

GW突入直後に「ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%」をご紹介しましたが、そのシューズを履いたナイキのランナーがロンドンマラソン上位独占という快挙を成し遂げました。

男子1位 2:02:37 エリウド・キプチョゲ
ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%

男子2位 2:02:55 モジネット・ゲレメウ
ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%

男子3位 2:03:16 Mule Wasihun
ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%

男子4位 2:05:01 トラ・シュラ・キタタ
ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%

男子5位 2:05:39 モー・ファラー
ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%

女子1位 2:18:20 ブリジット・コスゲイ
ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット

女子2位 2:20:14 ビビアン・チェルイヨット
ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%

女子3位 2:20:51 ロザ・デレジェ
ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%

女子優勝のブリジット・コスゲイ選手のみナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニットを着用していましたが、男子の1〜5位までと女子2〜3位まではすべてナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%を履いています。

これまでも圧倒的な強さを誇っていたナイキのヴェイパーフライでしたが、ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%が異次元のポテンシャルを兼ね備えていることは結果からも容易に想像つきます。

もちろん、素晴らしいのはタイムを出した選手です。ロンドンマラソンで結果を出すために厳しいトレーニングを行い、そして最高のコンディションでスタートラインに立つ。これは決して簡単なことではありません。

ただし、ロンドンマラソンで世界歴代2位となる2時間2分37秒というタイムを記録したというのは、ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%の存在なしには実現は難しかったはずです(レースにタラレバは不毛な議論ですが)。

これまでのロンドンマラソンでのベストタイムは、キプチョゲ選手が記録した2時間3分5秒でした。そのタイムを28秒も縮めたわけです。しかも2位のゲレメウ選手は歴代3位の好記録です。

シューズによって勝たせてもらったと評価されるのは、選手にとって本意ではないかとは思いますが、もはや勝つためにはナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%を選ぶしかないという状態になっています。

さて、これを受けて私たち市民ランナーはどう考えればいいのでしょう。

自己ベスト更新のためにナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%を入手するのか。それとも身の丈にあったシューズを選ぶのか。その判断はとても難しいところです。

ただはっきりしているのは、ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%は魔法のシューズではないということです。トレーニングを重ねてきた選手のポテンシャルを100%引き出してはくれますが、トレーニングなしで走れるわけではありません。

しっかりとした準備を行った者だけが履きこなすことができるガラスの靴。

ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%は履く者を選ぶランニングシューズです。この点だけは勘違いしないようにしてください。そして、それに見合うだけのトレーニングができるのであれば、このシューズはランナーをひとつ上のレベルに引き上げてくれます。

ただし漠然と距離を踏めばいいというわけではなく、このシューズに適した走り方を身につけるということも求められます。人によっては根本的に走り方を変えなくてはいけないということもありますので注意してください。

ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%の発売予定は7月。2019年にマラソン界の中心にあるシューズであることには違いありませんので、過去の自分の記録を超えていきたいという強い思いのあるランナーさんは要チェックです。

日本一早いマラソンレポート「第15回川の道フットレース」

ラン仲間が東京から新潟までの514kmを駆け抜ける「川の道フットレース」に出場し、後半部分のサポートを依頼されました。自分が出場したわけではなく、レース後半からのサポートでしたので、大会全体までは把握できていません。

ただ、とても人気の高く、なかなか走ることができないこの大会。話のネタとしても、ランナーのみなさんに、こんなレースがあるということを知ってもらいたくてレポートします。

川の道フットレースには、514kmを駆け抜ける「日本横断ステージ」と約半分の距離の「千曲川〜信濃川ステージ」の2種類があります。

日本横断ステージのスタートは4月30日午前9時。葛西臨海公園駅前から荒川を遡るように走り、分水嶺を越えてからは信濃川の流れに沿って下っていきます。制限時間は5月5日の9時までの132時間。

約半分の距離254kmを走る千曲川〜信濃川ステージは通称ハーフと呼ばれますが、ハーフで254kmというのは、想像を絶します。

もちろん、誰でも出られる訳ではありません。514kmの日本横断ステージは200km以上のウルトラマラソン、千曲川〜信濃川ステージは140kmのウルトラマラソンを完走していなくてはいけません。

日本横断ステージは130人、千曲川〜信濃川ステージは70人。前年度の上位ランナー以外は、抽選に当たらないと走ることができません。参加資格だけでもハードルが高いのに、さらに抽選もあります。

そして、抽選に当たった幸運なランナーは孤独な戦いへと向かいます。今年の日本横断ステージは小雨のスタート。晴れて暑くなっても厳しい大会ですが、峠越えがありますので、雨も大きな敵となって参加者に襲いかかります。

そしてなによりも辛いのが、周りに誰もいないという状況です。走力が近いランナーは何度も抜きつ抜かれつの展開を繰り返しますが、そのタイミング以外は、ほとんどは自分だけの時間です。

山奥で周りに誰もいない状況。それが深夜にもなると、精神的な強さも求められます。どんな状況になっても自分を信じること。絶対に完走するという強い心。

川の道フットレースを走り抜くポイントはそこにあります。これだけの距離を走れば、どんなランナーだってどこかで不調を感じます。走れない時間もやってきます。そこでいかにして崩れないか。

言葉にするのは簡単です。でも、実際に簡単ではないのは30人以上のランナーがタイムオーバーになったり、途中棄権したりしたことからもわかります。みんな200km以上のレースを走りきる強さがあるのに、514kmの壁が立ちはだかります。

そんなランナーをサポートする人もいます。かつて自分が参加者だった人や、幸運にも走るチャンスを与えられた仲間をなんとかゴールまで導きたいという人。最初から最後までサポートを続ける人もいれば、私のように部分的にサポートする人も。

そういう人たちがいて、何度も顔を合わせる同士がいて、ランナーは「1人じゃない」と感じることもできます。500kmを超えるレースでは、この「1人じゃない」どいう感覚を得られるかどうかで結果が大きく変わります。

時に励まし、時に励まされ。
スタートではライバルだったはずなのに、時間とともに支え合う仲間になる。

意図的にその環境を作り出すためにかどうかはわかりませんが、大会運営として、選手の細かな管理はほとんどしません。コース上を巡回することもなく(見えている範囲内では)、やろうと思えば不正も簡単にできてしまいます。

でも、500kmを走ろうという人はみんな、それをしても何にもならないということを理解しています。

500kmの道のりを誇れるかどうかは、自分がどんな走りをしたかにかかっています。何度も心が折れながらも前に進んだか。最後まで自分をコントロールできたか。それを知っているのは自分自身だけ。

ベストを尽くして完走したという誇りの前では、完走メダルやトロフィーはいらないもの。本当に大切なものは、苦しみに耐え抜いて手にすることができる、形のない何か。だから、514kmを走っても完走証を1枚もらえるだけ。

距離はともかく、こういう大会がこれから増えていくのだろうなという気がします。多くのランナーは、練習さえすれば42.195kmの距離を走ることが難しくないことを知っています。その結果、さらに達成感を得られる競技に挑戦する。

その先としてトレランやウルトラマラソンがあり、さらにその先に、レースそのものが旅となる川の道フットレースのような壮大な大会が増えていく。決してニーズは多くないのかもしれませんが、難しいからこそ挑戦したくなるのがランナーです。

自分の限界がどこにあるのか。自分にはどんな可能性があるのか。とことん追求してみたい人に、川の道フットレースはとても魅力的な大会です。ただし、人気が高く参加条件も厳しい大会でもあります。

まずは、この川の道フットレースに出場する権利を得るために、140kmや200kmのウルトラマラソンの完走を目指してみませんか。とてつもない距離に思えるかもしれませんが、レースを通じて自分の変化を感じられる数少ない大会です。

誰にでもおすすめできるわけではありませんが、「いずれ走りたい大会」のひとつとして頭の片隅に置いておくと、ランニングライフがちょっとだけ変わるかもしれません。

日本一早いマラソンレポート「第18回万里の長城マラソンマラソン2019」

日中友好を掲げて始まった万里の長城マラソン(Great Wall of China Marathon)。RUNNING STREET 365 も日本事務局として関わっているこの大会は、今年でなんと18回目の開催となりました。

秋の大会も含めると20回以上の開催となっていますが、これだけの開催回数があっても、思わぬこと次々に起こる大会でもあります。

今回は北京EXPOの影響で、開催日直前に会場変更となりました。春大会で使っている八達嶺古長城ではなく、その先にある名もなき万里の長城が舞台になりました。これから参加を検討している人にお伝えしなくてはいけないのが、日本のマラソン大会のように至れり尽くせりの大会ではないということです。

変更になったコースは昨年の秋大会で使っている会場ですので、勝手は分かっているコースでしたが、事務局側で大きなミスを犯しました。本来の折り返し地点よりも、かなり手前で折り返しの地点の看板が設置されていました。

参加者の機転により、そこが間違いであると判断し、その先に進みましたが、折り返し地点では、折り返しの看板がないのでオーバーランすることになります。

このように日本では考えられないようなことが起きるのが中国。もちろん中国でも、北京マラソンのようにきちんと運営された大会もあります。だから、根本的は大会事務局の力不足なのでしょう。日本事務局も含めて、力不足を感じます。

ただ、そんなトラブルはありましたが、コースそのものは変化に富んでいて「楽しかった」と言ってくれるランナーさんも、多くいました。感覚でしかありませんが。

写真からもわかりますように、見事な青空と新緑。大会事務局として様々な万里の長城を見てきましたが、美しさという意味では、飛び抜けて1番です。

今回は万里の長城区間がフルマラソンで約6キロと、かなり短くなっています。ただし、難易度はやや下がった程度で、決して楽ではありません。

階段に苦痛の表情を浮かべるランナーもいれば、テンションが上がって、アドレナリン全開のランナーもいます。ただ、それぞれが苦しさと向き合うことになるのが万里の長城マラソンの魅力です。

もう無理だと思いながらも、他のランナーが頑張る姿を見て勇気をもらう。そうして踏み出した1歩が、他の誰かの勇気になる。競い合うのではなく共に走るという共走。同じようなペースのランナー同士は、気がつけば仲間になっています。

刹那的な関係かもしれませんが、そこには紛れもなく、友情が存在します。

東京マラソンや大阪マラソンといった大都市マラソンにはない、人と人との繋がりがあり、そこから新しく生まれる関係もあります。

日本事務局という立場からも考えて、運営は言うまでもなく未熟。でも世界遺産を走る以外にも魅力があり、そして参加者が年々増えています。今年の日本人参加者は130人でした。

大型連休ということもありますが、万里の長城マラソンでは過去最大の参加者です。大きな宣伝もしていない大会ですが、口コミだけで多くの参加者が北京までやってきます。外国人も含めた参加者数は300人ですので、日本人参加者がいかに多いかがわかります。

日本事務局としては、より多くのランナーに走ってもらいたいとは思うものの、決して1人1人との向き合い方を疎かにしないことを意識して、2019年秋大会と2020年春大会の準備を進めていきたいところです。

運営は日本事務局の対応も含め、稚拙なところがあるのは否めません。それでも、世界遺産の万里の長城を走れるというのはめったにないイベントです。どこで開催するにしても、日本人の参加が喜ばれるのが現状です。

もちろん万里の長城マラソンもそうです。走ってもらえば分かりますが日本人のランナーに対して、興味があるという人も中国にはたくさんいます。むしろほとんどの人が日本人に対して有効的です。

そういう北京の「今」に触れてもらうことが、万里の長城マラソンの存在意義でもあります。北京の今を知ることで、何かを感じられるかどうかは人それぞれ。ただし、知らないとメディアの出す情報だけが正しいものだと感じますが、実際に北京を感じると、自分なりの正解を見つけることはできます。

万里の長城マラソンはそのためにあると言っても過言ではない大会です。興味がある人はぜひ、http://greatwallrun.comをチェックしてみてください。普通のマラソン大会で満足できない人の心をしっかりと満たすことができるマラソン大会です。

ナイキが再び世界を驚かせる「ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%」

マラソンの世界に大きな変化を与えることになったランニングシューズ「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ4%」。レースで勝ちたいのであれば、これを履かない選択肢はないというくらい、市民ランナーの間でも高い人気が続いています。

おそらくナイキ ズーム ヴェイパーフライ4%を超えるシューズは、しばらく登場しないだろうと思っていたところに、ナイキからとんでもない発表がありました。ナイキ ズーム ヴェイパーフライ4%を進化させたランニングシューズの登場です。

その名も「ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%」、ネクスト%という言葉にナイキがどのようなランニングシューズを作ったのかが伝わってきます。

そもそものヴェイパーフライ4%の「4%」というのは、そナイキで最も速いシューズとされていたナイキ ズーム ストリーク 6よりも、ランニング効率が平均4%高くなることから名付けられています。

そして、ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%は4%以上、その次の%に到達することを目指して作られたシューズということです。

ただ、それだけでは言葉遊びになってしまいますので、具体的に何が変わったのかをご紹介します。

・アッパー素材に最新のヴェイパーウィーブを採用
・シューレースを中心からずらした位置に配置
・かかと内側に小さなフォームを配置
・ミッドソールに使用するナイキ ズームX フォームを増量
・フォームの配置を見直し
・オフセットを11mmから8mmに変更
・前足のグリップ性を改善

この他にも様々な改良が加えられています。ここまで大きな変更となると、すでに「4%」の領域をはるかに超えていることが期待できます。実際にすでに着用しているトップアスリートからも高い評価を受けています。

モー・ファラー
「プレートがフォアフットを促し、より速く走れる」

大迫 傑
「特にシューレースのあたりのフィット感が良くなった」

ロザ・デレジェ
「前足部分のフォームが厚くなったので、ストライドの最後の瞬間のエネルギーリターンがより大きくなったように感じる。試しに履いた時に、今までのトレーニングランで最も速く走れた。

ジョフリー・キルイ
 「限界を感じずに、走るための自由と自信を感じるためにはトラクションがとても大切」

ベースはナイキ ズーム ヴェイパーフライ4%にありますので、こちらもカーボンプレートが内蔵されています。そして、フォームは増量されていますが、シューズの重量は変わりません。

アッパー素材を変更したことで、これまでの雨に弱いという点が改良され、シューレースの位置を変えることでフィット感がさらに高まり、シューズの反応が改善されています。濡れた路面でもしっかりとグリップ力を発揮しますし、安定感もましています。

ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%は間違いなく、現時点でナイキ史上最高の1足になります。おそらくさらなる「ネクスト%」が開発されているのでしょうが。

発表されたリリースに基づいてのご紹介ですので、実際にどれくらいの違いがあるのかなどは現時点では分かりません。上記動画からはっきりと分かるのは、このシューズは本当のトップアスリートのための1足だということ。

キロ2分50秒〜3分30秒くらいがベストな使用範囲。もちろん、それよりも遅いスピードで走るランナーでも十分に効果を期待できますが、正しい走り方でないとシューズのポテンシャルを100%出し切ることはできません。

勘違いしてはいけないのは、このシューズは魔法のシューズではないということです。十分なトレーニングをしたランナーの力を引き出してくれますが、十分なトレーニングをしていなければ、魔法は発動されません。

自分を超えていきたい。そのために適切な練習を行い、十分に栄養のある食事をして、回復のためにしっかり眠る。そういったあたり前のサイクルを日々積み重ねられるランナーにこそふさわしい1足。

発売は7月の予定ですが、4月28日に開催される大会でお披露目ということですので、おそらくロンドンマラソンで使用されることでしょう。そうなると気になるのはどのような結果が出るのかということ。

ナイキが再び世界を驚かせることになるのか、「ネクスト%」がそのポテンシャルをいかんなく発揮するのか、楽しみに待つとしましょう。

ワクワクが止まらない『アディダス ブランドコアストア 渋谷』

なんでもインターネットで購入できてしまう時代になりましたが、渋谷や原宿といった街からリアル店舗がなくなることはなく、むしろ次から次へと新しいお店が誕生しています。

理由はシンプルです。ネットショップでの買い物はワクワクがないから。

私たちは、魅力的な商品が欲しくて買い物をしますが、手にしたいのは商品だけでなく、買い物をするという体験だったりします。実際に商品を手にとって、自分ににあうのかどうか考えてみる。

スマホやパソコンのディスプレイだけでは、伝わりにくいアイテムの魅力というのがあります。飾られたマネキンを見て「そういう組み合わせもありか」と気づくようなこともありますよね。

買い物はいつだって楽しいものです。

そして、そんな買い物をもっと楽しむことができるお店が誕生しました。『アディダス ブランドコアストア 渋谷』。アディダスに詳しい人は「それって前からあるのでは?」と思うかもしれません。

その通りなんですが、今回はこれまで以上にワクワクできるような店舗にリニューアルされました。1階がランニング中心で、2階がメンズ、3階がレディースで、地下1階にアディダスオリジナルスが入ります。

4階にはadidas Shibuya studioが誕生し、adidas RunnersやmeCAMPメンバー向けのコミュニティイベントが開催できるようになりました。これまでは店舗にスペースを作って行っていたトレーニングを集中してできるようになっています。

ちなみにadidas Runnersは、向上心のあるランナーなら誰でも参加できるランプログラムで、レベルに合わせたセッションに参加できます。もちろん専門のコーチがつきますので、密度の濃いトレーニングを行えます。

adidas Runners:https://shop.adidas.jp/running/community/

ネットショップやアディダスのオンラインショップでも買えるのに、なぜわざわざ店舗にまで行く必要があるの?そう思う人もいるかもしれません。確かに現代社会に置いてお店に行くのは合理的ではありません。

でも、アディダス ブランドコアストア 渋谷に足を踏み入れたら、そんな合理性なんてどこかに消えてしまいます。

それを身にまとうだけで速くなれると錯覚しそうなくらい、洗練されたランニングウェア。ランニングが楽しくなるようなカラーリングのランニングシューズ。普段遣いできるアイテムも多く、購買意欲が高まります。

店内はとてもオシャレですが、入りにくいかというとそうでもありません。店舗デザインのコンセプトは「STADIUM2.0」ということで、スタジアムのバックヤードをイメージしたものを、さらに親しみやすくファッショナブルにアップデートしています。

この「STADIUM2.0」は世界中のアディダスショップの中でも、中国・上海にある店舗NJE800に次いで世界で2店舗目とのこと。

店内の雰囲気は写真を見てもらうのが一番わかりやすいかと思います。オープン前日に内覧させていただいたので、写真をいくつか載せておきます。オープンは本日4月26日11時から。

GWに渋谷方面に行くよという方がいらっしゃいましたら、ぜひお立ち寄りください。とりあえず見てみるだけというのでもいいと思います。ただ、商品のサイクルが早い店舗ですので、気に入ったら即買いするのをおすすめします。

シンプルで美しい外観
B1F adidas Originals
1F エントランスは注目アイテムを展示
1F 最新のランニングシューズがラインナップ
B2 MENSフロア
2F MENSフロア
3F WOMENSフロア

アディダス ブランドコアストア 渋谷概要

店名アディダス ブランドコアストア渋谷
adidas Brand Core Store Shibuya
住所〒150-0042
東京都渋谷区宇田川町 23-5
電話番号03-5456-6810
定休日不定休
営業時間平日:11:00-22:00
土日祝:10:00-22:00
オープン日2019年4月26日(金)
アクセス各線渋谷駅 徒歩4分

シューレースレスへの挑戦「ナイキ ファントム リアクト フライニット」

ランニングシューズとシューレースの関係。ランニングシューズを開発する者にとっての永遠の課題がそこにあります。シューレースは本当に必要なのか。この課題に多くの開発者が挑み、跳ね返されてきました。

シューズの役割は足を守ることと思っている人もいるようですが、本当の役割は足を拘束することにあります。「拘束」というとネガティブなイメージをするかもしれませんが、これはシューズに安定感を与えるために必要なものです。

このため、ランニングシューズに限らず、多くのシューズにはシューレースがあり、足を拘束するわけです。

シューレースに関しては各メーカーがかなり工夫をしています。トップアスリートが履くランニングシューズは、フォアフット系のランナーが多いことから、前足部までシューレースがあります。

ところがナイキのペガサス35やペガサスターボは踵着地のシューズですので、ヴェイパーシリーズよりもシューレースが1段少なくなっています。シューレースを見れば、そのシューズをどう履きこなせばいいのかが見えてきます。

それくらいランニングシューズとシューレースは切っても切れない関係にありますが、シューズ開発者は問い続けるわけです「本当に必要なのか」と。

そして、常に革新的なチャレンジを行い、現在のマラソン界を席巻しているナイキが永遠の課題にひとつの答えを出しました。「ナイキ ファントム リアクト フライニット」シューレースのないランニングシューズです。

ナイキのアッパー素材であるフライニットは、発売当初から「シューレースは飾りではないか」と言われることもあるほど、抜群のフィット感がありました。そのフライニットも進化を遂げ、様々な種類の糸を使ったり、編み方を組み合わせることが可能になっています。

そして、今回のナイキ ファントム リアクト フライニットでは、シュータンと履き口に伸縮性の高い糸を使うことで、これまで以上に高いフィット感を実現し、シューレースなしでもブレないランニングシューズを誕生させました。

ただし、リアクトシリーズに採用したことからも分かりますように、このランニングシューズはフルマラソンを2時間台で走るようなシューズではありません。1分1秒を削り出すためのシューズではなく、ランニングをもっと手軽に快適にするための1足です。

玄関に立ち、その数秒後には走り出すことができるランニングシューズ。

もちろんスピードに乗れないかというとそういうわけでもありません。そんなランニングシューズをナイキが世に送り出すわけがありません。サブ4ペースくらいなら余裕でこなすでしょうし、履く人によってはサブ3.5も出せるはずです。

ナイキ ファントム リアクト フライニットは、それくらいのポテンシャルを備えたランニングシューズではありますが、ただタイムを削りたいのであれば、ズームフライシリーズのほうが適しています。

いくらフィット感が高いとはいえ、伸縮性のある素材を使っている以上、ほんの少しだけ始動に遅れが生じることが考えられます。そのわずかな遅れが気になるレベルの選手ですと、まだシューレースによる拘束が必要かもしれません。

それでも、これは新しいチャレンジでもあります。ナイキ ファントム リアクト フライニットが成功すれば、5年後10年後には、シューレースのついたランニングシューズは絶滅している可能性すらあります。

シューレースがないことで、デザインの自由度も増します。パーツ点数を減らすこともできますので、さらなる軽量化も期待できます。シューズの未来が一気に開けていきます。

とはいえ、ナイキ ファントム リアクト フライニットは実際に足を入れてもらわないことには、フィット感も実感できないかと思います。発売は4月27日からで、NIKE.COMなどで販売されますので、まずは店舗で試し履きしてみましょう。

世界に先駆けてGW初日の発売(中国ではすでに発売中)なのは、きっとGW中にナイキ ファントム リアクト フライニットでの走りを楽しんでもらいたいというナイキの想いも込められているのでしょう。

マラソンはオフシーズンに入りましたが、オフシーズンはストイックさを手放して、気持ちよくランを楽しみたいというランナーさんは、ぜひナイキ ファントム リアクト フライニットをこのGWに試してみましょう。

ナイキ ファントム リアクト フライニット 16,200円(税込)
ナイキ ウィメンズ ファントム リアクト フライニット 16,200円(税込)

美味しさを妥協しない!DNS 「プロテインホエイ100」リニューアル

18歳以上の一般男性と一般女性が1日に摂取するたんぱく質の推奨量を知っていますか?

男性:60g
女性:50g

納豆1パックで12.4gのたんぱく質で、鮭1切れで15.8gです。これに牛もも肉100gで19.5gのたんぱく質を摂取できるので、バランスの良い食事をしていると、たんぱく質は十分に補えるのが分かります。

ところが、運動を頻繁にする人の場合は、体重1㎏あたり1.2~2.0gのタンパク質が必要とも言われています。60kgの体重の方ですと、72〜120gも必要になります。もちろん練習負荷にもよりますが、100g程度必要となるとかなり多い量です。

食事から100gものたんぱく質を摂取するとなると、食費もかなりかかることになります。だからといって、たんぱく質不足を放置しておくと、回復が遅くなり、走るための筋肉もつきません。

食事でのたんぱく質補給が足りていないようなとき、おすすめしたいのがプロテインです。プロテインを飲むと太ると思っている人もいるようですが、プロテインはただのたんぱく質です。

マシンを使った筋トレをしたあとに積極的な摂取をすれば、筋肥大によって筋肉がつきすぎてしまいますが、ランニングのような有酸素運動の範囲で筋肉に負荷をかけている分には、それほど筋肉が太くなることはありません。

疲労した筋肉の早期回復を狙うのであれば、むしろトレーニング後のプロテインは必須だという考え方もあります。

ただ、プロテインは「美味しくない」という大きな問題があります。美味しくないものは続きません。ストイックに記録向上を狙っているランナーなら、味など気にせずに飲めるかもしれませんが、普通のランナーには困難です。

トレーニング後に回復のためにプロテインは効果があるけど、美味しくなくて続かない。だったら、美味しいプロテインを作ればいいじゃないかという発想で作られたのが、今日ご紹介するDNSの「プロテインホエイ100」です。

「プロテインホエイ100」はフレーバー専門家も含めた検討を行い、“飲み物としておいしいプロテイン”として、飲むことが最高の楽しみとなるような美味しいプロテインの開発に成功しました。

・プレミアムチョコレート
・イチゴミルク
・抹茶
・トロピカルマンゴー
・バナナオレ
・リッチバニラ
・レモン
・カフェオレ

全8種類のフレーバーがあり、味を楽しめるのはもちろんのこと、プロテイン特有のくどさを排除していますので、清涼飲料水のようにグビグビ飲めてしまうように作られています。しかも水に溶かして飲むことができますので、牛乳を用意する必要もありません。

名前からもわかりますように、牧草を食べて育った健康な牛のグラスフェッド・ホエイ(牛乳)を100%使用しています。よけいな添加物や遺伝子組み換え作物や合成着色料をいっさい使わずに製造していますので安全性も保証されています。

市民ランナーの方は気にならないかもしれませんが、きちんとアンチ・ドーピング認証も取得しているのも嬉しいところです。

飲みやすくて美味しいなら、プロテインを普段から取り入れてみようかなという気持ちになりますよね。無理なく続けられるから、体がたんぱく質不足になるのを防ぐことができ、より質の高い練習を続けることができます。

それが、マラソンのタイムにいい影響を与えるのは容易に想像できますよね。

ポイント練習などの高負荷のトレーニングをしたときに、食事で不足している分のたんぱく質を補給するという使い方もできます。練習後の水分補給ついでにたんぱく質補給もするというのもいいでしょう。

ただ、摂りすぎだけは気をつけてください。たくさん飲めばいいというものはありませんので。あくまでも食事で不足している量をプロテインで補うという感覚で「プロテインホエイ100」を活用してみましょう。

リニューアル発売されるのは、4月26日に2種類が先行発売で、残りの6種類は5月14日とのこと。既存のプロテインホエイ100も同時に発売されますので、古いものを購入しないように注意してください。

効果にそれほど差はありませんので、あえていま安く販売されているものを購入するというのもありですが。いずれにしてもDNSのオンラインショップAmazonで購入できますので、気になるというランナーはチェックしておきましょう。

1分1秒を削るために努力は惜しまない。そういうランナーさんとの相性がいいプロテインですので、該当すると思うランナーさんは、ぜひ下記DNSのサイトも確認しておいてください。

https://www.dnszone.jp/lineup/whey100.php

フルマラソンの世界記録と日本記録

フルマラソンの世界記録はケニアのエリウド・キプチョゲ選手がベルリンマラソンで記録した2時間01分39秒。昨年樹立されたばかりですので、なんとなくでも記憶しているランナーさんは多いかと思います。

これに対する日本記録は、大迫傑選手がシカゴマラソンで樹立した2時間05分50秒。世界が近いようで遠いですよね。こういう記録というのは意識してみるとかなり興味深いものがあります。

今日はいつもと雰囲気を変えて、この世界記録と日本記録をテーマにコラムを書いていこうかと思います。

世界記録はベルリンマラソンで生まれる

これはもう周知の事実かと思いますが、世界で最も記録が生まれやすい大会はベルリンマラソンです。フルマラソンの記録TOP10のうち、8つがベルリンマラソンで生まれています。その他はドバイとロンドンが1つずつ。

ベルリンマラソンは高低差が20mしかありません。フラットで記録が出やすいとされている東京マラソンでも42mありますので、いかに高低差が少ないかが分かるかと思います。

ただ、東京マラソンは最も高い場所がスタートですので、実は世界記録が生まれてもおかしくない大会でもあります。

女子の日本記録である野口みずきさんの、2時間19分12秒もベルリンマラソンで誕生しています。実はこの記録は現アジア記録でもあります。2005年の記録で、10年以上経過した今も抜かれていないというのは驚きです。

ちなみに女子の世界記録は女王ポーラ・ラドクリフさんが2003年に記録した2時間15分25秒です。この記録はしばらく抜かれることはなさそうです。2000年前後というのは女子マラソンが注目された時期でもあり、もっとも華やかだった時代でもあります。

アジアで圧倒的な強さを誇る日本勢

日本のマラソンは世界から遅れているというイメージがあるかもしれませんが、アジアの中で見ると圧倒的な強さがあります。アジア歴代10傑のうち日本人が占める割合はどれくらいあると思いますか?

なんと男女ともに10人中7人が日本人ランナーです。

アジア歴代10傑男子

順位タイム氏名国籍
12時間04分43秒エルハサン・エルアバシバーレーン
22時間05分50秒大迫傑日本
32時間06分11秒設楽悠太日本
42時間06分16秒高岡寿成日本
52時間06分43秒シュミ・デチャサバーレーン
62時間06分51秒藤田敦史日本
72時間06分54秒井上大仁日本
82時間06分57秒犬伏孝行日本
92時間07分13秒佐藤敦之日本
102時間07分19秒ムバラク・ハッサン・シャミカタール

これを見れば、日本人が決してレベルが低いわけではないことが分かってもらえるかと思います。アフリカ勢が強すぎるというのが実際のところ。

ジュニアの世界記録はエチオピアのツェガエ・メコネン・アセファ選手の2時間4分32秒はアジア記録よりも速く、そのアセファ選手は世界の10傑にも入っていません。

アジア歴代10傑女子

順位タイム氏名国籍
12時間19分12秒野口みずき日本
22時間19分39秒孫英傑中国
32時間19分41秒渋井陽子日本
42時間19分46秒高橋尚子日本
52時間19分51秒周春秀中国
62時間21分17秒ユニス・キルワバーレーン
72時間21分36秒安藤友香日本
82時間21分45秒千葉真子日本
92時間21分51秒坂本直子日本
102時間22分12秒山口衛里日本

アジア歴代10傑には懐かしい顔ぶれが並んでいます。この記録のうち2010年以降に記録されたのは、2017年の名古屋ウィメンズマラソンで2時間21分台を記録したバーレーンのユニス・キルワ選手と日本の安藤友香選手だけです。

世界記録よりも偉大な世界最遅記録はあの日本人

フルマラソンの世界記録は2時間を切ろうとしていますが、それとは真逆の「最も遅いゴール」というものがあります。54年8ヶ月6日5時間32分20秒3を記録したのは、NHK大河ドラマになっている金栗四三さんです。

1912年ストックホルムオリンピックのマラソンで、熱中症になった金栗四三さんは、農家の方に保護されてレースから離脱。そのまま棄権の申告をしないまま帰国をしたため、記録としては競技が続いている状態にありました。

ところが1967年にストックホルムでオリンピック55周年記念式典を開催するにあたり、金栗四三さんがまだ棄権もしておらず、完走もしていない状態にあることが発見されます。そして、記念式典で金栗四三さんが見事にゴールを果たします。

そして、これが公式記録として残っているため、54年8ヶ月6日5時間32分20秒3が世界最遅記録となっています。

金栗四三さんが日本で記録した2時間32分45秒は当時の世界記録でしたので、世界でただ1人、世界最高記録と世界最遅記録を手にしたランナーということになります。今の時代では絶対にありえませんので、この記録は永遠に残ることでしょう。

マラソン王国日本は復活するのか

日本はマラソン王国だったという印象が強いかもしれませんが、実は近代マラソンで世界記録を記録しているのは、1935年の鈴木房重さん、池中康雄さん、孫基禎さん、1965年の重松森雄さんだけです。

瀬古さんや宗兄弟、中山竹通さんも世界記録とは無縁のまま引退しています。いずれも当時の世界トップクラスにありましたが、当時はタイムを出すことよりも勝つことが重視されていた時代でした。

レースには駆け引きがあり、勝つためには序盤のペースを大幅に落とすようなこともありました。ところが現代は「誰よりも速く走りきればいい」というスタイルが主流で、そこにナイキのヴェイパーフライが登場したことで、レースに駆け引きがほとんどなくなってしまいました。

こういう状況で、日本選手が世界に勝てるのか。

冷静に考えれば難しいというのが答えです。女子はシンデレラガールが登場することで時代が動く可能性がありますが、男子は世界トップクラスの選手が日本から登場する可能性は限りなくゼロに近いでしょう。

ではオリンピックや世界選手権で勝てないかというと、そのようなレースにおいてはまだ可能性があります。特にオリンピックは記録ではなく勝つことだけが求められていますので、スタートから駆け引きが行われる可能性もあります。

世界記録には及ばなくても、レースに勝つかどうかはまた別物です。そういう意味では日本開催の2020年は大いに期待できます。

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