日本一早いマラソンレポート「吉川なまずの里マラソン2019」

マラソン大会というのは、程よいサイズというのがあります。大きすぎると混雑しますし、小さすぎると盛り上がりに欠けます。

自己ベスト更新を狙うのであれば、混雑もせず、ほどほどの参加者がいて、レース中に孤立しないというのが理想です。でも、なかなかそういう大会を見つけるのは大変です。

さらにコースにアップダウンがなくて走りやすいとなると、本格的に選択肢が限られてしまいます。

でも、そんな要望に応えてくれるマラソン大会が埼玉にあります。それが今年で24回目の開催となった吉川なまずの里マラソン。全国的な知名度はありませんが、参加ランナーの評判がいいハーフマラソンの大会です。

開催地は埼玉県吉川市。武蔵野線でのアクセスになるため、関東在住の方でもあまり馴染みがないかもしれません。関東平野を象徴するようなベタフラットのコースが特徴で、ハーフマラソンの上位は1時間10分以内でゴールします。

ただ、エリートのための緊張感がある大会ではなく、むしろ地元の参加者が多いことから、緩さのほうが強く感じられます。春の穏やかな市民マラソンという雰囲気があり、ピリピリしたムードが苦手だというランナーにオススメです。

ハーフマラソンだけでなく、10キロや5キロ、3キロ、2キロなどがあるため、家族で参加できるというのも大きいかもしれません。マラソンはメンタルのスポーツですから、記録を狙うには会場の雰囲気も大切です。

ただ、今年の大会は気温が低く、記録を狙えましたが、3月末というのは気温が20℃を超えることもありますので、そうなると非常に厳しいレースになることが容易に想像できます。

暑さに体が慣れていないのもあり、心拍数が上がり過ぎてしまうためです。

そういう意味では、タイムが出るかどうかは運次第というところもありますので、その点だけは頭に入れておいてもらいたいところです。

ただ、この大会の魅力はレース後にもあります。この規模の大会にしては珍しく、出店しているお店が多く、吉川の美味しいものをリーズナブルな価格でいただけます。

仲間と参加し、レジャーシートを敷いてレース後のまったりとした時間を過ごすことができるのも、吉川なまずの里マラソンならではの楽しみ方です。ただ、のんびりしすぎると、シャトルバスの時間が終わってしまうので要注意です。

少しくつろいだら、駅前に移動して打ち上げ、もしくは桜のある公園で花見というのもいいかもしれません。駅前には温泉施設もありますので、汗を流して帰ることもできます。そう、足りないものがひとつもないんです。

関東圏からのアクセスもいいですし、運営もしっかりしていて、ランナーに対するリスペクトの気持ちも伝わってきます。ランナーのほうに、感謝の気持ちがもう少しあるといいなとは思いますが、これはランナー側の問題です。

あえて気になったところを挙げるなら、エイドの後のゴミ箱がもう少し奥の方まであるといいなというくらいでしょうか。エイドから近くのところにしかないため、速いランナーは水を飲んでるうちにゴミ箱を通過してしまい、仕方なくその場に捨てています。

「拾えばいい」のかもしれませんが、これだけ素敵な大会ですので、コース上に紙コップが投げ捨てられているのはもったいない。もちろん、ランナーが気をつければいいことですが、コースを戻ってゴミ箱に入れるのは無理があります。

気温が低かったから、まだこの程度で済んでいますが、これがもっと暑かったら、路面全体に紙コップが捨てられて、もっと悲惨な状態になります。滑ってしまうランナーもいるかもしれません。

ただ24回も開催されて、これまで問題ないのでしょうから、いらぬ心配なのかもしれません。ただ吉川なまずの里マラソンに限らず、紙コップが散乱しない大会が増えていくことを願っています。すべてのランナーに気持ちよく走ってもらえるのが理想ですから。

とはいえ、それは些細な問題です。吉川なまずの里マラソンはもっと多くのランナーに注目されてもおかしくないくらい楽しい大会です。

レースはストイックに自分と向き合って、レース後には好きなだけ出店されているグルメを楽しみたい。そんな欲張りなランナーさんに最適な大会です。

ハーフマラソンの自己ベスト更新を狙うランナーさんは、ぜひ仲間を誘って来年以降の大会に参加してみましょう。