【連載】ハダシスト重松・サブ3への挑戦 vol.12

2月に開催される愛媛マラソンでのサブ3達成を目指した連載企画。正直なところ、連載開始時には「現実的には難しい」という想いもあったのだが、面白いものでこのように連載という形にしたことで、目指すべきところが明確になり、面白いように成長している自分を感じている。

ただ、その成長も感覚でしかなく、まだ100%は自分を信じられていなかったのだが、日曜日に開催された東京・赤羽ハーフマラソンで、サブ3に挑戦するだけの資格を手に入れることができた。今日はその話についてお伝えしよう。

すでにここでも書いたように、1月になってウーバーイーツの配達員を始めた。生活のために始めたのだが、1日8時間の自転車移動は、電動アシスト自転車とはいえかなりの重労働で、いいトレーニングになるように感じている。

ただ、まだ始めたばかりで精神的なストレスや、肉体的な疲労も大きく、東京・赤羽ハーフマラソンの直前の2日間は配達をせずに、休養の意味も込めて自宅で作業をしていた。だが思うように回復しない。

東京・赤羽ハーフマラソンの前日、刺激を入れるためにと思って1kmのタイムトライアルをしたのだが、気温が低すぎるというのもあって3分38秒という、この1年でのワーストタイムを叩き出す。

「これはやばい」

調整レースとはいえ、1時間30分で走っておかないと愛媛マラソンに向けて不安しか残らない。しかも、自転車で左胸骨を傷めたようでスピードを上げると左胸が痛むという問題まで発覚し、完全に追い込まれた状態。

こんな状態で東京・赤羽ハーフマラソンを走っても意味がない。そう思ってDNSも浮かんだのだが、私はなかなかの貧乏性で、お金を払ったのなら出ないのは損だと思うタイプ。できることをしてスタートラインに立つことを決意。

そこで、レポート用に提供いただいた2XUのカーフカバーを着用し睡眠。リカバリー効果があると教えてもらっていたので、プラセボ効果でもいいからと……ただ、起きてすぐにプラセボ効果ではなく、本当に足のむくみが消えていた。

実際にどこまで回復しているのかはわからないが、足のむくみのついでにしもやけで腫れていた足の指も細くなっている。これなら走れないことはない。

愛媛マラソンを想定してのレースなので、4分15秒/kmで走るか、流れに任せてベストを尽くすかで悩んだのだが、回復したとはいえ自分のコンディションが良いわけではないということで、流れに任せて走ることに。

強引に4分15秒/kmまでスピードを上げるのではなく、無理なく走れそうなスピードを見つけて、それを21km続けること。これで1時間30分を切れなかったら、疲労が溜まっていたということだろう。ただ、ハーフマラソンで1時間30分を最後に切ったのは2010年。

ハーフマラソンは苦手意識があって、出場するのも避けてきた結果だが、1時間30分を切れれば大きな自信になる。

スタートブロックはBだが、直前にトイレに行ったのもあってBの後方になってしまう。そして河川敷で幅が狭いのもあってスタート渋滞に引っかかるのだが、これはもう想定内だし、スタートで慌てる必要はない。愛媛マラソン本番なら焦るかもしれないが、この日はあくまでも調整レース。

最初の1kmは4分19秒。だいぶ抑えてのタイムなので悪くはない。1km手前から渋滞がバラけてきたのもあって、そこからは飛ばしすぎないことを注意しながら、気持ちよく走れるゾーンを探ってみた。GARMINの表示は4分〜4分10秒/km。

「思ったよりも走れるじゃないか」と少し気分が上がったが、ここで無理をしてはいけない。私の走力で4分/kmを維持したまま21kmを走れるとはとても思えない。しかも前半は向かい風が気になる。うまく前の人を風よけにして力をためて、ここというところでパスをしてまた前の人につくコバンザメ走法。

ちょっとズルいなとは思うのだが、これもひとつの技術だ。もちろんレースによっては自分が前に立って風よけになることもある。

折り返し地点手前にアップダウンがあるのだが、そこで減速しないようにと少し強めに踏み込んだ結果、ここでペースアップになってしまった。10-11kmのタイムが3分53秒。ブレーキを掛けるか迷ったが、残り10kmなので勢いを利用することに。11-12kmが3分52秒。

さすがに飛ばし過ぎだと判断したが、ここからは4分/kmを維持してみることにした。そこでスピードが落ちたらそれまでのこと。それでも1時間30分は問題なくクリアできるところまでは持ってきているのだ。

このペースで走っていると、前半に飛ばしすぎたランナーがどんどんと落ちてくる。それに対して私はペースアップしているので、面白いように抜いていける。落ちてくるのは、ナイキの速く走れるシューズを履いたランナーばかり。

あのシューズは確かに速く走れるのだが、無制限に速く走り続けられるわけではない。オーバーペースになれば失速するのは、MGCで設楽悠太選手が示してくれたのに、「速く走れるシューズ」というイメージと、自己ベスト更新という誘惑に負けて、自分をコントロールできなかった人たち。

諸刃の剣。きちんとトレーニングを積み重ねて、さらに自分をコントロールできない人にとってはシューズが失速の原因になる。

そんなことを考えながら1kmを重ねていく。18km地点でコンプレッションタイツの締め付けによってお腹が少しグルグルしてきたので、かなり焦ってしまったが、周りにトイレがないので「フィニッシュしたほうが早い」と判断。ここから集中力を1段上げて21kmを走り終えた。

1時間25分54秒(ネットタイム:1時間25分21秒)

なんと12年ぶりに自己ベストを更新してしまった。限界まで追い込んだわけではなく、走りきってもまだ余裕があるにも関わらず。

これで「サブ3を狙います」が、絵空事ではなくなった。スタートでのロスがどれくらいあるのかにもよるが、現時点のタイムなら2時間58〜59分くらいで走り切ることができるだろう。当日の天気や気温などにもよるのだが。

ここまでの積み重ねが効いているのか、それともウーバーイーツの配達がプラスに作用しているのかはわからない。ただ、はっきりしているのは明らかに成長していて、サブ3を狙える領域にまで到達しているという事実。

やるしか今しかない。

ここで気持ちを緩めて失敗するのはよく聞く話。疲労を溜めないように上手くリカバリーをしつつ、最高のコンディションを作り上げていくだけ。愛媛マラソンまであと2週間と少し(連載もあと3回)。いよいよ、運命の日が近づいてきた。

午前午後
2020.1.17(金)JOG:6.5km
2020.1.18(土)JOG:3.5km
2020.1.19(日)東京・赤羽ハーフマラソン:21km
2020.1.20(月)JOG:6.5km
2020.1.21(火)JOG:6.5km
2020.1.22(水)JOG:6.5km
2020.1.23(木)JOG:6.5km
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