年末年始の暴飲暴食でお腹まわりが怪しくなって「今年こそは痩せるんだ!」って誓った人どれぐらいいますか?痩せるならマラソンだろうとボーナスの残りを握りしめて、ランニングシューズを買いに出かけたけど手にして帰ったのはなぜか肉まんとあんまん…
マラソンって本当に痩せるのでしょうか?
走っただけで痩せるのは無理です
「今日5km走ったからだいぶ痩せたかな」いえいえ5kmでは全然痩せませんって!いや、体重計の表示は軽くなってるもんと思うかもしれませんが、それはほとんど水分が抜けただけです。一晩寝たらだいたい元に戻ります。
消費カロリー(kcal)=体重(kg)×距離(km)
この公式だけ頭に入れておいてください。体重50kgの人が5km走ったら250kcalです。脂肪は1g=9kcalなので250kcalだとなんと28gも痩せましたね〜おめでとう。
このペースで1kg痩せるには36回走る必要があります。
え?どういうこと?と思うかもしれませんがわかりやすくいいましょう。
「1ヶ月毎日5km走っても体重は1kgも落ちない」
どうですこの衝撃の事実。しかもですよ走ったらお腹すくじゃないですか!ご飯が美味しいじゃないですか!肉まんとあんまんが私を呼んでいるじゃないですか!
走ることは意味ないの?
いやいやさすがに意味がないとは言いません。でもちょっと走ったぐらいで痩せようなんて自分がこれまでに蓄えてきた脂肪たちを甘く見過ぎちゃいませんか?脂肪のプロ根性はなかなかのもの。
走ることでできるのはそうですね、右肩上がりに太っていくことを抑えるぐらいの効果しかないと思ってください。毎日10km、20km走るなら話は別ですが、ダイエットのためのランニングで1日5km程度だと肥満防止ぐらいにしかなりません。
それよりも大事なのは「痩せたい」と思うことです。走っていると自分の体が重く感じます。これじゃあダメだと思って食事も間食も抑え気味になるのです。減量効果が出てくるのはこちらのほうが圧倒的に大きいです。
走ったら痩せるのではなく走ることを習慣にしたら痩せたいと思うようになる。というのがマラソンで痩せるかどうかの真実です。
そう思わない人は…痩せませんね、間違いなく。
別に痩せなくてもいいじゃないという発想
正直、定期的に走っている人やランニングが習慣化している人は痩せなくてもいいんじゃないかと思います。だって運動が習慣になっているだけで十分健康なんですから。
世の中はみんながみんな「痩せていることがいいことだ」という風潮がありますが、私はそうは思いません。痩せているか太っているかで言えば太っている方がまだ健康的だと思います。問題は太っていることではなく太りすぎていることです。
きちんとコツコツ走っていればこの太り過ぎは確実に防ぐことができます。それで十分です。そこから自己ベストを目指していきたいなら体重を落とすことも必要ですし、追い込むことで自然と体重は落ちていきます。
でもその先にあるのはほとんどの場合が故障です。そこまでして走る理由が本当にあるのか。体重が減らないよーと言いながら走っているぐらいがちょうどいいと思いませんか?
基本的にマラソンで痩せることはできませんが、健康になることはできます。というわけで、こんどこそちゃんとランニングシューズを買って帰りましょう!