RUNNING STREET 365では30分〜1時間のジョギングを推奨していますが、GWに入ってそれだけでは時間を持て余すという人もいるかと思います。こういうときにテレビや動画を楽しむのもいいのですが、個人的なおすすめは読書です。
ランニング関係の本を読むことで知識がつきますし、モチベーション維持にも役立ちます。何よりも本によっては数日楽しめて、マラソン大会が再開されたときは移動中に読み返すこともできます。
そこで、今回はランナーに読んでもらいたいおすすめ本をご紹介します。
ランニングに関するおすすめ本
それではまず、ランニングに関する本をご紹介します。実際に読んで良かったものだけを選んでいますので、少し偏りがありますが……
- BORN TO RUN(クリストファー・ マクドゥーガル )
- ランニングする前に読む本(田中宏暁)
- SHOE DOG(フィル・ナイト)
- チーム(堂場 瞬一)
- 風が強く吹いている(三浦しをん)
- 走ることについて語るときに僕の語ること(村上春樹)
それぞれの本について概要だけご紹介していきます。
BORN TO RUN(クリストファー・ マクドゥーガル )
裸足ランニングブーム・フォアフットブームを作った1冊。なぜランナーはケガをしてしまうのかという疑問を出発点に、現在のランニングにおける問題点を提起し、ケガをしないための走り方について紹介していくノンフィクション小説です。
最近履く人が増えてきたワラーチも、このBORN TO RUNが始まりです。
自分の走り方がこれでいいのかと疑問に感じている人、ケガに悩まされ続けている人にはぜひ手にしてもらいたい1冊です。そういう私もこの本によって人生が変わったと言っても過言ではありません。読書慣れしていない人にはとっつきにくいかもしれませんが、粘り強く読み続ければ発見があります。
ランニングする前に読む本(田中宏暁)
こちらはマラソンバイブルとも呼べるノウハウがぎっしり詰まった1冊です。これから始めるという人や初心者ランナーだけでなく、ランニングを追求しているシリアスランナーにも手にしてもらいたい本になります。
特にこの新型コロナウイルスの影響でジョギングしかしていなくて不安な人は、ぜひ読んでみてください。マラソンは頑張って追い込まなくても速く走れるようになる、ゆっくりのランニングをもっと楽しめるようになるはずです。
自分の才能を100%引き出したいランナーにおすすめです。
SHOE DOG(フィル・ナイト)
ヴェイパーフライで世界中の話題になったナイキ。その歴史を知ることができるおすすめ本です。ナイキのシューズにかける熱い思いを知ることができれば、もうヴェイパーフライを「ドーピングシューズ」なんて呼べなくなるはずです。
またチャレンジすることの重要さもこの本は教えてくれます。いまのこの閉塞感を打ち破るためのヒントがそこにはあり、現状に危機感を持つランナーさんにぴったりの1冊です。ビジネス書にもなっていますので、読み終えたときには仕事との向き合い方が変わっているかもしれません。
チーム(堂場 瞬一)
箱根駅伝の出場を逃した選手が集まって作られる「学連選抜(現・関東学生連合)」の存在意義を描いた小説。様々な想いを持った選手が集い、そして襷をつなぐことの意味を模索しながら前に進む若者たちの物語です。
このシリーズは「チーム2」「ヒート」「キング」へと続いていきます。箱根駅伝好きはもちろんのこと、駅伝にそれほど興味のないランナーにも手にしてもらいたい1冊です。もしかしたら、自分なりの走ることの意味を見つけられるかもしれません。
風が強く吹いている(三浦しをん)
こちらも箱根駅伝を舞台にした小説で、漫画にもなり映画化もされたので覚えている人もいるかもしれません。2人の天才ランナーとほぼ素人だけの部員で箱根駅伝出場を目指す物語です。限界なんてないんだと教えてくれる1冊で、伸び悩んでいる人におすすめです。
映画版と小説、漫画とそれぞれに特長があるので、ぜひすべてチェックしてください。2006年の作品ですので小説も漫画も中古で安く入手できます。映画はアマゾンプライムにもありますのでプライム会員なら無料で見れます。
問題は読み終えたときに、全力で走りたくなること……でしょうか。
走ることについて語るときに僕の語ること(村上春樹)
ランナーでもある村上春樹さんのランニングエッセイです。村上春樹さんの小説が苦手という人もいるかもしれませんが、このエッセイはとても読みやすく、村上春樹さんという人物を、作家という生き方を身近に感じられます。
専業作家になったときから走り始めた理由。それは私たちも共有すべき考え方で、このような状況だから再確認してもらいたいと思って、あえて誰もが知っているであろうこの1冊をご紹介しました。仕事の合間の息抜きに少しずつ読むのがおすすめです。
ランニングに関係ないおすすめ本
ランニング関係の本だけではGWの前半で読み終えてしまうかもしれないので、読み終えるのに時間がかかって、それでいて物語に引き込まれる2つのシリーズをご紹介しておきます。
- 水滸伝シリーズ(北方謙三)
- 蒼穹の昴シリーズ(浅田次郎)
北方謙三さんの水滸伝シリーズは、楊令伝・岳飛伝と合わせて全51冊にもなる超大作です。よほどの読書家でもないかぎり、読み終えるのに1年くらいはかかるのではないかと思います。「男の叶わぬ夢」が大きなテーマになっていて、人生観にも大きな影響を与えてくれたシリーズです。
蒼穹の昴は珍妃の井戸・中原の虹・マンチュリアンリポート・天子蒙塵と続いていく物語で、合計14冊になります。歴史の授業で流されがちな日本と中国の関係について知ることができ、歴史観や中国に対するイメージが変わる小説です。
大人になるとなかなか本にふれる機会がなくなりますが、外出自粛のこのタイミングなら時間はたっぷりあるはずです。本は人生を豊かにしてくれます。時として人生を変えるきっかけにもなりますので、ぜひこの機会に1冊でもいいので手にしてみてください。