2年ぶりに開山した富士山。目標があるとそこに向かってコツコツ積み重ねるのがランナーですので、富士登山との相性もよく、「今年は富士山に登ろう」と計画をしている人もいるかと思います。そこで今回は安全に富士登山をするためのiOSアプリ「富士山(英名:Mt. Fuji)」のご紹介です。
ヤマレコは全国の山に対応した登山専用のアプリ「ヤマレコ(YamaReco)」を提供していますが、このヤマレコアプリで培ってきた技術とノウハウを用い、登山初心者でも利用できる「富士登山に特化した最高のアプリ」というコンセプトでこのアプリが開発されました。
主要4ルートと富士登山に必要な情報をまとめたアプリ
富士山アプリは、全体地図と4つのルート、その他富士登山に必要な情報だけをまとめたシンプルな構成となっています。4つのルートから1つを選ぶだけでスタートできるので、登山アプリで必要な予定ルートを引く作業や、オフラインで使える地図を追加でダウンロードする必要がありません。
このアプリでできることをまとめました。
- 吉田ルートと須走ルートの分岐案内
- 各ポイントの到着時間予測
- 山小屋のリスト表示
- オリジナルの登頂証明を発行
アプリでできることについて、それぞれ詳しく解説します。
吉田ルートと須走ルートの分岐案内
富士登山でよくある問題のひとつが「吉田ルートと須走ルートの分岐がわかりづらく、吉田ルートで下りたいのに間違って須走ルートで下山した」というもので、看板などがあっても例年多くの人が分岐を見落としてしまいます。
このアプリではこの問題を解決するために、問題の分岐が近づくと、アプリが分岐手前で音声を発して分岐が近いことを伝えてくれます。もし間違えて下山しそうになった場合は、音声と振動と通知で警告して登山者に注意を促してくれます。
各ポイントの到着時間予測
富士登山初心者によくあるのが、後どれくらいで目的地に到着できるのかわからずに不安になってしまうことです。でも富士山アプリを入れておけば、登山者が登山を開始すると、その登山者の歩くペースに合わせた各ポイントの予測到着時間が表示されるので、不安を抱えずに済みます。
山小屋のリスト表示
富士登山では事前に山小屋の予約をしておくことが推奨されていますが、自分で山小屋の情報を探しきれない人のために、アプリ内で山小屋リストと連絡先などの情報を調べられるようになっています。事前予約が必要なことには変わりありませんが、これにより手軽に予約できるようになっています。
オリジナルの登頂証明を発行
富士山を登頂した登山者は、登山中に撮影した写真または地図を選びオリジナルの登頂証明を発行してもらえます。登山証明には、剣ヶ峰(富士山最高点3,776m)に達した場合「剣ヶ峰 3,776m」と表示され、各登山ルートの山頂まで登った場合は、GPSの位置情報から最高地点の標高が表示されます。
登山証明はSNSでシェアしたり、画像として保存し楽しめます。
上記でご紹介した機能のほかに、富士山アプリでは富士山に関する情報サイトのリンクなどをまとめております。さらに富士山アプリはこれからもアップデートし、今後はアクセス、時刻表、装備、歴史など、様々な情報を充実させ、より安全に楽しく富士登山をできる機能を提供する予定です。
現時点ではiOSのみ対応ですが、Androidアプリに関しても今シーズン中に公開とのこと。Androidユーザーは富士登山をする前に、アプリが公開されていないかチェックしておきましょう。