もっと山や自然を知りたいと考えている人たちに、その素晴らしさを伝える文庫シリーズ「Mont Books(モン・ブックス)」を世界文化社が発刊します。その第1弾として、女性として初めてエベレスト登頂の快挙を果たした田部井淳子さんの『田部井淳子 山の単語帳』が文庫化されました。
「Mont Books(モン・ブックス)」は美しい写真を多用したビジュアルな構成と、文庫サイズのコンパクトさが魅力のシリーズとなります。今後も山や自然にまつわるタイトルを順次刊行予定とのこと。まずは山の言葉を知ろうということで、トレラン初心者におすすめの内容となっています。
登山にまつわる用語を美麗なカラー写真とともに解説
今回「モン・ブックス」シリーズの記念すべき第一弾として刊行されたのが、女性として初めてエベレスト登頂の快挙を果たした田部井淳子さんの『田部井淳子 山の単語帳』です。本書は、登山にまつわる用語を、美麗なカラー写真とともに解説する、“目で見る山の小事典”となっています。
2012年に刊行された書籍『山の単語帳』を文庫サイズに再編集し、生前の田部井さんと親交が深かった俳優の市毛良枝さんの書き下ろしコラムや、実用登山ガイド、田部井さんの遺志をご子息が継いだ“東北の高校生の富士登山”についての記事などを新たに収録しています。
トレラン初心者は上級者と山に入るときに、いろいろとレクチャーを受けることになりますが、上級者は専門用語を使うことが多く、その言葉の意味がわからずにモヤモヤすることが多々あります。そういうときに『田部井淳子 山の単語帳』があれば、写真と言葉で説明されているのですぐに理解できます。
言葉がわかると山がもっと面白くなります。最近になってトレランを始めた人も、すでに始めているけど山の言葉は意外と知らないかもという人は、ぜひ1冊手元に置いておき、ときどき眺めてみましょう。おすすめコースなども掲載されているので、次のトレラン場所の参考にもなります。
著者プロフィール
著:田部井 淳子(たべい じゅんこ)
登山家。1939年、福島県三春町生まれ。昭和女子大学英米文学科卒。社会人山岳会に所属し登山活動に勤しむ。1969年、女子登攀クラブを設立し、1970年アンナプルナⅢ峰に登頂。1975年、エベレスト日本女子登山隊副隊長兼登攀隊長として、世界最高峰エベレストに登頂。これは女性として世界初の快挙であった
1992年には女性で世界初の7大陸最高峰登頂者となる。生涯に76ヵ国の最高峰・最高地点に登頂。著書に『タベイさん、頂上だよ〜田部井淳子の山登り半生記』『田部井淳子の 人生は8合目からがおもしろい』『日本人なら富士山に登ろう!』などがある。2016年逝去。
写真:栗田 貞多男(くりた さだお)
写真家。1946年長野県長野市生まれ。電子機器会社社員を経て、故・田淵行男氏に師事、写真家となる。現在も長野市に住み、山・川や蝶など、自然を題材とした写真を撮り続けている。クリエイティブセンター・フォトライブラリー長野主宰。日本写真家協会、日本昆虫協会、日本蝶類学会会員。著書に『日本の屋根 信州山岳大展望』『黒部峡谷』『ゼフィルスの森』などがある。
目次
- 山に登ろう
- 富士いろいろ
- 山の季語
- 山の動物
- 高山への誘い
- 沢と峡谷
- 山の道具
- 火山とその恵み
- 単語を見つける山行ガイド
- 田部井さんと登った山 市毛良枝
- 東北の高校生の富士登山 2020/2021 他
書籍情報
定価 | 1,650円(税込) |
ページ数 | 256ページ |
発売日 | 2021年8月11日(水) |
発行 | 株式会社世界文化ブックス |
発行・発売 | 株式会社世界文化社 |
ISBN | ISBN-10 : 4418212078 ISBN-13 : 978-4418212071 |