ワークマンはここ数年でランニングシューズのラインナップが充実しており、スピードを出して走れるシューズやウルトラマラソンも快適に走れるシューズまで、個性的なランニングシューズが店頭に並んでいます。その中できになったのが「走れるJOGサンダル」。
昨年のモデルから大幅に軽量化され、これまで以上に走りやすくなっているものの、他のシューズとの差別化がどうなっているのかなど気になります。そこでワークマンのアンバサダーということもあり、提供していただいた「走れるJOGサンダル」を実際に履いて走ってみました。
軽くてあたり前のように走れるサンダル
「走れるJOGサンダル」の2022年モデル最大の特徴は「軽さ」にあります。昨年発売になったモデルは、Mサイズ実測値で326gありましたが、最新モデルは259g。なんと67gも軽量化されていて、この重さならサブ4を狙えるランニングシューズと変わりません。
そこまで軽くなった要因は、アウトソールのゴムを最小限にまで減らしたことにあります。従来モデルはアウトソール全面がゴムで安定感がありましたが、ランニングすることを考えると、やや重たかったのも事実。でも2022年モデルの「走れるJOGサンダル」はとにかく軽い。
これにより、あたり前のように走れるサンダルになってしまいました。ただ、レビューをする立場としてはこれほど紹介するのが難しいアイテムはありません。クセがない仕上がりになっているので、走っていると存在感がなく、それゆえに「ここが素晴らしい」と感じにくいという……
更に悩ましいのがワークマンのランニングシューズのラインナップがかなり充実していることで、「走れるJOGサンダル」にしかできないことのイメージが湧かず、あえてランニングアイテムとして「走れるJOGサンダル」をおすすめする理由が思いつきません。
ただ普段履きのサンダルとして考えたときには、デザインさえ気に入ったなら即買いのアイテムになります。軽くてグリップ力も高くて、クッション性も高いから歩いても走っても疲れにくい1足なので、購入して失敗したとなることはないはず。
擦れてしまうので裸足で着用して走るのは難しい
あたり前のように走れる「走れるJOGサンダル」なのですが、ランニングアイテムとして使うときに悩ましいのが、裸足で履いて走ろうとすると縫い目が擦れて、長い時間走るのが難しいということです。徐々に距離を伸ばせばいいのですが、どうも私はせっかちなところがありまして……
もちろん靴下を履けば問題ありません。でも靴下を履くならサンダルじゃなくていいかな。強度を立つために縫い目があるのは仕方ないことなのですが、ランニングアイテムではなくサンダルとして履く人にとってもちょっとストレスかもしれません。
靴下のようなフィット感で履けるのが理想ですが、そうなると今度は強度が足りなくなるわけでして。この部分はワークマンになんとかしてもらうよりも、時間をかけて擦れない足を作るか潔く靴下を履くかどちらかを選ぶほうがよさそうです。
夏場は自宅でも裸足でいることが多いから、靴下を履かずにそのまま素足でさっと「走れるJOGサンダル」を履いて、ジョグに出かけられたら便利なんですけどね。洗濯物も減りますし、足も蒸れにくいので快適ですし。
アーチサポートがしっかりしているので運動後におすすめ
実際に走ってみると、足裏の土踏まずの部分がしっかりとサポートされているのがわかります。なので走っているときも気持ちいいのですが、ここまでしっかりとアーチをサポートしてくれるということは、トレーニングやレース後の履物としても使えそうです(好みがわかれるポイントでもあります)。
フルマラソンを走った後は、アーチが落ちてしまう人もいるかと思いますが、走り終えてランニングシューズから「走れるJOGサンダル」に履き替えれば、リカバリーサンダルに近い使い方ができます(医学的なエビデンスがないので回復できるかどうかは不明ですが)。
最近は走ることに特化して、歩くことを想定していないランニングシューズが増えていますので、そういう意味でも、歩きやすい「走れるJOGサンダル」を大会会場との往復に利用するというのもいいかもしれません。伸縮性もあるので、むくんだ足にも優しいですし、遅刻しそうになっても軽く走れます。
もちろん普段履きにも……というよりも、用途としては夏場の普段履きにするのが1番おすすめです。無理にこれで走る必要もありませんし、軽くて履き心地もいいので、スニーカーよりも快適に歩き回れますので。それでいてビーチサンダルほどラフすぎないのもいいところ。
この汎用性の高さこそ「走れるJOGサンダル」の魅力かなというのが、実際に履いてみた素直な感想です。
まとめ:夏にヘビーローテションする1足
「走れるJOGサンダル」をランニングで使えるかという視点で考えたときには、「あえて選ぶ理由はない」というのが今回の評価ですが、ランニングシューズとして欠点があるわけではなく、むしろ普通に気持ちよく走れます。でもそれ以上に快適なランニングシューズがワークマンにあります。
「走れる」「JOG」となっているため、ついランニングでの用途を考えてしまいましたが、「走れるくらい軽くてクッションもある」オールマイティなサンダルというのが正解です。アウトドアにも似合いますし、しっかり固定できるので川遊びでも重宝しそう。
もちろんランニングもOK。サンダルなのでランニングシューズよりも通気性もいいですし、濡れてもすぐに乾くので雨の日のジョグにも使えます。よりランニングシューズに近いサンダルですので、使用するシーンをイメージできるなら、きっとヘビーローテションするはずです。
あとはワークマンのシューズ全般にいえることですが、履いてみないとジャストフィットのサイズがわかりません。ネットショップでの購入でも構いませんが、できればショップで実際に試し履きをしたうえで、自分の足に適したサイズを選ぶようにしてください。
名称 | 走れるJOG(ジョグ)サンダル |
価格 | 1,900円(税込) |
サイズ | S,M,L,LL,3L |
カラー | ブラック アッシュグレー |
商品番号 | FO131 |
管理番号 | 53839 |
商品URL | https://workman.jp/shop/g/g2300053839052/ |