参加しない理由なんてある?世界最大規模ランイベント「Wings for Life World Run 2026」がエントリー開始

ランニングというのは個人で完結できるスポーツであるため、マラソン大会に参加しても孤独を感じることがあります。それがランニングの魅力でもありますが、ときどき自分のやっていることが無意味なんじゃないかと疑問に感じたことのあるランナーも少なくないはず。

それなら、レッドブルがサポートしているランニングイベント「Wings for Life World Run」に参加してみてはいかがでしょう。Wings for Life World Runは参加費(3,500円)の全額が脊髄損傷治療の研究資金として寄付されるので、走ることで脊髄損傷患者に希望を与えられる存在になれます。

シンプルに楽しいから参加してもらいたい

Wings for Life World Runは世界最大規模のチャリティランニングイベントで、2025年だけでも170カ国から191国籍の計310,719人が参加しています。RUNNING STREET 365でこのイベントをご紹介するのは「チャリティ」ということもありますが、イベントそのものが個性的で楽しいためです。

Wings for Life World Runは決まった距離や決まった時間を走るのではなく、キャッチャーカーと呼ばれる追跡車に追いつかれないように走り続けます。キャッチャーカーはスタートから30分後に発車。徐々にペースを上げていき、先頭のランナーを追い抜いた時点で競技が終わります。

追いつかれないためにスタートダッシュするのもありですし、淡々とペースを刻んでいくのもあり。自分なりの戦略を立てて、できるだけ走り続けるというのはマラソン大会にない面白さがあります。

そして、Wings for Life World Runは世界同時開催されるので、2025年であれば310,719人と一緒に走り、競い合うことができます。走る場所は自由なので、たとえば延々と続く下り坂で挑戦してもOK。1人で走るのは面白くないという人は多くの参加者が集まる「イベントラン」に参加するのもおすすめです。

こんな大規模な大会なのに参加費はたったの3,500円。しかもその参加費は全額寄付されるわけです。これまで2度ほどアプリランイベントを取材しましたが、参加者がみんな楽しそうで、参加しない理由が思いつきません。

あえて不安要素を挙げるなら、夜の8時スタートということ。それなりに走力がある場合には4時間以上走り続けることができるので、キャッチャーに捕まるのが日を跨いでしまい、アプリランイベントでは終電を逃したり、翌日の仕事に影響が出たりすることくらい(エントリーしたら有給申請しておきましょう)。

ラン仲間と一緒に参加して、おしゃべりしながらナイトランを楽しむのもおすすめ。普段は走ることのない職場の同僚や家族を誘ってアプリランイベントに参加すれば、ランニングに興味を持ってくれる可能性もあります。

アプリランイベントの会場については現時点では確定していませんが、2025年は東京・明治神宮外苑、福岡・海の中道海浜公園、広島・福山市竹ケ端陸上競技場、埼玉・大宮第三公園で実施されました。もちろん、自分でラン仲間を募って、いつも走っている公園などで開催するのもOKです。

ランステ単位で開催することも可能ですので、もし大人数集めてランイベントにしたいのであれば、オフィシャルサイトのよくある質問(https://www.wingsforlifeworldrun.com/ja/help)から問い合わせして、相談してみてください。

参加費が脊髄損傷治療の研究資金になる

すでにお伝えしましたように、Wings for Life World Runの参加費は全額が脊髄損傷治療の研究資金として寄付されます。でも、本当に役立っているのか、研究が進んでいるのか気になるという方もいるかもしれません。

大きな成果としては、Wings for Life World Runを主催するウィングス・フォー・ライフ財団が支援する臨床試験で、テキサス大学のマイケル・キルガード教授が開発した「迷走神経刺激療法」が、脊髄損傷患者の腕や手の機能を安全かつ有意に改善できる可能性が示されています。

現在は大規模な承認試験へと移行中。成功すれば、数年以内の実用化も見込まれています。

キルガード教授は、「資金がなければ、この研究は実現しなかった。ウィングス・フォー・ライフ財団が本気でこの目標に向き合ってくれたおかげで、私たちも全力を尽くせた。新しい治療法に、一歩近づいた」と語っています。

このような研究は、ウィングス・フォー・ライフ財団が2004年の設立以来支援してきた344件のうちの1つです。現在も72件のプロジェクトが進行中です。

あなたがWings for Life World Runに参加することで、脊髄損傷患者にとっての希望の光がより強いものになります。そして、ランナーとしては毎年参加することで距離や順位で自己ベスト更新を狙い続けるというモチベーションにもなります。

すでにWings for Life World Run 2026のエントリーがスタートしています。ぜひラン仲間や家族を誘って脊髄損傷治療研究をランナーとしてサポートしてください。

Wings for Life World Run 2025 実績

2014年の初開催からこれまでに191の国と地域から延べ187万人以上が参加し、累計6,053万ユーロ(約99億円)を研究資金として寄付。2025年だけでも170カ国から191国籍の計310,719人が参加、日本国内参加者は3,676人(うち東京会場700人)、総額860万ユーロ(約14億円)の募金額を記録しています。

総参加者数:310,719人
参加国数:170カ国
参加国籍数:191
日本国内参加者数:3,676人
東京会場参加者数:700人
募金・寄付金総額:860万ユーロ(約14億円)

参加者コメント

国内女子1位(44.04km)を記録した屋代沙由未さん

私は医師として働いていますが、医療現場だけでは解決できないこともあります。このイベントが脊髄損傷の治療研究につながると思うと、それが大きな走るモチベーションになりました。

車いすYouTuberの渋谷真子さん

車いすで参加できるランニングイベントはまだ多くないので、『Wings for Life World Run』のような場があることは本当に意義深いと思います。

車いすでアイドル活動を行う仮面女子の猪狩ともかさん

チャリティイベントはかしこまった雰囲気になりがちですが、『Wings for Life World Run』は誰でも気軽に参加できて、とにかく楽しい。本当に素敵なイベントだと思います。

Wings for Life World Run 2026 開催概要

大会名称

Wings for Life World Run 2026

開催日時

日本時間 2026年5月10日(日)午後8時〜

会場
  • スマートフォンアプリを利用したアプリラン
  • アプリランイベント

アプリランイベントの会場は後日発表。詳しくは下記の「参加方法」をご覧ください。

参加資格

大会当日満16歳以上。ハンドバイク不可・生活用車いす可

参加費

3,900円(税込)

参加費の全額と同額がウィングス・フォー・ライフ財団に寄付されます。天災、事件、事故等の理由で大会を中断・中止する場合があります。その場合の参加費の返金等はありませんので予めご了承ください。

主催

Wings for Life World Run実行委員会

日本国内での参加方法

イベントページより申し込み後、お持ちのスマートフォンにアプリのダウンロードをお願いいたします。アプリは、公式サイトから App StoreもしくはGoogle Playへ移動し、ダウンロードください。エントリーはイベントスタート1時間前まで受け付けています。

アプリランイベント

アプリランの参加者が特定の会場に集まって一緒に走ります。当日はレッドブル・アスリート等の著名人も参加し、イベントを盛り上げます。ぜひ会場でアスリートとともに走りましょう。

アプリラン

アプリを使って好きなコースを走ります。1人でも、家族や友人で集まっても、アプリを通して世界のランナーと走ることができます。

参加登録
https://www.wingsforlifeworldrun.com/

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