これまでRUNNING STREET 365では様々なランニングシューズをご紹介してきました。実際に履いてレビューしたものもいくつかありますが、多くのランニングシューズを履いていると、シューズを見ただけで買うべきかどうか、ある程度分かるようになります。
そして今回ご紹介するリーボックのランニングシューズは、これまで紹介してきたシューズをはるかに凌駕する「とんでもないやつ」というオーラに包まれた1足です。
フロートライドランファスト プロ(FLOATRIDERUNFAST PRO)
フロートライドファスト(FLOATRIDEFAST)
細かい説明は後回しにします。まず伝えたいことはこのランニングシューズは「絶対買い」だということです。もちろん財布が許せばということになりますが、シューズを見ただけでこんなにもワクワクするのは初めてかもしれません。
このシューズを履いた自分をイメージしたときに、念願だったサブ3を達成している姿が思い浮かびました。
もちろん、シューズだけがレース結果に繋がるということはありませんが、自分のたどり着きたかった場所まで運んでくれるランニングシューズであることは間違いありません。
100gの驚異「フロートライドランファスト プロ」
まずご紹介したいのはフロートライドランファスト プロ(FLOATRIDERUNFAST PRO)です。このシューズは徹底した軽量化を追求したモデルで、27cmサイズでなんと100gしかありません。
シューズは軽量化を求めると、どうしてもクッション性を犠牲にしなくてはいけませんが、リーボックには宇宙靴開発のために生まれたクッショニングテクノロジー「FLOATRIDE FOAM(フロートライド フォーム)」があります。
これにより、程よいクッション性と反発力を維持しながらも100gという超軽量を実現しています。
このシューズを履いてボストンマラソンに出場し、女子6位に入賞したニコル・ディマーキュリオ選手はこうコメントしています。
FLOATRIDERUNFAST PROは、紛れもなく一番気に入っているレーシングフラットシューズです。軽量性とクッション性を両立させるという、他に類を見ない組み合わせを実現しているため、安心してレースに臨むことができます。
レースには心配事がつきものですが、フロートライドランファスト プロを着用するようになってから、シューズに関する悩みから開放されました。その安心感が、パフォーマンスへの自信にもつながっています。
現在、トップランナーのほとんどがナイキもしくはアディダスのシューズを履いている中での6位入賞。このシューズのポテンシャルがよく分かると思います。
フロートライドランファスト プロは100足限定なうえに、税抜きで25,000円とリーボックとしてはかなりの強気な値段設定。でも先行予約が2018年6月29日、どういうことか分かりますね。会社員のみなさんの財布はずいぶん厚く……
問題は足にフィットするかどうかということですが、おそらく予約で売り切れると思いますので、その点は少しギャンブルになるかもしれません。サイズ感などは事前に他のリーボックシューズで確認しておくといいかもしれません。
FLOATRIDERUNFAST PRO | |
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サイズ | 23.5~31.0cm(Unisex) |
ドロップ | 4mm |
重量 | 約100g(27cm) |
品番 | CN7006 |
カラー | ホワイト/ソーラーイエロー/ブラック/スチール |
価格 | 25,000円(税抜) |
発売日 | 2018年7月6日(金) 先行予約は2018年6月29日(金)11:00〜 |
サブ3の向こう側へ「フロートライドファスト」
フロートライドランファスト プロはとても魅力的なランニングシューズですが、軽量すぎるため耐久性に不安があります。なによりもある程度の走力がなければ履きこなせないタイプのシューズでもあります。
キロ3分台でフルマラソンを走れるならフロートライドランファスト プロをおすすめしますが、それが難しいならフロートライドファストを選びたいところです。
フロートライドファストは170gとフロートライドランファスト プロよりは重たいのですが、レースシューズとしては決して重たいわけではありません。フロートライドランファスト プロが尋常ではないほどの軽量なだけです。
なぜ70gも重いのか。それはシューズに安定性を持たせたことによる影響だと考えられます。ソールの幅をやや広くして、さらに全面にラバーを使っていることで、シューズにライドしている感覚を得られるはずです。
こちらもボストンマラソンで使用し男子4位に入賞したタイラー・ぺネル選手のコメントがあります。
「FLOATRIDEFAST」は、これまでに履いてきた中で最高のランニングシューズです。運んでもらっているような感覚でボストン市街を走ることができ、自分の中で最高のレースのひとつになりました。ドライな感覚がずっと続いて、足蒸れを心配する必要が全くありませんでした。
トップランナーでもフルマラソンとしてはフロートライドランファスト プロよりも安定感のあるフロートライドファストを好む選手が多いかもしれません。市民ランナーもほとんどの人が、フロートライドファストのほうがいい結果につながるはずです。
サブ3を狙う走りというのは、キロ4分15秒くらいですので決してスピードは速くありません。それよりも、最後まで力を温存できる安定感がシューズには求められます。そういう意味でサブ3を目指すランナーにはフロートライドファストがおすすめです。
FLOATRIDEFAST | |
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サイズ | 25.0~31.0cm(Unisex) |
ドロップ | 10mm |
重量 | 約170g(27cm) |
品番 | CN4680 |
カラー | ソーラーイエロー/ホワイト/ブラック |
価格 | 17,000円(税抜) |
発売日 | 2018年7月6日(金) |