人間はフルマラソンを2時間以内で走ることができるのか。ランナーにとっての目下のテーマであり、世界で最も速いランナーであるエリウド・キプチョゲは、再びこのテーマに挑むためのトレーニングを行っています。
ランナーの限界はどこにあるのか。それはキプチョゲでなくても気になるところですよね。自分はどこまで速くなれるのか。記録が伸び悩み始めると、ほとんどのランナーがこの課題と向き合うことになります。
ランナーに限界があるのか。あるのだとしたら、それは何が原因で決まるのでしょう。体力の限界なのか、それとも心が決めるのか。
そんなテーマに様々な角度からアプローチしたのが、今月発売になった新刊の「限界は何が決めるのか? 持久系アスリートのための耐久力(エンデュアランス)の科学」です。
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さまざまな持久系アスリートたちの物語を織り交ぜつつ、過去から現在までの科学的知見を駆使し、人間の耐久力を決めるものや、痛み、筋肉、酸素、暑さと熱、のどの渇き、エネルギーといった肉体に影響する要素について、詳細に解き明かされていきます。
人間の限界は何が決めるのか。自分の肉体の限界に、真に触れるためには何が必要か。すべてのランナーに、耐久力(エンデュアランス)向上のヒントを与えてくれる1冊です。
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もちろん読んですぐに、限界を超えて走れるようになるわけではありません。でも、限界を超えていくために自分に足りないものが見えてきます。そして、自分がこれから、どのようなトレーニングを積んでいくべきなのかも。
2017年に行われたナイキの『Breaking2』プロジェクトのルポや、箱根駅伝最強ランナー&大学駅伝の名伯楽である渡辺康幸さんの解説が付くなと、豪華な内容になっていますので、読み物としてもとてもおすすめの1冊です。
読書の秋に最適な1冊を探しているというランナーさん、今シーズンに自己ベスト更新を目指しているランナーさんは、ぜひ『限界は何が決めるのか? 持久系アスリートのための耐久力(エンデュアランス)の科学』を読んでみてください。
ちなみに、紙媒体よりもKindleや楽天Koboなどの電子書籍のほうが、安く購入できますので、紙にこだわらないという人はそちらがおすすめです。