マラソン大会でサングラスを使うとき使わないとき

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ここ最近は仮装ランナーとして走っているためサングラスをかけて走ることがないのですが、真面目にタイムを負っていたころはサングラスは必需品でした。紫外線対策や花粉症対策にサングラスがいいと言われていますが、私は紫外線も花粉も気にならないため、サングラスを使っていたのは別の理由です。

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4分/kmの世界で見える景色

フルマラソンにしても5kmのマラソンにしても1kmを4分前後で走るとき、基本的に周りの景色は見えません。動体視力がよい人はまた違った景色が見えるのかもしれませんが、私の場合は景色が流れていくだけで、沿道の声援もほとんど見えていませんでした。声は聞こえますけどね。

ですのでスピードを求めていたときは「景色がいい」マラソン大会というものがまったくわからなかったのです。どうせ見えていないならもっと集中できる状況をつくりたくて私はサングラスをしていました。

サングラスをかけて走ると周りの景色がまったくみえなくなり、周りの人たちの存在も消えてしまうかのような感覚で走れます。サングラスをかけて走ると、かなり集中力が高い状態で走ることができるのです。

これはあまり語られることのないサングラスの効果ですが、私はこれが最大のメリットではないかと考えています。

ゆっくり走るのにサングラスはいらない

ところが仮装をしたり裸足で走ったりすると、スピードを出すことにあまり興味がわかなくなりました。もっと違う形でマラソンを楽しみたい。景色をしっかり見ること、声援を送ってくれる人たちの顔をちゃんと見ること。せっかく走るのであればそうありたいと思うようになりました。

集中して走るのではなく、むしろ発散しながら走ります。そういうときはサングラスはないほうが断然にいいです。紫外線対策や花粉症対策の必要がなければ、自己ベストを狙うような大会ではない限りサングラスは不要です。

自分の目に飛び込んでくる景色をまっすぐに見つめてください。その景色を脳に焼き付けてください。フルマラソンを楽しく走るには視覚的にも体を喜ばせてあげる必要があります。

可能ならば周りのランナーとシンクロしながら一体感を持って走ります。これもサングラスが邪魔になります。自分の世界に入りやすいサングラスのせいで、周りからは近寄りがたく感じられ、自分自身は気持ちが外に向かって行きません。

何度も走っているコースならともかく海外でのマラソンや、地方の旅ランをするときは自分の目で見る走りのほうが断然おすすめです。サングラスは集中したいここ一番の大会でだけ使いましょう。

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