【走歴20年以上のパーソナルトレーナーがじっくりレビュー】40代50代のランナーに「Oura Ring」をおすすめする5つの理由

トップアスリートにとって健康管理は競技を行うための基本中の基本。そんなトップアスリートが健康管理のデバイスとして選んでいるのが「Oura Ring」です。サッカーやラグビーの日本代表のコンディショニング管理に導入されたことで話題になったので、名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。

そんな「Oura Ring」を20年以上走り続けてきたパーソナルトレーナーの私が実際に着用してみたところ、「これは40代・50代のランナーにおすすめしたい」と感じた理由が5つあります。実際にどのように使っているのか、何がおすすめなのか、レビューしながらその理由について解説していきます。

目次

Oura Ringとは

Oura Ring(オーラリング)は、指輪型のウェアラブルデバイスで、睡眠・回復・コンディション管理を行うためのヘルスケアガジェットです。ランニングウォッチのように手首に装着するのではなく、指に装着するため、日常生活や就寝中も違和感なく計測できます。

計測できる指標があまりにも多いので、ここでは簡単に説明する程度にしておきますが、計測の基本となるのが次の5つです。

  • コンディション
  • 睡眠
  • アクティビティ
  • 心拍数
  • ストレス

女性の場合は、これらに加えて「女性の健康(生理周期など)」も計測。

これらを1日ごと、もしくは長期的な変化をグラフなどで確認できます。また、計測した数値に対するアドバイスもしてくれます。さらに指標を元に回復度も提示してくれます。たとえば私の回復具合は「やや不足」となっていて、数日間はしっかり休息を取るようにアドバイスしてくれています。

このように、体と心の健康状態を数値化してくれるのが「Oura Ring」になります。ちなみに「Oura Ring」本体の価格は「Oura Ring 4」が52,800円からで、「Oura Ring 4 Ceramic」が74,800円。それに加えて、すべての指標を確認するには月額999円のOuraメンバーシップになる必要があります。

そんなに高額なのに、サブスクリプションにも加入しなくてはいけないの?と思うかもしれませんが、Oura Ringは自分の健康への投資になります。投資するだけの価値があるかは、これから読み進めて判断してください。

Oura Ringを使ったコンディション管理のはじめ方

Oura Ringを使ったコンディション管理をするのはとても簡単で、4ステップで利用を開始できます。

  1. 専用サイズキットを使って指の計測を行う
  2. 好みのデザインのOura Ringを購入
  3. OuraアプリをインストールしてOura Ringと同期する
  4. Ouraメンバーシップに加入する

専用サイズキットは基本的に有料(1,500円)ですが、Oura Ringを購入する際に、ほとんどの販売店でキャッシュバックが行われます。たとえば、Amazonの場合には「1,500円分のAmazonクレジット」が付与されるので、実質無料で測定できます。

ちなみに、ここでのサイズはアクセサリなどの指輪サイズとは異なります。また、ヨドバシカメラの店舗によってはサンプルが設置されていますので、そちらでサイズを確認してから購入するという方法もあります。

サイズを確認したら、あとは好みの色を選んで購入します。カラーバージョンが豊富ですが、私はBrushed Silverを選びました。普段からあまりアクセサリを着けないので、あまり目立たない色を選びましたが、目立たないことを優先するなら、肌色に近いGoldのほうが良かったかもしれません。

Oura Ringが手元に届いたら、スマホにインストールしたOuraアプリと連携しておきましょう。その後、サブスクリプションサービス「Ouraメンバーシップ」に加入して、すべての情報を見られるようにしてください。「Ouraメンバーシップ」に加入すべきかどうかは後ほど詳しく解説します。

たったこれだけで、高精度なコンディション管理ができるようになるのですが、実際に利用しはじめて1ヶ月は基本データの収集期間になります。個別の睡眠管理などはできますが、1ヶ月の情報収集を経て、はじめて本格的なサービスが始まることを頭に入れておきましょう。

Oura Ringを使ってできるコンディション管理

ここからは、実際のアプリ画面とともに、Oura Ringを使ってできるコンディション管理について解説していきます。私自身がどれくらいその指標を重視しているのかも「」で表示していますので、ぜひ参考にしてください。

コンデション:★★★

コンデションは最も重要視している指標で、自分のコンディションを総合的に判断するために使っています。コンディションが良好であっても、上の画像のように「要注意」となっている測定項目もあるため、それに応じて「もっと睡眠時間を確保しよう」とか「しばらくお酒の量を減らそう」とか判断しています。

また、その日だけでなく前日との比較、一定期間内での変化も重視しています。

睡眠:

睡眠もかなり細かくデータ収集できるのですが、個人的にはあまり重視していません。睡眠の質をどうこうする前に、睡眠時間が足りていないことが明確になったので、まずは睡眠負債をゼロに戻すことだけに注力しているためです。

Oura Ringを導入して、最も意識が変わったのが「睡眠負債」という考え方で、自分の感覚では睡眠負債が大きくなればなるほどコンディションが崩れやすい傾向にあるため、とにかくしっかり寝ることを最優先しています。

アクティビティ:

アクティビティは最も重要視していない項目になります。なぜなら、ランニングを習慣にしていれば、どうやってもハイスコアになるためです。この項目は、運動不足を指摘されるような方にとっては重要ですが、私の場合はそうでもありません。

むしろフルマラソン翌日に、完全休養にしていたところ、非活動の時間が多すぎると指摘されており、そういう意味でもランナーにとっては、あまり気にする必要はないのかなと。

ただし、総消費カロリーの項目があまりに高くなっている場合には、とにかくしっかり食べることを意識しています。反対に低いときには間食を避けるなどして、摂取カロリーの調整に役立てることはあります。

心拍数:

心拍数もコントロールできることが少ないので、異常値がないかチェックする程度にしています。

ストレス:

ストレスも重視していません。ただ、大きなストレスを感じているときには呼吸を整えたり、睡眠時間をいつも以上に確保するようには心がけています。コンディション不良の多くはストレスが原因だと考えているので、できる範囲でストレスを減らすように心掛けています。

レジリエンス:★★

レジリエンスは生理的ストレスからの回復具合を確認できます。これはどのような傾向にあるかをチェックしています。たとえばレジリエンスのグラフが右肩下がりになっていたら要注意で、アドバイスに従って、ストレス解消に努めます。

私の健康状態:★★

長期的な視点で、現在の自分の状態を把握するのに役立てています。たとえば上の画像では睡眠の項目がやや中央部に寄っており、ストレス管理に比べて弱いことがわかります。このため、何よりも睡眠を最優先しなくてはいけないのだと判断するわけです。

すべての項目に気をかけて良好にするのがベストですが、あれもこれも考えるよりは、最も弱い部分を改善して、全体を良い方向に向かわせるように心がけています。

症状レーダー:

Ouraアプリでは体調に何らかの問題が発生しているときに、症状レーダーによる警告がトップページに表示されます。上の画像では「大きな兆候」となっていて、さすがにこの段階になると自覚症状が出てくるので「休もう」となるのですが、「小さな兆候」の場合には自分でも気付けないことがあるので、悪化させないための行動を取れるようになります。

普段はほぼチェックしない項目ですが、Oura Ringを利用する大きなメリットのひとつになります。Oura Ring導入前は「しんどいけど頑張る」でしたが、導入してからは「しんどいから休む」「しんどくなりそうだから休む」という考え方に変わってきました。

Oura Ringを使って困ったこと

コンディション管理にとても効果的なアイテムのOura Ringですが、利用していて困ったこともいくつかあります。

  • 左手で金属製の手すりを握るときに躊躇する
  • 重たい荷物を持つときにリングがじゃまになる
  • 存在感がありすぎて悪目立ちすることがある

この3点が特に困ったことなのですが、具体的にどう困ったのか詳しく解説していきます。

左手で金属製の手すりを握るときに躊躇する

私はマラソンだけでなく階段を駆け上がるステアクライミングのレースにも出場するのですが、階段を駆け上がるときに手すりを使います。先日出場したレースでは、金属製の手すりが左側にあり、私がOura Ringを着用しているのが左手の人差し指。手すりに手を伸ばすと金属同士がぶつかる音がします。

金属なのでOura Ringが傷ついてしまいそうで、思い切りよく掴むことができませんでした。電車の手すりも同じで、左手で掴むしかないときにワンテンポ遅れてしまいます。アクセサリの指輪でも同じなのかもしれませんが、私は指輪を着用しないので、思わぬところでストレスを感じてしまいました。

重たい荷物を持つときにリングが気になる

ダンボールに梱包された重たい荷物を運ぶことがよくあるのですが、そのときにOura Ringの存在が気になります。しっかりダンボールを掴めないこともあり、落としてしまわないか不安になることも。日常的に、荷物を運ぶような仕事をしている人だと、そもそもOura Ringの使用が難しいかもしれません。

また、ランニングだと問題ありませんが、たとえば野球やテニスなどの手を使う競技の場合には、プレイ中に外す必要が出てくるため、運動中の計測ができないといった問題も発生します。

存在感がありすぎて悪目立ちすることがある

それほど大きな問題ではありませんが、やはりOura Ringは存在感がありすぎます。技術的にはかなりコンパクトに収まっているのはわかります。それでもやはり目立ちすぎて、ランニングウォッチを着用している写真を撮っても、視点がOura Ringに向かってしまいます。

ビジネスの場で、上司などから目立つから外すように注意される可能性もゼロではありません。10年後には間違いなくもっとコンパクトになっているはずですが、現時点ではあまりにも主張が強すぎて、シーンによってはOura Ringを外すことも考えなくてはいけません。

スマートウォッチやランニングウォッチとの違い

健康管理だけならスマートウォッチやランニングウォッチでもできるじゃないかと思うかもしれません。実際に、最近のスマートウォッチは健康管理にも力を入れており、計測と管理だけで考えれば悪くない選択肢です。

でも、使い勝手を考えたとき、Oura Ringとそれらでは大きな違いがあります。

Oura Ringは1〜2週間に1回の充電時以外は、基本的に常に身につけていられます。Oura Ringを着用したまま湯船に浸かることもできます。ほぼ体の一分になるのがOura Ringの魅力。ところがスマートウォッチはランニングウォッチは四六時中着用するのは現実的ではありません。

シャワーくらいならそのまま着用してもいいのですが、湯船に浸かるのにスマートウォッチを着けるのは変ですし、人によっては睡眠中に腕時計を着用することがストレスにもなりますよね。またスポーティすぎるから、仕事をするときには別の腕時計を使っているという人もいるはず。

24時間着用のハードルが高く、体を継続して監視することが難しいのがスマートウォッチやランニングウォッチでの健康管理のデメリットです。Oura Ringにはそれがないため、より正確に自分のコンディションを確認できます。

私もスマートウォッチを使っていますが、スマートウォッチでコンディション管理をすることはありません。スマートウォッチを外さなくてはいけない環境にいることも多く、常時計測ができないので管理する意味がないと感じていたからです。

着用していない時間に1万歩歩いたら、消費カロリーもアクティビティも正確性を欠いてしまいます。でも、Oura Ringは充電時と悪目立ちしてしまうときを除いてずっと着用しているので、回復具合などをより正確に把握できます。この点が、スマートウォッチとOura Ringの大きな違いになります。

Oura Ringを40代・50代のランナーにおすすめする5つの理由

Oura Ringはトップアスリートも使用しているほど、信頼性が高いアイテムですが、私が本当におすすめしたいのは、記録が伸びなくなってきた40代・50代のランナーです。その年代のランナーにとって重要なのは「安定したコンディション」を維持することであり、Oura Ringはそのために効果的だと感じているためです。

なぜ効果的なのか、その理由は5つあります。

  • 40代・50代のランナーはコンディショニングが難しい
  • 睡眠の意識が高くなりリカバリーしやすいライフスタイルになる
  • ストレスレベルを意識したコンディション調整ができる
  • 体調不良を数値で把握できるので「休む」判断をしやすくなる
  • 健康のために走る意識が高まり、自然と走行距離が伸びる

それぞれの理由について詳しく解説していきます。

40代・50代のランナーはコンディショニングが難しい

トップアスリートはコンディションを一定に保つために、Oura Ringを使ってコンディションを数値化して管理しているわけですが、トップアスリートは運動すること、リカバリーすることが仕事なので、実はコンディションを整えるのはそれほど難しくありません。

毎日同じ時間に寝て、同じ時間に寝ることができます。食事も栄養士がアドバイスしてくれますし、チームや個人専属のトレーナーがサポートしてくれます。コンディションを整えることを重視しつつも、基本的にはコンディションを崩す要因がありません(メディアに出るような人気アスリートはまた異なりますが)。

ところが40代・50代のランナーは、ときには残業により終電で帰宅することもあれば、飲み会で遅くまでお酒を飲むこともあります。イレギュラーが日常であり、コンディションが日々変わっていきます。だからこそOura Ringが有効になるわけです。

何をしたら自分のコンディションが下がるのか、自分の行動をより分析しやすくなり、コンディションを整えるために自分がどうすべきかを考えるようになり、その結果としてコンディションが安定し、どんなときも質の高いトレーニングを行えるようになりました。

睡眠の意識が高くなりリカバリーしやすいライフスタイルになる

実際にOura Ringを利用して、最も変化を感じたのが「睡眠」に対する意識です。そもそもランニングウォッチで睡眠管理をしていましたが、自覚としてしっかり寝ることができていて、不足していると感じているときは早く寝るなど対応できているつもりでした。

ただ、すでにお伝えしましたように、Oura Ringを着けるようになって「睡眠負債」の項目が大きくマイナスになっているのに気づき、睡眠時間の絶対値が足りていないことを認識させられました。

これまでは毎日6時間睡眠でいいと判断していましたが、そもそも6時間の睡眠のうち入眠にかかった時間なども見える化されたことで、とにかくもっと寝なくてはいけないというように意識が変わっています。

十分な睡眠時間の確保は、リカバリー効果に直結する部分でもあり、ひいてはコンディションの安定化につながります。使用期間中に体調を崩したことが何度かありましたが、そのたびに「まずはしっかり寝よう」という意識になり、睡眠不足を感じる朝が明らかに減りました。

ストレスレベルを意識したコンディション調整ができる

Oura Ringを利用するまでは、コンディション調整はしっかり寝て、リカバリーすればいいという感覚でしたが、大切なのは心身ともに正常な状態にあることだという認識に変わりました。

どれだけ体が回復していても、ストレスを感じた状態では自分のパフォーマンスを高く保つことは難しく、どうすればストレスを感じない環境になるかを意識するようになりました。

興味深いのは自分がストレスを感じたと判断した瞬間と、実際にストレスの値が上がった瞬間が一致しないということです。たとえば満員電車に乗って「これはストレスだ」と思いましたが数値は変わらず。反対に飛行機移動でずっと寝ていただけなのに、ストレスの値が上がっていたり。

そのようなストレスを取り除くために、トレーニングのあとにストレッチや簡単な瞑想を取り入れるようになり、忙しい環境でも心身ともに状態が安定するようになり、レースでの成績も安定するようになっています。

体調不良を数値で把握できるので「休む」判断をしやすくなる

Oura Ringを利用して、コンディションがずっと安定していたのですが、東京マラソン前になって「もしかしたら風邪を引いたかも」と感じたときがあり、そのときのコンディションの数値が普段よりも明らかに下がっていました。

これまでだったら「何とかなるだろう」と特別な対応をせず、場合によっては東京マラソン当日に熱が出てDNSなんてことにもなっていたかもしれません。

でもきちんと数値で警告されたことで、練習も仕事もできる限りお休みにして、栄養価の高いものやビタミンCを積極的に摂取するなどの対応をした結果、東京マラソン当日はコンディションがしっかり整ってスタートラインに立つことができました。

私に限らず、ベテランランナーは休みたがらない傾向にあるのですが、数値を見せられて「こんなにもコンディションが悪いんだから気をつけて」と注意されれば、休まざるを得なくなります。本当に休むべきタイミングを把握しやすくなるだけでも、Oura Ringを導入した意味があったと感じています。

アクティブカロリー消費を目安に食事量をコントロールできるようになる

Ouraアプリを立ち上げると、まず「アクティブカロリー消費」が表示されます。これにより、今日必要とされる運動量の到達具合をひと目で把握できるため、夕方になってまだ達成できていないときに走りに出かけたり、部屋で筋トレするなどして、なんとかして目標達成できるように行動するようになりました。

また、アクティブカロリー消費が目標値を大幅に上回っている場合には、その日の食事量を増やすなどして、エネルギー不足になるのを防ぐために、一品多く食べるなどの対応をするようになりました。これにより、以前よりも疲れにくくなっているのを実感しています。

「運動したから食べていい」「食べたから運動しなきゃ」というのは、もうずっと私たちが使い続けてきた理論ですが、具体的にどれくらい不足しているのか、どれくらい過剰なのかをきちんと数値で把握できるので、毎日体重計に乗らなくても、体重の上下動がほとんどなくなりました。

Oura Ringでコンディションを整える意識を高めよう

どんな素晴らしい才能を持っていても、どれだけ努力して鍛えても、マラソン大会で結果を残すにはコンディション調整が重要になります。さらに普段のトレーニングでも、集中して質の高いトレーニングを継続するには、コンディションの安定化が必須。

でも、実際に自分のコンディションを正確に把握するのは難しく、「疲れているかも」「風邪っぽいかも」「睡眠が足りてないかも」といった感覚にまかせて調整するのが一般的でした。

それを変えてくれるのがOura Ringです。精度の高い計測で、自分のコンディションを数値で示してくれて、自分になり語りていないのかを明確にしてくれます。しかも体だけでなく心のコンディションも確認できるので、心を安定させる意識も高まります。

ちなみに、「Ouraメンバーシップ」に加入するかどうかで迷っている人もいるかもしれませんが、正直なところ「Ouraメンバーシップ」は必須です。むしろサービスの本体が「Ouraメンバーシップ」であり、それを利用するのに「Oura Ring 4」を購入する必要があると考えてください。

「Ouraメンバーシップ」に加入しないのであれば、「Oura Ring 4」を購入するメリットが半減します。少なくとも最初の1年はサブスクに加入して、自分のコンディション管理のためのルーティーンなどを確立してから、サブスクを継続するかどうか検討するのがおすすめです。

いずれにしても、健康であることをもっと重視していきたい。そんなランナーにとって、使って損することはないアイテムですので、ボーナス時期にでも購入してみてはいかがでしょう。

価格:52,800円(税込)〜
OURAメンバーシップ:月額999円(税込)、または年額11,800円(税込)

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