ランニングシューズというのは速く走るためのもの。そのためにはデザイン性もどこかで妥協している部分があります。マラソン大会に出るようなランナーさんならそれでいいのですが、最近はマラソン大会に出ないランナーさんが増えてきました。
自分の健康のために走っている。仲間とのコミュニケーションが楽しくて走っているというランナーが増え続けているのは、皇居周辺のランステで働いている人が強く感じていることのひとつです。
そういうランナーにしてみると、「ランニングシューズはダサい」という印象を持っている人が多いかもしれません。機能性重視ですので、遊び心なんていうものはありません。
せっかくスタイリッシュなウェアでまとめているのに、足元は「ランナーです!」みたいな格好はあまりしたくないですよね。もっとかっこよく、自分らしさを発揮できるランニングシューズを履いて走りたい。
そういうランナーさんにおすすめしたいのが、New Balanceから2018年7月19日に発売になったPRJ 1.0です。
PRJ 1.0はNew Balanceの<TEST_RUN>プログラムによって誕生したランニングシューズで、過去のどのようなシューズにも似ていません。発売されたの背景も目指すべきとこともこれまでのものとは違います。
<TEST_RUN>プログラムは、デザイナーが持つ商品開発の流れに沿わない独自のアイディアを形にしようというプログラムです。常識にとらわれない斬新なフットウエアコンセプトを素早くマーケットに提案し、そしてお客さんからのフィードバックやデータを参考にして次へと繋げていくことを目的にしています。
難しい説明を省けば、これまでにないランニングシューズを作るためのテストとして、自由な発想で開発しているシューズを売りに出そうというのがこのプログラムです。このため、PRJ 1.0はある意味未完成のシューズとも言えます。
未完成ゆえに大胆な挑戦ができるわけです。
商品として量産を考えた場合、ものづくりはどうしても小さくまとまってしまいます。機能性よりもときとして量産性が優先されることもあります。でも<TEST_RUN>プログラムで作られるランニングシューズはそんなことを考えません。
とにかく自由。そして失敗してもいいというくらいの思い切りのよさがそこにはあります。
写真からもわかりますように、PRJ 1.0のデザインには一切の妥協がありません。それでいて高いショック吸収性を持たせていますので、機能面でも新しいものを追求しています。見た目もよく走れるシューズがここに誕生しました。
テストシューズですので、サイズがそれほど多くなく、しかも購入者は購入後にアンケートの提出を求められます。でも、そこで書いたことが次世代のシューズに活かされるわけです。まるで自分も開発者の1人になったような気持ちになれます。
あまりに斬新なデザインとソール材の使い方をしているので、シューズとしてのポテンシャルはまったくの未知数です。ただ、シューズから伝わってくる雰囲気からは2万円以上するようなハイスペックシューズと同じものを感じます。
ポテンシャルが分からないので、レース用のシューズとしてはおすすめしませんが、普段のジョグなどであれば対応可能でしょうし、何よりも誰も履いていないランニングシューズを履けるわけです。
デザイン性の高いウェアとの親和性もかなり高い1足ですので、ランニングをもっと自分らしく楽しみたいランナーさんにもぜひ選んでもらいたい1足です。
販売は公式オンラインストアとニューバランス原宿店のみの限定発売です。あまり存在に気づかれていないのか、まだ在庫に余裕があるようですので、原宿近くにまで行くことがあれば、ぜひ実物に足を入れてみてください。
New Balanceの新しい挑戦を象徴する1足。90年代を意識したというデザイン性は過去のものというよりも、むしろ未来からやってきたシューズのようにも見えます。走りにスピードを求めない。そんなランナーさんはPRJ 1.0要チェックです。
販売ページ:https://shop.newbalance.jp/shop/e/eEnb-testrun
Test Run PRJ1.0スペック
発売日 | 2018年7月19日 |
サイズ | D/25.0, 26.5, 27.5, 28.5, 29.0cm |
カラー | LM(WHITE) LS(GRAY) |
価格 | 12,000円(税抜) |