ハルカススカイランへの申込みはもう済みましたか?今年は11月4日マラソンシーズンど真ん中に開催ということで、他のレースを優先しようと思っている人もいるかもしれませんが、まだ決めていないのであればハルカススカイランかなりおすすめです。
こうやって連載記事を書いているのですから、好きだということは確実に伝わるかと思いますが、どれくらい楽しいのかはやっぱり走った人でないと分かりません。
「2度と走らない!」
「来年はもっといい走りをする!」
この両極端に分かれるかと思います。追い込もうと思うとどこまででも追い込めるのはハルカススカイランの恐ろしいところで、本当に限界まで追い込んで階段途中でうずくまってしまう人もいます。
こういう追い込む系のレースの場合、苦しい思いをした人ほど「来年も」となる傾向にあります。自分を追い込める人ほどその楽しさにハマるのがハルカススカイランなのです。
そんなハルカススカイランに向けての練習ですが、体づくりのフェーズから階段慣れするフェーズへと移行しています。7月と8月は暑さもありますので、筋トレと階段トレを同じくらいの割合で行っています。
というわけで、近くの里山まで行ってきたのですが、予想通り、思った以上に走れませんでした。体づくりをする前よりはパワーも付いていますので、かなりのスピードで上がれますが、息がまったく続きません。
もちろんこれは想定内ですが、ここまで力加減が難しいというのは想定外です。要するに頑張ってはいけないんです。この点はマラソンと同じです。頑張るとバテてしまいますので、うまく力をセーブしつつ、でもゴールでは力を出し尽くす必要があります。
里山の階段練習で使っているのは、長さ150m高さ35mの階段のある勾配です。あべのハルカスは288mですので、8〜9本分くらい練習で上る必要がありますが、なんと4本目でオールアウトしてしまいます。
最初のトライで1本に1分19秒かかっていましたので、単純計算でハルカススカイランなら10分50秒ということになります。ただ、現段階では5本目を走れないくらい負荷がかかっていますので、レースとなるともっと大変です。
少なくとも練習では、8本連続で1分以内に走りきれる体がないととても10分以内でハルカススカイランを完走することはできません。まだ時間があるとはいえ、かなり焦ります。
とりあえず、2回目の練習で1分13秒まで削れましたが、それでもやはり4本が限界でした。気温が高すぎるというのもありますが、これはかなり焦ります。
まずはタイムか本数かいずれかを目標回数に達しないことには、どう考えてもハルカススカイラン本番で10分以内での完走は考えられません。しかも筋力的にはこれ以上のアップはそれほど見込めません。
では、ここで目標を修正すべきか。
もちろんそんなことをするつもりはありません。現実的なタイムを目標にするなら階段垂直マラソンなんて出る必要はありません。自分の限界を超えた領域に足を踏み入れたいから、こうして鍛えているわけです。
おそらく他の参加者も同じように、全力で1610段の階段を駆け上がるためのトレーニングをしているわけです。その人たちに勝てるかどうかは別として、同じスタートラインに立つには、その過程において妥協することは考えられません。
とはいえ、努力だけで目標にたどり着けるほど甘い世界でもありません。これまでとは違う練習方法も組み合わせて、フィジカルも持久力も強化しなければ、ハルカススカイラン10分での完走は絵に描いた餅。
考え方はいろいろありますが、まずは1本を1分以内に走れることを目標とします。そして、その回数を徐々に増やしていく。8月中に8本走れるようになっていれば9月からは本格的な階段練習に移れます。
8月中に達成できない場合は、9月以降もジャンプトレーニングやスクワットなどの基本的なトレーニングを継続していくしかありません。筋力がつくのにはどうしても時間がかかります。
ただ、この場合はこの冬のロードレースはすべてファンランに切り替える必要があります。いまでさえフルマラソンで足が重いと感じるくらいですから、これ以上の筋肉をつけるのはかなりリスクがあります。
それに合わせて体重を落とすことも考えなくてはいけません。エンジンが同じなら軽いマシンのほうが速いのは言うまでもありません。筋肉をつけつつも体重を落とす。少し無謀な取り組みですが、記録を出すには避けては通れない道です。
現段階で力不足なのははっきりしました。ここから3ヶ月ちょっとでどこまで仕上げることができるのか。ここで慌ててケガをしてしまわないように、用心しながら日々のトレーニングを積み重ねていきます。
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