マラソンランナーとロキソニンの向き合い方

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「重大な副作用」が追記されたことで、話題になっているロキソニンですが、多くのマラソンランナーが、このロキソニンのお世話になっているのではないでしょうか。

レース後半のきついときに合わせてロキソニンを飲む。ウルトラマラソンを走るランナーなら「常識」に近いかもしれません。ロキソニンを使う人は「ものすごく効く」「楽に走れる」と言います。まさに魔法の薬ですね。

ところがこのロキソニンは「重大な副作用」に追記されたようにいくつかの副作用があります。その副作用含めたロキソニンとの向き合い方について紹介します。

ロキソニンはなぜ効くのか

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専門的なことを中途半端に書くわけにはいかないので、いろいろ端折ってわかりやすく説明すると、「痛みの原因となる体内物質を作らせない」のがロキソニンだと考えてください。

勘違いしている人は少ないとは思いますが、ロキソニンは治療をしているのではなく「痛みを発生させない」という薬です。痛みを隠す、痛みをごまかす薬と言ったほうがわかりやすいでしょうか。

痛みは体からのSOS信号なので無視するとどうなるか・・・ときには取り返しのつかないほど痛みの原因となる症状が悪化してしまうこともあります。例えばレース中に捻挫してその痛みをロキソニンでごまかして、残りの距離を走る。

ランナー人生が終わってしまうほどの大ケガにつながることもあります。

ロキソニンの副作用

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これもわかりやすく言えば、ロキソニンの服用は「胃に負荷がかかる」ということです。ロキソニンが作らせなかった痛みの原因となる体内物質は、胃の粘膜を正常に保つ役割も兼ねているので、ロキソニンを飲むことで胃の粘膜が不足することもあります。

重大な副作用に追加された「小腸・大腸の狭窄・閉塞」などはこの延長線上にある症状です。1度の服用で起こることではないため、ランナーがマラソン大会で使う分にはそれほど心配することではないかもしれません。

また胃腸に負荷がかかるから「胃薬を一緒に飲む」のが定番ですが、市販されている太田胃散のような薬ではあまり効果は期待できません。

ロキソニンによる胃痛は、胃の粘膜が不足することが問題です。このため胃の粘膜を保護できる「ムコスタ(レバミピド)」が必要ですが、これを入手するにはお医者さんの処方箋が必要です。

市販品でも胃の粘膜守る薬があるかもしれません。ロキソニン購入時に薬剤師さんに相談してください。

マラソンランナーとロキソニンの向き合い方

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倫理的にどうかという視点は置いておきます。

ロキソニンは市販されている薬とはいえ、副作用があります。痛みをごまかす代わりに胃を痛めるという副作用があります。その痛みを回避するためにさらにロキソニンを飲むという人がいますが、これはもう何がなんだか・・・

まず「必要以上に服用しない」これが基本です。飲まないで済むなら飲まないにこしたことはありません。

ただ、足を痛めていて、その痛みで足をかばいながら走ったら別の箇所も痛める。こういうときはロキソニンは有効です。ケガを悪化させないために使用するのは薬本来の役割ですから。

ロキソニンを使わなければ走れない状態で、走るのはどうかという問題もここでは考えません。マラソンランナーは走れるなら走りたい生き物ですからね。例えば10年目にして初めて東京マラソンに当選したけど、膝をケガしてしまった。

走っちゃいますよね。これを「やめておけ」って止めるランナーはほとんどいないと思います。止められて止まるランナーも。そういうときにロキソニンを使う気持ちはよく分かります。

それでも基本は痛みから開放されるために使うのではなく、痛みによってさらに悪化することを防ぐために使う。これぐらいがちょうどいい使い方かなと思います。

まとめ

ロキソニンは使い方次第では痛みに対して非常に有効ですが、使い方を間違えれば体を壊してしまう可能性もあります。ロキソニンを服用するということはそのリスクを受け入れるということだと頭に入れておきましょう。

リスクを承知で服用するマラソンランナーを止める理由はありません。ただ安易に「痛みを止めたい」ということだけで使用するのは「ちょっと待って」と言いたい。まずはロキソニンについてしっかり学び、そのうえで服用の判断をしてください。

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