日本一早いマラソンレポート「TAMAハーフマラソン」

地域の健康促進のために川崎市が後援し、スポーツウィズ実行委員会が主催で毎月開催されているTAMAハーフマラソン。東京や神奈川のランナーさんならすぐに分かると思いますが、多摩川の河川敷を走るマラソン大会です。

2019年最初のTAMAハーフマラソンが1月12日に開催されましたので、その内容をレポートします。

会場となっているのは田園都市線二子新地駅からすぐのとことにある、多摩川の河川敷。もちろん神奈川県側での開催になります。

この日の最高気温は6℃、夕方から雪になるという予報に反して、ハーフマラソンのスタート直後から雪がちらつき始め、その後は冷たい雨がランナーの体温を奪っていくコンディションでの開催になりました。

今回のTAMAハーフマラソンは、ハーフマラソンだけでなく親子1km、3km、5km、10km、そして30kmが用意されていました。走力や直近のレースに合わせて距離を選べるのは嬉しいところです。

大規模な大会ではありませんので、参加費が安いというのがこの大会の魅力のひとつです。30kmでも4000円、ハーフマラソンでも3500円です。その代りというわけではありませんが、参加賞はアクエリアス1本です。

ただ、東京マラソンや横浜マラソンのような大都市マラソンとは位置づけがまったくちがいます。表彰もありますので、きちんとしたレースですが、練習会とマラソン大会の中間くらいに位置するレースです。

走力アップのために参加する人もいれば、健康を維持するために参加する人もいます。そういう意味で、ランニングの門戸を広げてくれる大会でもあります。こういう小規模な大会が全国にいくつもあるのでしょう。

コースは多摩川の河川敷。

走ったことのある人もいるかと思いますが、きれいに整備されたフラットなアスファルト区間がとても短く、荒れたコンクリート路面や、土の路面が多く、地面をつかみにくい難易度の高い路面になっています。

ハーフマラソンは最初に約500m地点で折り返してスタート地点に戻り1km、そして残り20kmを片道5kmのコースで2往復走ります。ほぼ真っすぐですので、そういう面では足に余計な負担がかかりません。

ただし、往路は北風を背に受けながらなだらかな下り勾配(本当にわずかな)を走り、復路は向かい風の上り勾配。路面状態も合わせて、1往復の間でペースを一定に保つことができません。

このためGPSランニングウォッチでペース配分をしている人は、足への強度が上がったり下がったりして、いつも以上に疲れるレースとなったかもしれません。

ハーフマラソンで150人程度の参加者数ではありますが、きちんとペーサーが付きます。ペーサーは一定のペースで走りますので、それについていくランナーさんも多いようですが、常に負荷が変わりますので、いい練習になるような気がします。

距離表示はなんと1kmごとにあります。それもかなり正確に。

エイドもきちんと用意されていますので、夏場の開催でも脱水症状になることもなく走れる環境が整っているのは素晴らしいところです。この日はさすがに給水をしている人は少なめでしたが。

救護スタッフだけでなく、たくさんのスタッフがコース上に散らばり、ときに移動してランナーに声をかけてくれるのも「頑張ろう」という元気をもらえます。

レースのレベルは決して高いわけではなく、ペースランナーについていかない場合には、並走する人もいないため個人練習と変わらない感覚になることもありますが、自分で21kmを走るのは無理という人には最適です。

しかもレースで、タイム計測があります。普段の練習よりもきちんと追い込むことができます。

自分できちんと練習ができて、大会の雰囲気に慣れたいだけというなら、もう少し規模の大きい大会を選ぶほうがいいですが、トレーニング効果を高めたいというのであればTAMAハーフマラソンはとても魅力的な大会です。

大会を評するのに「アットホーム」という言葉はあまり使いたくはないのですが、この大会はアットホームのその1歩先をいく運営がされています。毎月開催ですので顔なじみが多くなりがちですが、なれ合いのようなものはありません。

きちんと、スタッフそれぞれが自分の役割を理解して、最高の環境を整えてくれます。レース中に雨が降り始めたのですが、スタッフなのか参加者なのかは分かりませんが、まだ走っているランナーの荷物を1つ1つビニール袋に入れて濡れないようにしている光景がとても印象的でした。

こういう運営スタッフのいる大会があるうちは、日本の市民マラソンはまだまだ盛り上がれるような気がします。そして、ランナーのみなさんには積極的に活用してもらいたい大会のひとつです。

もちろんTAMAハーフマラソンである必要はありません。たまには地元の地域密着型のマラソン大会に参加して、高負荷のトレーニング効果を得てみましょう。特に自分だけではサボってしまうというランナーさんにはおすすめです。

TAMAハーフマラソン公式サイト
http://sportswiz.jp/tama_harf/