日本一早いマラソンレポート「第5回 飛騨高山ウルトラマラソン」

日本一早いマラソンレポート「第5回 飛騨高山ウルトラマラソン」

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注目度の高い、ウルトラマラソン飛騨高山。71kmと100kmを合わせて約3000人のウルトランナーが高山の地に集まりました。

スタート地点は飛騨高山ビックアリーナ。

3:45と4:00のウェーブスタート。71kmは4:15から。早朝スタートは10時間以上かかるウルトラマラソンの定番です。いつも思うのですが1人や2人、これだけ朝早いと寝坊して出られない人もいるんでしょうね。

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累積標高差が2500mにもなる、とてもタフなコースが飛騨高山ウルトラマラソンの特徴です。

40km地点の最高到達地点までは、基本的にひたすら上りです。この上りで頑張りすぎて、下りで足を消耗し、フラットな場所で走れないくなる。そんなランナーさんが大勢いました。

かといって前半抑えると、後半は時間が足りなくなってタイムアウトになりかねません。

全体を自分の走力を考慮して、どううまくまとめるかが、飛騨高山ウルトラマラソンを完走するためのポイントになります。

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スタート時だけは道路を専有していますが、後半になると「信号を守る」歩道でのコース取りになります。そのため交差点ではたびたび信号待ちが発生します。

交差点を休憩ポイントと考えられる人は問題ありませんが、ちょっとでも速く走りたいトップランナーの人たちはイライラが溜まっていくかもしれません。

それも含めて、ウルトラマラソンではあるのですが・・・

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飛騨高山ウルトラマラソンの特徴のひとつが、充実したエイドです。基本的には5kmにひとつのエイドがありますが、その幾つかでは、地元の名物が出てきます。

エイドでの食事を楽しみに、「よし、もう5km頑張ろう」となる人も多いのではないでしょうか。

食べ物のないエイドでも、熱中症対策として必ず梅干しが置いてあります。今年は「徹底した熱中症対策」が行われているのが’伝わってきます。小さいことかもしれませんが、ウルトラマラソンの運営として、とても大切なことです。

各エイドにいる地元のボランティアさんは、とてもフレンドリーにランナーを出迎えてくれるため、ランナーにとってエイドは心も体も休まるポイントになります。

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沿道の声援も年々大きくなっているように感じます。朝早いスタートにも関わらず、高山の町のあちこちで「頑張って」「いってらしゃい」の声が聞こえてきました。

飛騨高山ウルトラマラソンは5回目の開催となって、ようやく地元の根付き始めたような気がします。これまではどことなく「なんかやっている」程度の認識でしたが、今年は街をあげてのサポートという感じを強く受けます。

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きっと5年後の10回大会のころには、もっと素晴らしい大会になっていることでしょう。

累積標高差がありすぎるため、多くのウルトランナーが避けがちな飛騨高山ウルトラマラソンですが、その難コースだからこそ「100km走ったんだな」という実感が湧いてきます。

簡単に完走できないからこそ挑みがいがあります。

きちんと練習してきた者に対して、飛騨高山ウルトラマラソンは優しく迎えてくれます。練習を怠った者に対しては容赦なく厳しさをぶつけてきます。

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飛騨高山ウルトラマラソンを完走できれば、ウルトランナーとして自慢してもいい。それくらい厳しいコースがここにはあります。そして何度も来たくなる、ボランティアさんや地元の人たちの温かさがここにはあります。

ウルトランナーならば、1度は走っておくべき大会。それが飛騨高山ウルトラマラソンです。

難コースだからと避けるのではなく、難コースだからこそあえて挑む。そんな挑戦心をもったランナーにおすすめの大会が、飛騨高山ウルトラマラソンです。

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