2019年はどんなランニングをしましたか?STRAVA利用者データで振り返る2019

人類初のサブ2やMGCなど、マラソンに関する話題が多かった2019年でしたが、あなたにとっての2019年はどんな1年だったでしょう。自己ベスト更新をできた人もいれば、初めてウルトラマラソンに出たという人もいますよね。

そういう個々のランニングデータを集計すると、様々なことがわかり2019年に市民ランナーに何が起こっていたのかが見えてきます。そんな市民ランナーの統計データをアスリートのためのソーシャルネットワークSTRAVAが発表していますので、ここではそのデータをもとに2019年を振り返っていきます。

目次

STRAVAについて

RUNNING STREET 365でも何度かご紹介していますが、まずはSTRAVAについて簡単に説明します。STRAVAはランナーやサイクリストのためのSNSで、世界195ヶ国4500万人もの利用者がいるサービスです。

現在でも1ヶ月に100万人のペースでメンバーが増えており、SNSへの投稿数は1週間で1900万件にものぼります。

ランナーの使い方としては、GPSランニングウォッチやスマホに記録したランニングのログを「アクティビティ」として投稿します。投稿されたアクティビティは繋がっているランナーやサイクリストに共有されます。

ラン仲間とSTRAVAでつながっていれば、ライバルがどれくらいどのような練習をしているのかがわかります。仲間の投稿はモチベーションアップになり、自分の投稿はラン仲間のモチベーションになるというのがSTRAVAの面白いところです。

もちろんランニングの記録を残すための役割もあり、STRAVAはその記録を集計してデータとして公開しています。今回はそのデータのうちの一部を2019年の総括という形でご紹介していきます。

仲間と一緒なら早朝からランニングできる

最初のデータは、ランナーが何時からランニングを開始するかというもので、スタート時間のピークは6時となっています。ところが面白いことに、仲間と一緒の朝ランだった場合には、スタート時間のピークが早くなることはわかっています。

日本の場合には、まだ仲間との朝ランというのが定着していませんが、どのランステも早朝からオープンしていますので、数年のうちに仲間との朝ランという文化がうまれるかもしれません。

目標を設定すればモチベーションを維持できる

1年の計は元旦にありと言いますが、とても面白いデータがありました。1月に目標設定をしたランナーは、9ヶ月後も95%が運動を継続しているのに対し、目標設定をしなかったランナーは87%しか運動を継続できていません。

さらに週3回の練習を目標としている人は、週2回の練習を目標とする人よりも、結果的に1年間で2倍近い練習回数になることがわかっています。目標を立てるにしても、より高い目標のほうがよいことになります。

マラソンやウルトラマラソンを完走した人の割合が増えている

日本ではマラソンブームが落ち着いたと言われていますが、データの上では23.8%のランナーがウルトラマラソンもしくはマラソンを完走し、その割合は前年比で23.2%も増えています。

おもしろいことに、ウルトラマラソンを走っている人の51%はフルマラソンの記録を投稿していません。ということは、単純に考えるとウルトラランナーはウルトラマラソンに一筋で、フルマラソンではもう物足りなくなっているのかもしれません。

2019年に最もホットだったギア

もしかしたら、ランナーにとって1番知りたい情報がこれかもしれません。

2019年の東京マラソンで人気だったシューズは、ナイキが上位を独占しています。そこからさらにナイキブームが拡大していますので、2020年は驚くような数字になるかもしれません。そのなかで、アシックスのカヤノブルックスのゴーストが奮闘しています。

世界で注目度が高かったランニングシューズは、HOKA ONE ONEのCarbon Xです。ランニングシューズに関しては日本のトレンドと世界のトレンドがまったく違うのが面白いところで、海外ではクッション性の高いジョグシューズの人気が高まっています。

そしてランニングウォッチではPolar Vantage Mが人気急上昇中です。アップデートで「みちびき」にも対応したので、日本でも注目が集まっています。日本人はGARMIN好きですが、来年はPolar Vantage Mを選ぶランナーが増えるかもしれません。

Polar Vantage Mについては紹介記事がありますので、気になるという方はそちらもチェックしておいてください。

関連記事:Polar Vantageシリーズがアップデート!日本版GPS「みちびき」に対応&新色追加

ランニング以外の運動もするランナーが増えている

こちらも面白いデータですが、上のグラフはランナーのうちランニングだけ取り組む人の割合を示しています。2015年にはランニングだけしかしていないランナーは49.7%もいましたが、2019年には39.8%に激減しています。

ランニングだけでなく、サイクリングやハイキング、ウォーキング、インドアワークアウト、水泳など、様々なスポーツを複合的に取り組んで、スキルを磨いているランナーが増えていることがわかります。

日本人ランナーは初日の出ランが好き?

最後にもう1つ面白いデータをご紹介します。

なんと日本人ランナーは元旦に日の出よりも早く、走り始めていることがわかりました。1月の基準値よりも早く動き出していますので、もしかしたら初日の出を見るために高台まで走っているのかもしれません。

2020年の元旦は冷えそうですが、初日の出が拝める地域も多いようです。もし明日の予定を入れていないというのであれば、初日の出&初詣ランいかがでしょう?2020年をより良い1年にするために、家でのんびりしてないで、朝から気持ちよく汗をかいてきましょう。

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