トレランを始める人に知っておいてもらいたい9つのルール

マラソンシーズンも終わりに近づき、これからはトレランのシーズンに入ります。仲間に誘われたり、オフシーズンのトレーニングとしてトレランを始めるというランナーさんも多いようですが、山に入る前に知っておいてもらいたいことが9つあります。

1.ゴミはすべて持ち帰る
2.無理な計画は立てない
3.里山でもないかぎり1人では山に入らない
4.登り優先だけど基本は先に譲る
5.仲間と走るときは1列になる
6.ショートカットをしない
7.挨拶を心がける
8.スマホとモバイルバッテリーを持って走る
9.慣れていない山ではタイツなどで身を護る

これ以外にも気をつけるべきルールがあるだろうと思うベテランのトレイルランナーもいるかと思いますが、いきなりあれもこれも言うと、山を走り出す前に気持ちが萎えてしまいますので、まずはこの9点についてご紹介します。

目次

1.ゴミはすべて持ち帰る

山に持ち込んだゴミは、すべて家まで持ち帰るようにしましょう。仮に山にゴミ箱があったとしても、それをみんなが使うとあっという間にゴミ箱が溢れてしまいますし、そのゴミがいつ回収されるか分かりません。

どんな小さなゴミでも自分で持ち帰るようにしましょう。エナジージェルのパッケージなどがトレイルに落ちていたりしますが、知らないうちに落とすことがあります。ゴミは必ずチャックの付いた場所に保管してください。

また、自分でゴミを見かけたら、他人のゴミでも拾っておくようにしましょう。

2.無理な計画は立てない

初めて走る山は、どれくらい難易度が高いのか分かりません。最初から山頂を目指すのではなく、慣れるまでは時間で管理するようにしましょう。4時間のランと決めたら、2時間経過したところで折り返すようにしましょう。

また、山の天気は不安定ですので、さっきまで晴れていてもいきなり雨になることもあります。進行方向を見て、危険を感じたら絶対に前に進まないようにしましょう。山では安全を最優先させることが重要です。

経験がある人なら最適な判断ができますが、経験が少ない人は「無理せずに引き返す」「エスケープする」という選択肢を最優先してください。

3.里山でもないかぎり1人では山に入らない

すぐに人がいる場所に出られるような里山なら、1人で山に入っても問題ありませんが、あまり人が通らないようなハイキングコースなどは、1人で山に入らないようにしましょう。足をくじいて捻挫して圏外だと誰も助けてくれません。

勝手知ったる山ならまだいいのですが、初めての山に単独で入るのはNGです。できるだけ仲間を誘って走るようにしましょう。

ただし、仲間といっても10人もいるようなグループですと、他の人たちに迷惑をかけることになります。3〜4人ぐらいを1組にして、グループ全体で固まらないように注意してください。

4.登り優先だけど安全を優先する

山の基本ですが、登りと下りがトレイルですれ違うときには「登り優先」が基本です。ただし、これはあくまでも基本であり、実際には臨機応変に対応する必要があります。明らかに下りを優先させたほうが安全な場合には、下りを優先箚せましょう。

このあたりは阿吽の呼吸のようなところがあります。先に道の端に寄ったほうに合わせるというのもマナーのひとつです。

また、すれ違うときには走らずに歩くようにしましょう。急いで通ってあげたいという思いがあるかもしれませんが、譲り合うような狭いコースで走ると接触のリスクがありますので、歩いてすれ違うようにしましょう。

5.仲間と走るときは1列になる

仲間と走るときは、会話を楽しみたいかもしれませんが、基本的には1列縦隊になるようにして走りましょう。2列になってしまうと、後ろからさらに速い人がやってきたときに邪魔になります。

横に広がっている状態でさらに横から抜こうとすると、道のギリギリを通過することになって崖から落ちてしまう可能性があります。1列になっていれば簡単に防げることですので、走るときには1列になって走るようにしましょう。

6.ショートカットをしない

トレイルランニングをするときには、絶対に登山道から外れないようにしましょう。登山道は踏み固められていて安全ですが、その他の場所はどんな危険が潜んでいるか分かりません。必要以上に植物を傷つけることにもなります。

ショートカットをしたほうが楽だと思っても、それをしないのが山のルールです。不要なケガを避けるためにも、きちんとみんなが踏み固めた道の上を走るようにしましょう。

7.挨拶を心がける

これをルールとして書かなければいけないのが恥ずかしいほど、山において挨拶は重要な行為です。挨拶をするのに理由なんてありません。向こうから来た人や、追い抜いていく人、みんなに挨拶をしてください。

相手が返してこなくても気にする必要はありません。挨拶ができないくらいに疲れているか、トレイルランナーが嫌いかは分かりませんが、挨拶をしないのは相手の事情があってのこと。

自分に敵意はないことを示すため、同じ山を愛する仲間であることを伝えるためにも元気よく笑顔で挨拶をしてください。

8.スマホとモバイルバッテリーを持って走る

本当は地図とコンパスと言いたいところですが、読めもしないのに地図とコンパスを持っても役に立ちません。それよりも命綱となっているスマホの電池が絶対に切れないようにしてください。

できれば、山に入るときにフライトモードにして、必要なときだけ電波を拾うようにしましょう。そのうえでモバイルバッテリーも持っておき、何かあったときにスマホの電池切れなんてことのないように気をつけましょう。

あまり重たいのも持っても邪魔かと思いますので、10000mAh程度のモバイルバッテリーを1つ用意しておきましょう。



9.慣れていない山ではタイツ着用で雨具を用意する

最後に気をつけたいのは服装です。まず足はタイツを着用して、小枝や草などから足を護るようにしてください。タイツが苦手だという人は、ロングソックスでもかまいません。

夏場になると様々な虫にも会いますので、基本的には顔と手以外の肌が露出しないように心がけてください。もちろん、慣れた山でそこまでする必要はありませんが、初めての山でコースもよく分からない場合には安全第一の服装にしましょう。

また、標高が高い山に入る場合には、薄手のものでもいいので雨具を1着用意しておきましょう。1000mを超えると気温もグッと下がり、そういう状況で雨が降ると体を冷やしてしまいます。そうならないためにも雨具も荷物として持っておきましょう。

まとめ

トレイルランナーはハイカーから「邪魔者」扱いをされている存在です。それはトレラン人気が出始めたころに、山のルールやマナーを無視して勝手に走り回った結果であり、その流れは今でも残っています。

トレイルランナーとハイカーが共存するには、共通のルールを意識して、お互いをリスペクトする必要があります。

必要以上に気を使いすぎる必要はありませんが、少なくともここでご紹介した程度のルールやマナーは守って、それぞれがストレスを感じないようないい関係を築いていきましょう。

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