走りやすい道路であることに感謝して一礼をする

マラソンを走り終えて「今日の路面は走りやすかった」と感じたことはありますか?ほとんどのランナーは、路面の状態まで気にすることはないかもしれません。なぜなら、日本の道路はそれを気にする必要がないほど整備されているからです。

私は裸足でフルマラソンを走ることがあるのですが、好きな路面と苦手な路面があるのですが、どこを走っても共通しているのが、不安なく走ることができます。海外のマラソン大会にも出ていますが、海外でシューズを脱ぐのは勇気がいります。

同じようにと言うと失礼になるかもしれませんが、車いすマラソンの選手も道路の影響を受けることになります。荒れた路面ですと、マラソン中に車椅子のタイヤがパンクすることもあります。でも、日本なら路面に不満を感じることはないと、先日車いすマラソンの日本記録を更新した喜納翼選手は言います。

世界レベルの選手になり、海外への遠征が増えることで日本の道路における舗装技術がいかに高いかを感じ、そして「これは当たり前のことではない」と気づいたそうです。海外では車いすで生活するのさえ難しい場所がいくつもあります。

身近すぎて気づけないものってありますよね。なので、今回のコラムではひとつの動画を見てもらいたいと思います。

この動画は、日本の道路舗装についての理解を深めてもらうために作られたもので、喜納翼選手が1人のアスリートとして日本の道路について、その想いを語っています。

車いすマラソンを走ったから気づいたこと。自分が思った以上に多くの人たちに支えられているのだという事実と、そのことへの感謝の気持ちを忘れないこと。とても素敵な選手で、RUNNING STREET 365としても、1年後のパラリンピックに向けて注目していきたい選手の1人です。

ちなみにパラリンピックの車いすマラソンは、札幌ではなく東京で開催されることが確認されていますので、オリンピックでマラソンを見れなくて残念という人もパラリンピックなら沿道から声援を送ることができます。

ただ、車いすマラソンは女子でも世界記録は1時間35分42秒。あっという間に過ぎ去ってしまいますので瞬き禁止です。

この世界記録が出たのも喜納翼選手が日本記録を更新した、大分国際車いすマラソンです。世界的にも車いすマラソン選手にとって日本の道路は走りやすく、信頼できるとのこと。東京はマラソン用に舗装を整えていますので、間違いなく見ごたえのあるレースが展開されます。

パラリンピックでマラソンが開催されるのは9月6日です。

車いすマラソンにとって舗装はとても重要ですが、私たち市民ランナーも少なからずその恩恵を受けています。デコボコの道路ではケガをするリスクが高まりますし、つまづいてケガをすることもあります。それを未然に防いでくれているのが道路舗装をする人たちです。

上でご紹介した動画を見てもらえれば、見えないところで私たちを支えてくれている人がたくさんいることに気づいてもらえたはずです。そういう存在を知ることで、マラソンを走れることへの感謝の気持ちがさらに高まってもらえればいいなと思い、コラムという形でご紹介しました。

私たちがマラソンを快適に走れるのも、決してあたり前のことではありません。

もし覚えていたらでいいのですが、マラソンを走ってコースに一礼をするときに、ボランティアスタッフや大会関係者だけでなく、道路舗装という形でさせてくれている人のことも思い浮かべてみてください。

きっといつもよりも少しだけ、完走したことを誇らしく思えるはずです。

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