マラソン大会の朝、「スタートの4時間前に起きましょう」なんて東京マラソンのガイドブックには書いてあります。東京マラソンのスタートは午前9時10分です。そこから逆算するとなると……
え?5時10分起きですか?
断言します。記録狙いでなければ4時間前に起きなくてもいいです。そんなことをして睡眠時間を削ってもタイムはそれほど伸びないどころか、疲労回復も送れてしまいます。そこで、ここではフルマラソン当日、何時に起きるべきなのかについて解説していきます。
フルマラソン大会当日の何時に起きる?
単純にスタート時間から逆算していきましょう。
東京マラソンを想定してスタートが9時10分だとします。スタートエリアに並ぶのが8時45分までなので、8時35分ぐらいに並び始めて大丈夫です。
着替えや荷物預けをすると時間は意外とすぐに過ぎていきます。混雑も考えて7時30分に入場ゲートに着くようにします。
入場ゲートまで新宿駅を降りて15分はかかります。そうなると7時15分に駅に着くように電車に乗ります。家から新宿まで1時間なら6時15分の電車。
家で朝ごはんを食べたり、準備をするのに45分かかるとして5時半・・・
ごめんなさい。いろいろ時間に余裕を見たら結局起きるのは4時間前になってしまいました。
スタート会場近くのホテルに泊まるなら
スタート会場まで徒歩で行けるような場所に泊まるのであれば、やっぱり4時間前はやりすぎです。朝ごはんはスタートの2時間前に食べたいですが、東京マラソンの流れを考えると、2時間半前ぐらいがベストでしょうか。
そう考えると起きるのは3時間前で十分です。スタートがもっと緩い大会でも2時間半から3時間前起床がいいと思います。
もしフルマラソンでサブ3を狙うとか、そういうハイレベルな走りをしたいときはスタート時には体が完全に目覚めていないといけませんので、近くのホテルでも4時間前起床が基本ですが、5時間、6時間かけて走る人はむしろ睡眠時間重視です。
早く起きるために早く寝るといっても、前日に急に早く寝ようとしても普段が夜更かしをしているとそれは無理というものです。もし早寝早起きを実行したければ1週間前からその時間での睡眠をして体を慣れさせるようにしましょう。
フルマラソン当日の朝の過ごし方
サブ3やサブ3.5を狙う人であれば、しっかりとしたアップをして心拍数を上げておく必要がありますが、4時間前後であれば動的ストレッチだけで大丈夫ですし、それ以上かかる人はアップする必要はほとんどありません。
フルマラソン当日の朝はゆっくりと過ごしてください。ただし、コーヒーや緑茶のような利尿作用のある飲み物を飲むことは避けましょう。スタート前や走っている途中にトイレに行きたくなるかのうせいがあります。
「走る前に水分補給をしっかり」と言われますが、気温の高い大会でもないかぎり、その必要はありません。最初のエイドの給水で十分間にあります。むしろ飲み過ぎて何度もトイレに行きたくほうが問題です。
理想の朝食はスタート2時間前。スタート1時間前に少し体をほぐしておく。無駄に動きまわって体力を消耗しない。これがポイントです。
まとめ
フルマラソンの結果はスタート地点に立った時点で9割方結果は決まっています。朝はそのスタートラインに立つまでの締めの時間です。ここまできたらドタバタせずにどっしりと構えてスタートを待ちましょう。