身も蓋もない結論から言いえば「好きなものを食べてください」ということになります。トップランナーやサブスリーを狙うのであれば、それなりの調整が必要になりますが、一般の市民ランナーが前日に食事による調整を行って大きな意味はありません。
ただし避けるべきことはあるので、フルマラソン大会前日に避けるべき食事について書いておきます。
お酒は厳禁!飲んでも1杯まで!
マラソン大会に限らず、アルコールは利尿作用があるので飲み過ぎると体内の水分が不足して脱水状態を引き起こします。特にビールは利尿作用が強いので、アルコール度数が低いからと飲み過ぎると後半で脱水症状になりやすいので注意が必要です。
とはいえ地方遠征して美味しい地酒があるのに飲まないというのは…という気持ち痛いほどわかります。そんなときは必ず飲んだお酒の量と同じ量の水分も摂るようにしてください。
特に気温が高くなることが予想されるときは前日は飲まずにゴールしてからのご褒美にとっておきましょう。
内臓への負担を最小限にする
マラソンに勝つために前日にトンカツを食べるというベタなことをする人は今どきいないとは思います。油物をマラソン大会前日に避けている人も多いし、そういう始動を受けている人もいるかと思います。
正直なところ、あまり気にする必要はないかと思います。ただし、油物を食べて胃がモタれると感じる人や、生魚を食べるとお腹が緩くなるという人はそれらの食べ物は避けるようにしましょう。
「◯◯を食べてはいけない」と考えるのではなく、◯◯を食べると胃の調子が悪いときがあると普段から感じておき、それを避けるようにしてください。
食べ過ぎない!
あたり前のようでこれができていない人がかなりいます。たくさん食べてエネルギーを蓄えて…わからなくはありません。でも前日に体に蓄えられるエネルギーなんて2時間分もあるかないかです。
サブスリーよりも時間がかかる人は食べたものだけで走り切ることはできないのです。なので走りながら補給したり、体脂肪を使った走りをしたり工夫をします。
どうせ最初から足りないのですから、体はいつも通りナチュラルな感じを維持させておきましょう。食べ過ぎるぐらいなら不足するぐらいのほうがいい走りが出来ます。
まとめ
マラソン大会前日の食事に特別気をつける必要はありません。いつも通りの食事をいつも通りの量食べる。それだけで十分です。それよりもこれまでの自分の練習を信じてドンと構えてください。
いつもと違うことをしないこと。それだけでいつもの自分の力を発揮できます。