「速くなりたければ体幹を鍛えなさい」とか、「体幹で走れば楽に走れる」と聞いて「そっかランニングは体幹か」ふむふむとなった人、ちょっと待って!体幹ちゃんと言葉で説明できますか?
「腹筋を鍛えておけばいいや」みたいに思ってませんか?
体幹はその本質を理解していないと、体にとってプラスになるどころかマイナスになりかねません。ここでは体幹の基本について紹介します。
体幹とは
ずばり体幹とは何?
ほとんどの人がまず間違いなく勘違いしている「体幹」。体幹は体全体から頭、首、手足を取り除いた部分のことを言います。ちなみに尻尾も体幹ではありませんが、尻尾が生えた人はあまり見かけないので今日は除外。
体幹は胴体のことを示します。体幹を体の軸だとか思っていませんでしたか?
体幹で走るというのは、足よりも胴体を意識して走るということになります。ランナーは走るとき、どうしても意識が足にばかりいってしまいます。足は当然大事ですが、それもありつつ胴体の動きも意識することが体幹で走るということです。
体幹は筋肉を固めるのではなく筋肉を緩める
体幹で走ると言われると、一生懸命腹筋や背筋の筋肉を固くして走ろうとする人がいます。
逆です。
体幹で走るということは筋肉を最大限に緩めて、その筋肉の持つ力をすべて引き出すことが目的であって、腹筋や背筋、肩甲骨周りの筋肉でいかに自由自在に操ることが出来るかということが鍵になります。
でも筋肉を緩めると姿勢を保てなくなります。そこでどうするかというと体の内側の筋肉を使って体に軸を作ることで、外側の筋肉を緩めつつ正しい姿勢をキープするのです。
からだの内側を鍛えれば外側の筋肉を緩められる。この意識をなしに見よう見まねで体幹トレーニングをしても効果はありません。体幹トレーニングは内側の筋肉の意識をしなければ、結局外側の筋肉を鍛えるだけになってしまいます。
筋肉を意識せずに骨を意識する
私たちは体を動かすとき、筋肉の収縮を利用して動いていますが、これだとどうしても外側の筋肉に頼ってしまいます。動くとき意識するのは筋肉ではなく骨です。筋肉を動かして動くのではなく、骨を動かそうとすることで、筋肉が反応して動作につながります。
走る時だけじゃなく、重い荷物を持つときなども骨を意識します。筋肉で持とうとするから耐えられなくなります。骨で持てば、重い荷物を長時間持ち続けることが可能になります。
そして骨を動かそうとすることで、からだの骨に近い筋肉から鍛えられるようになります。そして体から遠い筋肉を緩めることにつながるのです。
おさらい
- 体幹で走る→筋肉を緩めて走る
- 体幹を整える→内側の筋肉を意識する
- 効率良く動く→筋肉ではなく骨を動かす
断言します。独学で体幹について学ぶことは不可能です。ランニングに体幹を取り入れたいのであれば、体幹を意識する感覚を教えて貰う必要があります。多少お金を払ってでも学ぶことが必要です。
体幹ランニングの講習会や、ピラティスなどで体幹を感じることのできる体を目指しましょう。体幹を意識して、筋肉をゆるくして走れるようになると、あなたの走りは劇的に変わることになるでしょう。
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