10月17日開催が決まり、エントリーも始まった東京マラソン2021ですが、困ったことに今年は荷物預かりがありません。新型コロナウイルス対策なのでしょうが、遠方から参加するランナーの方や、仮装ランナーの方はどうしたものか判断が悩ましいですよね。
当選してから悩めばいいことですが、対処方法があるとわかっていれば安心してエントリーできるかと思いますので、ここでは荷物預かりなしで東京マラソンに参加するための対処方法についていくつか提案していこうかと思います。
東京マラソン2021は荷物預かりも更衣室もなし
安全に開催するため東京マラソン2021はスタート地点とゴール地点の屋内更衣室がありません。「走る格好で来場して、走る格好で帰宅」が大会事務局の推奨となっています。そして荷物預かりもありません。コロナ禍ということもありますが、東京マラソンはワンウェイコース。ちょっと悩ましいですよね。
例えば大会当日が強い雨だったら、家から会場まで傘を使うことができません。折りたたみ傘なら走るときにリュックにでも入れておけばいいのですが、折りたたみ傘がない人は傘を買う必要があります。しかも走り終えてびしょ濡れの状態で電車に乗ることになります。
ちなみに、大会事務局としては周辺施設や駅での更衣も禁止しています。上着を着るくらいは問題ないと思いますが、濡れたウェアを脱ぎたいなら、屋外の指定エリアで着替えなくてはいけません。何かと不便ではありますが、ある程度は備えておけばなんとかなるものです。
どのように対処方法すればいいのか、いくつか提案していきますので、当選したときにはぜひ参考にしてください。
荷物預かりなしでの対処方法
- 走る格好で家を出て、その格好で帰宅する
- 荷物はすべて持って走る
- 友人や家族に荷物を預かってもらう
- スタートエリア付近のコインロッカーに預ける
- フィニッシュエリア付近のコインロッカーに荷物を預ける
- フィニッシュエリア付近の宿を予約する
- ランステや銭湯のサービスに期待する
考えられる対処方法はこれくらいかもしれません。まだ他にもあるかもしれませんので、それは後日追記するとして、それぞれの方法について詳しく解説していきます。
走る格好で家を出て、その格好で帰宅する
これは東京マラソンの事務局が推奨している方法です。特に難しいことはありません。普段のランニング練習と同じ感覚で走るだけです。スタートが新宿で、ゴールが皇居というだけのこと。家が近いなら、そのまま走って帰ることもできます。
ただ記録を狙うためにランニングシャツ+短パンというのは難しく、ジャケットくらいは羽織ることになります。コンパクトに畳めるジャケットとそれを収納できるウエストポーチくらいは用意しておいたほうがいいかもしれません。
スマホを持って走る必要があるので、速く走りたいならポーチは必須アイテムです。フィット感が高く、揺れにくいポーチを購入しておきましょう。
荷物はすべて持って走る
会場まで少し遠く、きちんと着替えたいという人は、旅ランや街ランなどのランイベント感覚で、自分でバックパックを背負って走るのがおすすめです。トレラン用の15Lくらいのバックパックに着替えを入れておけば、走り終えてすぐに着替えられます。
バックパックですと折りたたみ傘なども収納できますし、補給食も持ってはしれます。難点があるとするとスピードを出しにくいということです。自己ベスト更新を狙うのであれば、あまりおすすめできません。ファンラン向けの対処方法だと考えてください。
友人や家族に荷物を預かってもらう
着替えはしたいけど、記録も狙いたいなら、ラン仲間や家族にお願いして、スタートエリアからフィニッシュエリアまで荷物を運んでもらいましょう。おそらくスタートエリアはゲートが設けられていますので、その手前で上着を脱いで、荷物と一緒に渡せばOKです。
不安なのはフィニッシュエリアです。どのような動線になるかはわかりませんが、コロナ対策として観客が近くまで寄れなくなっている可能性があります。その場合は駅などで待ち合わせをして、そこで荷物を受け取りましょう。更衣はNGでも上から羽織るくらいは問題ないはずです。
スタートエリア付近のコインロッカーに預ける
スタート前に新宿のコインロッカーに預けて、走った後に取りに戻ってくるという方法もあります。フィニッシュエリアから走ったままの格好で電車に乗る必要がありますが、スタート前にドタバタすることもありません。足が残っているなら皇居から新宿まで走って戻るのもありでしょう。
ただし、同じようなことを考える人もいるので、西新宿側のコインロッカーは使用率が高くなる可能性があります。新宿駅には十分なコインロッカーがありますが、当日に預けられなくて困らないように、何ヶ所か事前に場所をチェックしておきましょう。
フィニッシュエリア付近のコインロッカーに荷物を預ける
荷物を預けられる人がいないという場合には、東京駅や二重橋駅、日比谷駅などのコインロッカーにあらかじめ荷物を預けておくという方法もあります。当日の朝は不安ですから、できれば前日のうちにコインロッカーに入れておけば、ゴール後にすぐに荷物を受け取れます。
フィニッシュエリアの動線が発表されたら、エリアから近い場所のコインロッカーを探しておきましょう。これも同じことを考える人がいると思いますので、できるだけ早めに預けておきましょう。
フィニッシュエリア付近の宿を予約する
遠方からの参加であれば、神田や御茶ノ水あたりに宿泊するというのもおすすめです。後泊をしなくてもホテルのロビーで荷物預かりをしてくれます。荷物を預けてスタート地点に向かい、走り終えたらピックアップのためにホテルに戻りましょう。
東京駅周辺は高級ホテルが多いので、新橋くらいまで範囲を広げてホテルを探しましょう。こちらも同じことを考えている人が多いと思いますので、当選が決まったらすぐに楽天トラベルやBooking.comでフィニッシュエリア周辺のホテルを確保しましょう。
ランステや銭湯のサービスに期待する
荷物預かりがないということで、皇居周辺のランステや銭湯が荷物預かりサービスを行うかもしれません。どのようになるかはまだ分かりませんが、こまめにホームページなどをチェックして、当日の朝に荷物を預けられるようであれば、そのサービスを利用しましょう。
最大のメリットは、走った後に汗を流せるということです。ランステならシャワーがあり、銭湯なら湯船もあります。ランステは当日の飛び込みでは利用できない可能性があります。必ず事前に確認しておきましょう。
まとめ
今後、ワンウェイコースのマラソン大会は、同じように荷物預かりができなくなる可能性があります。コロナ禍が落ち着くまではそれを受け入れる必要があり、冬場のマラソン大会の場合はしばらく記録を狙うのが難しくなるかもしれません。
「マラソン大会=記録を狙う」ではなく「マラソン大会=みんなで走れることを楽しむ」といった感じに思考回路を切り替えれるかどうか。もちろん、走る格好で会場に向かって、そのまま帰宅するというのでもありです。ただ、それぞれに柔軟性が求められるのは間違いありません。
こういう状況ですので、与えられた環境でベストを尽くす。そんな気持ちで走り続ければ、以前のように走れるようになったときに、精神的にも強いランナーになっているはず。困難が目の前にあるなら、それを乗り越えることも含めて楽しんでいきましょう。