先日、サッカー元日本代表の鈴木啓太さんが社長をつとめるAuB(オーブ)と山形県に拠点のあるメタジェンが「腸を温めて睡眠の質を改善するウェア」の共同研究を開始したという発表がありました。いずれも腸内細菌研究を行っているバイオベンチャーで、ウェアは2022年2月頃をめどに発売されるとのこと。
「腸を温めて睡眠の質を改善するウェア」については詳細がわかりしだいお伝えしますが、ここでお話したいのは、お腹を温めることでランナーが速くなる可能性についてです。腸内細菌と走力には密接な関係性があることがわかっており、それも含めて、速くなるための腸内環境改善についてお話します。
持久力を高める腸内細菌がいる
私たちの腸内には40〜100兆個の細菌がいます。その種類は約1,000種類で、どのような細菌がどれくらいいるのかは個人によって違います。この腸内細菌が人間の性格に影響を与えることがわかっており、さらには太りやすさや痩せやすさなどにも関係します。
最新の研究結果では、腸内細菌の中に乳酸を腸内細菌が短鎖脂肪酸につくりかえている細菌がいることがわかっています。短鎖脂肪酸は走るためのエネルギーになります。走ってできた乳酸を腸内細菌がエネルギーに変えて、そのエネルギーでさらに走れるようになる。永久機関のようなシステムが腸内細菌にはあります。
また一般人よりも駅伝選手のほうが腸内細菌の多様性が高いこともわかっており、3,000mの走行タイムが速い人ほど腸内細菌「Bacteroides uniformis」が多く、Bacteroides uniformisを増やす食品を摂ることで10kmのタイムが速くなることもわかっています。
私たちが一生懸命に練習をしているのと同じか、それ以上の効果が腸内環境改善によって得られるという、なんとも寂しい報告ではありますが、トレーニングと腸内環境改善を同時に行えば、さらなる記録向上を目指せるというわけです。
腸を温めることによる走力アップの可能性
さてここからが本題です。これまで腸内環境改善方法のひとつとして、腸を温めることが有効とされてきましたが、これに関しては現時点ではまだ科学的根拠はありません。多くの人が「お腹を温めると調子が良くなる」と実感しているものの、なぜそうなるのかは不明な点が多いのが実情です。
これを科学的根拠に基づいて解明していこうというのが、AuBとメタジェンの研究ですので、こちらも製品が発売になるときには合わせてお伝えできるかと思いますが、ここでは現時点でわかっていることをいくつかご紹介していきます。
マウスを使った実験では、体温を高くしているマウスのほうが腸に関わる疾患の重篤リスクが下がることがわかっています。また腸を温めると睡眠の質が向上したというアスリートもおり、腸を温めることがコンディションを整えるのに役立つことが容易に推測できます。
ランナーにとって睡眠は体づくりをする上で重要な要素のひとつですが、日本では睡眠時間を確保するのが難しいという問題があります。ただ睡眠は量よりも質が重要なので、腸を温めて睡眠の質が上がるなら十分なリカバリー効果が期待でき、トレーニングでの負荷を上げることができます。
さらに腸が温まることで腸内細菌が住み着きやすい環境になり、乳酸を短鎖脂肪酸に変えてくれる腸内細菌も増えていくことが考えられます。そうなるとより多くのエネルギーを得られるようになります。レース後半になってもエネルギー不足で失速せずに走り続けられるわけですから、当然タイムは向上します。
「腸を温める」というのは、これからのトレンドになる可能性もあります。ではどうすれば腸を温めることができるのでしょう。
腸を温めるためにハラマキを活用しよう
腸を温めることが腸内環境改善につながるとして、どうすれば腸の温度が上がるのか気になりますよね。まずはその方法をリストアップしてみましょう。
- 温かい飲み物を飲む
- 運動をする
- お灸や湯たんぽなどでお腹を温める
- ハラマキをする
他にもいろいろありますが、走ることがそのまま腸内環境改善に繋がるのはランナーにとって嬉しいところです。走って腸内環境が改善し、それが走力アップにもつながりさらに走れるようになる。これは理想的なサイクルですが、とはいえ24時間ずっと走れるわけではありません。
だから飲み物は冷たいものではなく温かいものを選んだり、お灸や湯たんぽなどでお腹を温めるなども活用したいところです。特に夏場はアイスコーヒーなど冷たいドリンクが欲しくなりますが、腸内環境のことだけを考えれば温かい飲み物を選びたいことです。
中国では東洋医学の考え方から、少し前まで冷たいドリンクを飲むという習慣がありませんでした。ビールすら常温で飲んでいたくらい「温かい飲み物を飲む」ということを大切にしていました。それくらい腸を冷やさないことが重要だと考えられているわけです。
ただ飲み物もお灸も一時的に温度を上げることしかできません。寝ているときにお灸をすえるわけにもいきません。そこでおすすめなのがハラマキです。ハラマキは最近注目の懐かしアイテムで、体温を逃すことなくしっかりと腸を温めてくれます。
リフランスの「リブ編みハラマキ」ように、体温の輻射による遠赤外線作用で、通常のハラマキよりもしっかりと温めることができ、よりコンディションが整いやすいアイテムも販売されています。AuBとメタジェンの共同開発アイテムも気になりますが発売は来年2月。それまで使ってみてはいかがでしょう。
Aubのサプリメント「オーブ ベース」で「腸」に多様性を
腸を温めることは大切ですが、そもそもの腸内細菌がいないことにはコンディションを整えることができません。そこでおすすめなのが、Aubのサプリメント「オーブ ベース」。腸の働きをサポートする29種類の菌を配合されており、摂取することで腸内細菌の多様性がアップします。
これだけでも睡眠の質が上がりますし、何よりもトレーニングをするときに調子の良さを実感できるので、これまで以上に負荷をかけてポイント練習と向き合えるようになります。しっかり眠れると集中力もアップするので、仕事でも力を発揮できるので、日常生活のあらゆる面で快適さを感じられるようになります。
価格は5,918円(税込)とややお高いのですが、初回は2,700円OFFの3,218円(税込)ですので、お得に試すことができます。効果を実感できたら自分への投資として続けてみてください。そのときに腸を温めるようにすれば、何らかの変化は感じられるはずです。
また、さいたま市にある伊勢丹浦和店の7階に、2021年9月22日(水)〜9月27日(月)の期間限定でポップアップストアがオープンします。通常価格の10%OFFで「AuB BASE(オーブ ベース)」と、筋肉と腸と栄養の関係に着目した新しいタイプのプロテイン「AuB MAKE(オーブ メイク)」を購入できますので、近くにお住まいの方はチェックしておきましょう。
ワンランク上のランナーになりたいと考えているなら、「オーブ ベース」と「腸を温める」を1〜2ヶ月継続してみましょう。かつてのように走っても疲れない体が手に入るかもしれません。