ここ数年、注目度の高まっているウルトラマラソンのひとつ鯖街道ウルトラマラソンのエントリーが2月1日12時から開始します。歴史のある街道を舞台に走るウルトラマラソンはマラソンというよりは「旅」であり、歴史を感じながら走れる面白さがあります。
そんな人気の鯖街道ウルトラマラソンの魅力はどこにあるのでしょうか?鯖街道ウルトラマラソンの魅力について紹介します。
鯖街道ウルトラマラソンとは
鯖街道は京の都に日本海の魚を運ぶために使われた街道で、大会としては約77km小浜から京都・出町公園までの約77kmのAコース(通称:本鯖)と梅の木から京都・出町公園までの約43kmのBコース(通称:半鯖)を走ることになります。
制限時間はそれぞれ12時間と8時間。余裕があるタイム設定かとおもいきや、トレイルを走る区間がいくつかあり、しかも山道を走るため思った以上に時間が掛かります。100kmのウルトラマラソンを完走するぐらいの走力は必要です。
鯖街道ウルトラマラソンの人気の理由はエイドです。77kmのあいだに約10ヶ所のエイドがあり、他にもランナーが疲れてきたなぁと思うようなところに私設エイドが立っていたりします。そしてそのエイドの内容がとにかく豊富でしかもたくさんあるんです。
とにかくリピーターさんが多いのは大会の事務局さんの気配りによるものでしょう。これからのマラソン大会は「いかにしてリピーターさんを掴むか」が生き残る条件ですが、鯖街道ウルトラマラソンに関して言えば、きっと数年後にはエントリーが殺到する大会のひとつになっているはずです。
鯖街道とは
そもそも鯖街道ってなんだよって思う人のために鯖街道の説明をしておきます。
鯖街道は鉄道や車などが普及するまで、若狭湾でとれた鯖を京都に運ぶために使われた街道で、特に冬の寒い時期に鯖街道を通ってきた鯖が美味であると重宝されていました。そのためあえて冬に運んで、寒さに耐え切れず命を落とした人もいたそうです。
鯖街道の起源は1200年前とも1300年前とも言われていますが、京都や奈良が都だった時代から日本海の海産物を運ぶために使われていた街道で、海産物の中で鯖が圧倒的に多かったことから近年になって鯖街道と呼ばれるようになりました。
鯖街道ウルトラマラソンの楽しみ方
まずはスタート地点の小浜市に前日入りして美味しい海の幸をいただくのが鉄則です。できることならランチの時間に海鮮丼、夕食は魚の美味しい居酒屋さんで軽くいっぱいやりながら深酔いしない範囲で楽しみましょう。
スタートしてしまえばあとはひたすら南下していくだけですが、地元の人たちがエイドで振る舞ってくれるので、上位入賞を考えていない人はすべてのエイドで給食をして、地元の人と話をしましょう。
ゴールしたらそこは京都の街。そのまま帰ってしまうのもありですが、せっかくなら京の街でもう1泊というのが理想です。77kmとはいえ山道を10時間前後の時間をかけて走るのですから体も疲れているはず。
できることなら最終ランナーのゴールまで会場で待ってみるのも面白いかと思います。アットホームな大会ならではの魅力を感じられるかもしれません。
夕ごはんはもちろん日本海の魚をメインにした居酒屋さんはどうでしょう。財布に余裕があるなら鯖寿司、懐具合が寂しいなら「鯖のへしこ」が置いてありそうな、地元の居酒屋がおすすめです。
京で鯖を食べながら1日の旅を振り返るまでが鯖街道ウルトラマラソンです!
大会詳細情報
大会名:鯖街道ウルトラマラソン大会
開催日:2016年05月22日(日)
開催場所:京都府
エントリー受付期間:2016年02月01日12:00~2016年02月29日22:00
種目(制限時間):[Aコース]約77km(12時間)[Bコース]約43km(8時間)
参加費:[Aコース]12,000円 [Bコース]8,000円
定員:[Aコース]650人 [Bコース]400人
エントリーサイト:スポーツエントリー
鯖街道ウルトラマラソン公式サイト:http://www.ktc-kyoto.com/?page_id=12531