アディダスのランニングシューズとして昨年から話題になっているのが、Adizero Adios Proです。アディダスがトップブランドとして返り咲くことになりそうなほど高性能で、近いうちにフルマラソンの世界最高記録にも手が届くかもしれません。
Adizero Adios Proはそれくらい素晴らしいシューズですが、誰にでもおすすめというわけではありません。特にマラソン大会に興味がなく、ただ走れればいいという人にとってはUltraboostのほうがしっくりきたりします。しかも今年発売になる「Ultraboost 21(ウルトラブースト 21)」は、すべてのランナーに注目してもらいたい1足に仕上がっています。
Ultraboost 21を支える3つの機能
ウルトラブーストといえばBoostフォームです。Boostフォームはアディゼロ タクミなどのレーシングシューズにも使われている高反発高衝撃吸収性のソール材ですが、Ultraboost 21はこのBoostフォームの生み出す推進力を最大限に活かすために新しい構造を採用しています。
- Boostフォーム
- ADIDAS LEP(リニアエナジープッシュ)
- PRIMEKNIT+(プライムニット+)
この3つがバランス良く機能しているのがUltraboost 21になります。それぞれの機能について詳しく見ていきましょう。
Boostフォーム
Boostフォームはアディダスのランニングシューズを象徴するソール材ですが、Ultraboost 21はUltraboost 20と比べて、6%多くBoostフォームを使っています。これにより従来のモデルよりも高い反発力を得ることができ、力強い走りを実現します。
クッション性も向上しており、長い距離を走っても足が疲労しにくいといったメリットもあります。
ADIDAS LEP(リニアエナジープッシュ)
今回のモデルチェンジで初めて採用された機能がADIDAS LEP(リニアエナジープッシュ)です。これまではトルションシステムを採用し、ソールのねじれを防いできましたが、今回はこれを再設計しています。これにより前足部の屈曲剛性が15%向上し、より大きなストライドで走れるようになっています。
公開された写真からはBoostフォームの間に樹脂プレートが挟み込まれており、これにより、従来のモデルよりも高い反発力が得られることも考えられます。地面を強く蹴らなくてもきちんと前に進めるので、ランニング初心者やウルトラマラソンなどのロング走にも使えそうな1足に仕上がっています。
PRIMEKNIT+(プライムニット+)
ランニングシューズの機能というのはソール構造によってほぼ決まりますが、それらの機能を最大限に活かすのがアッパーになります。アッパーがしっかりしていないと履き心地が悪いだけでなく、シューズの反応が遅くなり、思ったように反発力をもらえません。
従来のアッパーではパワフルなUltraboost 21の推進力を受け止めるのが難しいと判断したのかもしれません。Ultraboost 21では計算し尽くされたフィット感で足全体を包み込み、足の動きを快適にする「プライムニット+」を採用しています。これによりシューズとの一体感を感じながら走ることができます。
本気で走れるから楽しい
これまでのウルトラブーストは、マラソン大会で履くというよりは、ライフスタイルの中でランニングを取り入れている人向けのアイテムで、普段履きもできるファッションアイテムという立ち位置にありました。5〜10kmくらいを気持ちよく走ることを想定していたので、長い距離を走るのには適していません。
ところがUltraboost 21では、従来よりもより「走れる」ことを重視しており、スピードに乗ることも、長く走ることもできるようにチューニングされています。デザインも一般的なランニングシューズに近いものになっており、フルマラソンでも耐えられる1足になっています。
もちろん記録を狙うのであれば、アディゼロシリーズのほうが適しています。でも、マラソン大会がいつ再開されるかもわからない状況で、速さだけを追求するランニングシューズでは足と心を消耗し、いずれ走るモチベーションが下がってしまいます。
でもUltraboost 21なら、純粋に走る喜びを与えてくれるので「走らなきゃ」が「走りたい」に変わります。テレワークが増えて運動不足になっている人が多いかと思いますが、通勤しないなら1日60分の散歩か30分のジョギングは健康維持のために必須です。その「毎日走る」なら、アディゼロシリーズよりUltraboost 21のほうが適しています。
シリアスに自分を追い込むのではなく、季節の変化を感じながら自分の街を楽しむ。ときどきスピードに乗って、心拍数を上げてみる。そんな幅広い使い方ができるのがUltraboost 21です。一般発売は2月4日とまだ少し先ですが、気になるという人は要チェックです。
Ultraboost 21 商品概要
Ultraboost 21は合計24モデルが発売されます。通常モデルが店頭に並ぶのは2021年2月4日で、アディダス オンラインショップ限定モデルのみ1月14日からadiCLUB会員限定で先行発売となっています。
アディダス オンラインショップ限定モデル(プロトホワイト)
品番 | FY0846 |
発売日 | 2021年1月14日 adiCLUB会員限定先行発売 2021年1月28日 下記取扱店舗にて発売開始 |
取扱店舗 | Adidas アプリ アディダス オンラインショップ |
サイズ展開 | 24.0-31.0cm |
自店販売価格 | 22,000円(税別) |
メインカラーモデル(ソーラーイエロー)
品番 | FY0377:男女兼用 FY0401:ウィメンズ |
発売日 | 2021年1月21日 adiCLUB会員限定 先行発売 2021年1月28日 アディダス直営店 先行発売 2021年2月4日 全国各取扱店にて一斉発売 |
サイズ展開 | 22.0-31.0cm |
自店販売価格 | 22,000円(税別) |
取扱店舗一覧
・adidasアプリ
・アディダス オンラインショップ
・アディダス ブランドセンター:RAYARD MIYASHITA PARK
・アディダス ブランドコアストア 各店
・ABC MART GRAND STAGE オンラインショップ
・ABC MART GRAND STAGE 各店
・アルペングループ オンラインストア
・スポーツデポ 一部取扱店舗
その他 全国のアディダスランニング取扱店舗