荷物は「Apple Watch Ultra 2」だけ。手ぶらで半蔵門線ランをしてみた

Appleから貸していただいている「Apple Watch Ultra 2」。借り物なのにすでになくてはならない存在になっているのですが、ふと「これだけあれば旅ランできるのでは?」という思いつきが。モバイルPASMOがあるので、電車にも乗れますし、コンビニでお買い物もできてしまいます。

そんなことを思いついたタイミングと、スケジュールが半日ぽっかり空いたのも重なって、これは実験するのにぴったりということで、渋谷から押上まで半蔵門線沿線をプチ旅ランしてみました。「Apple Watch Ultra 2」だけで、どれだけ旅ランを楽しめるのか、ぜひ参考にしてください。

※「手ぶらで半蔵門線ランしてみた」というタイトルですが、撮影のためにiPhoneを使用しています。

目次

半蔵門線ランで一期一会を満喫

私の自宅は小田急沿線なので、半蔵門線のスタート地点となる渋谷までは電車移動になります。ここで使うのはモバイルPASMO。今回はランニング以外もしっかり楽しみたいので、事前にチャージしておきました。Apple Watchだけで旅ランするのに、チャージ不足というのでは困りますので。

普段、このようなプチ旅ランをする場合、着替えなども含めてトレランなどで使う小型のリュックに入れて走りますが、今回は本当に何も持っていません。近所にふらっと走りに行くくらいの感覚で、自宅を出発しました。

「Apple Watch Ultra 2」を使うようになって、一番よかった点は「手首でタッチ決済できる」という点です。これまではスマホでタッチ決済していましたが、Apple Watchを使っての決済を覚えてしまうと、もう元には戻れる気がしません。

半蔵門線の距離は渋谷から押上までの約16.8km。真面目に走れば2時間もあれば、渋谷からスカイツリーまで走れてしまうのですが、旅ランの魅力は「寄り道」にあります。今回はスルーしましたが、コース近くには靖国神社や国立競技場もあり、見どころが満載のコース。

スタートしてすぐの宮益坂を上った先に、美味しそうなソフトクリームが売っていましたが、もっと汗をかいてから食べたほうが満足度がアップしそうなので我慢。でも、その後にソフトクリームに出会わなかったので、旅ランは一期一会を大切にしなくてはと反省しています。

その代わりではないですが、三越前駅を過ぎたところに、富山のアンテナショップ「日本橋とやま館」を発見。ちょうど喉がかわいていたというのもあって、富山の地酒の飲み比べ……。ランニング中にお酒を飲むなんてと叱られそうですが、世の中にはメドックマラソンみたいなものもあるわけでして。

お支払いはもちろんモバイルPASMO。都内はほとんどのお店で交通系ICカードでに対応しているので、支払いで困ることはありません。もちろん注文する前に確認しておきましたが。

日本橋とやま館でゆっくりしたあとは、すぐに走り出さずに散策。少しだけ沿線からずれて、都内を代表するパワースポットの小網神社へ。東京でも好きな場所のひとつということで、お参りしたのですが小銭がない。旅ランは神社仏閣を訪れる率が高そうなので、小銭くらいは持って行くべきでした。

というわけで小網神社では、神様に「後払いするから」と言い訳して無銭参拝。神社もモバイルPASMOに対応してくれたらいいのと思いつつ、そこから水天宮方面へ。

水天宮の手前で、甘い匂いに誘われて人形焼屋さんへ。なんと1個から帰るらしく、甘いものが大好きな私は迷うことなく購入しました。焼き立ての人形焼は、ちょっとびっくりするくらい美味。これまで食べてきた人形焼とは天と地ほどの違いがあり、素敵な学びになりました。

そこからは下町をコツコツ走り、最終的に渋谷から3時間40分かけて押上に到着しました。途中にコンビニで炭酸水を買ったりするなど「Apple Watch Ultra 2」をフル活用。これくらいのプチ旅ランなら、スマホも財布もなしで気軽に走りに行けることが確認できました。

旅ランで役立つ「Apple Watch Ultra 2」の機能

Apple Watch だけで、旅ランをしてみようと思ったのは、「Apple Watch Ultra 2」には下記の3つの機能が備わっているためです。

  • Apple Payを使った支払い
  • 音楽再生
  • オフラインマップ

ただ、実際に使ったのは「Apple Payを使った支払い(モバイルPASMO)」だけです。初めてのコースとはいえ、都内はそれなりに詳しいので、地図を確認することもありませんでしたし、音楽再生はYouTube Musicをメインで使っているため、Apple Watchにダウンロードできず。

「Apple Watch Ultra 2」を返却したあとも、Apple Watchを購入して使い続けるなら、Appleの音楽アプリを入れてもいいかなと思ったのですが、それはそのときになってからでいいかなと。Appleの音楽アプリなら好きな音楽をダウンロードできるので、旅ランにBGMを付けることができてしまいます。

そして何よりも、まったく知らない場所を走るのであれば、オフラインマップはかなり便利です。もっとも、そういう場合はiPhoneを持たずに走りに出ることはまずないとは思いますが。でも、iPhoneを持って行かなくてもいいという選択肢があるのは大きなメリットです。

地図をApple Watchに表示すれば、iPhoneを出さなくてもコースをガイドしてもらえるので、ランニングに集中できます。次回、どこかを旅ランするときには、オフラインマップがどれくらい便利なのか試してみようと思います。

モバイルPASMOやモバイルSuicaなら新幹線も乗れる

ちなみに、まだ試したことがないのですが、Apple Watchの「Wallet」を使うと、航空券を表示することもできます。このため、Apple Watchだけで東京から沖縄や北海道に走りに行くなんてこともできてしまいます(さすがにひとつもメリットを思いつきませんが)。

新幹線は「タッチでGo!新幹線」や「スマートEX」を使うことで、モバイルSuicaやモバイルPASMOで乗車できます。先日、ステアクライミングチャレンジ名古屋大会に参加するのに、JR東海の「ずらし旅」を利用しましたが、Apple Watchで新幹線に乗車できるのはかなり新鮮な体験でした。

あまり現実的ではないかもしれませんが、東京で暮らしている人が「ちょっと熱海で走ってくる」なんてことが可能になるわけです。Apple Watchはそんな可能性の扉を開いてくれるという意味で、好奇心旺盛なランナーとの相性がいいアイテムであることを実感しました。

Apple Watch Ultra 2 があれば手ぶらで旅ランできる

財布を持っていなくてもApple Watchがあれば何とかなる。これはかなり気持ちの余裕を生み出してくれます。しかも、自宅にSwitchBotロックを導入すれば、鍵すら持たずに走りに出かけることもできてしまいます。

旅には必要なものをすべて持っていかないと不安という人には信じられないかもしれませんが、世の中には私のように「とにかく手荷物を減らしたい」という人もいて、Apple Watchさえあれば手ぶらで旅ランできるというのは、かなり魅力的です。

思いつきでランニング途中に「旅に出よう」となっても、Apple Watchで着替えも購入できますし、銭湯などもモバイルPASMOやモバイルSuicaに対応している施設も増えているので、汗を流してから帰って来ることも可能です。

多少のリスクはあるので、ある程度の下調べは必要になりますが、少なくとも東京や大阪などの都市部であれば、まったく不便に感じることはありません。すでにApple Watchのユーザーだというランナーの方は、ぜひApple Watchを相棒に、旅ランに出かけてみてはいかがでしょう。

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