日本一早いマラソンレポート「第18回長野マラソン」

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4月とはいえまだ肌寒いはずの長野、新幹線が運転を見合わせる突風とともに冷たい雨と春の暖かさが同時にやってきました。今年の長野マラソンはめまぐるしく変わるレースコンディションに歴戦のペースランナーですら対処に苦しむ展開に。

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スタート地点の長野運動公園へは、各駐車場や最寄り駅からシャトルバスが運行しているので、アクセスに困ることはありません。さすがに18回の開催を経験しているだけ合って、手慣れたものです。

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会場へのアクセス以外もすべてに不満要素がありません。長野マラソンにリピーターが多いのはそのせいなのかもしれません。必要なものが必要な場所にきちんとある。簡単なようで難しいことです。

スタート会場の常設トイレも仮設トイレもしっかりあり、ランナーがアップするためのスペースも開放しています。荷物預かりへの動線にも無駄がなく、会場のアナウンスも無駄がなく、そこまですれば「聞いていないほうが悪い」と言えるぐらい、大事なことは何度も繰り返しアナウンスしていました。

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スタートに整列してから号砲までは最大15分、30分以上も寒空のした待たされる大会が多い中、ランナー目線で無理のないタイムスケジュールになっています。

スタート時には小雨がパラツキながらも、時おり太陽が顔を見せる不安定な天気でした。この時点ではまだ風は気にならなかったのですが、走り始めたらものすごい強風で、多くのランナーは単独そうではなく小さくひとつに固まっています。

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この長野マラソンは制限時間が5時間ですので、「走れる」ランナーが大勢集まります。上位ブロックにもなるとさすがに強風時の走り方のコツもよく心得ています。

コースはアップダウンはあるものの、全体的には下り基調のフラットなコースになります。善光寺大門前へ向かう坂道が最も厳しい坂道ですが、その後下り坂になるため全体的にはタイムロスのない坂道です。

前半は途切れることのない声援が続きますが、五輪大橋や川沿いのコースになると一部で声援がなくなります。それでも寂しさはなくむしろ長野の雄大な自然を味わえる時間としてコースに変化を与えてくれます。

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桃の花と菜の花のコントラスト、まだ雪の残る日本アルプスの山々。いつまでも眺め続けたい景色ですが、多くのランナーが川沿いのコースに到達する前に、強風と強い雨がランナーを苦しめます。

それでも苦しくなりそうなところには、必ず声援を送ってくれる人たちがいます。

ゲストランナーの高橋尚子さんの配置がまた絶妙でした。一番苦しくなる32キロ地点の先でハイタッチを行い、そこから周りのランナーをまとめてゴールへと向かいます。そしてゴール前でまたハイタッチ。

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沿道で声援する子どもたちもハイタッチのために次々と手を伸ばしてくれます。地元の人たちは一人ひとりに声をかけてランナーの背中を押してくれます。

そして気がつけばさっきまでの嵐のような雨は「なかった」かのように一気に青空が広がり始めました。熱中症にはなるランナーは少ないものの、まったくいないわけではありません。それでも救急スタッフがすぐに駆けつけるので安心して走ることが出来ます。

ビックハット、エムウェーブ、ホワイトリングといった長野五輪の会場をつなぎ、そしてゴールは南長野運動公園。

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最後は強い向かい風の中南長野運動公園を目指すことになりますが、ここの声援も歩きたくなるランナーをしっかり支えてくれます。そしてランナーは長野オリンピックスタジアムへと吸い込まれていきます。

長野オリンピックスタジアム内では子どもたちがハイタッチでランナーを出迎え、そしてゴール地点へと導き、そしてランナーは長い旅路を終えることになります。

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41.1km地点の最終関門を通過すると、5時間制限とはいえ、どれだけ時間がかかってもランナーは完走ととなります。最終ランナーがスタートするまでに9分近くかかってしまうことへの配慮ですが、さすがに5時間以内に完走できないランナーは悔しそうな表情。

ただその悔しさが必ず次のマラソン大会に繋る。そんな声が沿道から聞こえてきます。そんな厳しくもあり暖かくもある声援が、ランナーを再び長野マラソンに呼び戻すのかもしれません。

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温かい声援と、最高の景色、そして丁寧で質の高い運営。そのどれもがランナーの心を掴むのでしょう。

長野マラソンは先着順でなかなか出場するのが難しい大会ですが、クリック合戦に参戦してでも出ることをオススメしたい大会でした。

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