日本一早いマラソンレポート「第8回 宮ヶ瀬湖24時間リレーマラソン」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

宮ヶ瀬湖24時間リレーマラソンは前回よりも参加チームが40チーム近く減っています。毎回150チーム近くが集まっていたこの大会も、今年は115チームがスタートラインに立っただけです。さすがに30%近くも参加チームが少なくなると、寂しさを感じます。

理由はわかりませんが、今回エントリーをした人からは「今年はあまりやる気を感じられない」とのことで、心なしかボランティアスタッフの数も例年よりも少ないような気がします。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

参加チームが少ないのは、昨年大雨の中での開催だったからなのか、それとも事務局側の問題なのか、はたまたマラソンブームの終焉の現れでしょうか。

参加チームが少ないので、テントエリアはかなりゆとりあるレイアウトで、そのため隣チームや向かいのチームの熱気などが絡み合うという感じが足りません。設備の面でも、昨年はリレーゾーン手前に入ったチームナンバーが掲示される仕組みが合ってかなり好評だったのですが、今年はありません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

大会を盛り上げるには、適切な参加チーム数があり、それぞれが相互に影響し合うことが大切だということを感じました。

そういえば今年は夢の島24時間リレーマラソンでもテントの数が激減していました。やはり参加者を集めにくい、もしくは集める情熱を維持し続けることが難しくなっているのかもしれません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

私もマラソンとは別のイベントに毎年参加していましたが、参加者集めに苦労したことから継続を断念したことがあります。こういうイベントはチームメンバーがみんな同じ方向を向いていないとリーダーのモチベーションが続きません。

宮ヶ瀬湖24時間リレーマラソンは昨年、大雨でかなり大変な思いをした人が多かったので、「もう今年はいいや」となったのもあるでしょう。とはいえ、この宮ヶ瀬湖24時間リレーマラソンで天気が良かった年というのはほとんどありません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

夏の終わりの山の水辺ということで、天候が不安定になりやすい環境が整っています。そして、今年も同じようにテントが壊れてしまうのではないかと思うような豪雨がレース中に発生しました。

「雨では止めない」という主催者の言葉でしたが、雷注意報が発令されたことによって、レースは夜中に一時中断となりました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

雷を避けるために、宮ヶ瀬やまなみセンターとみやがせミーヤ館にすべての参加者が避難となっています。座るスペースもないくらいに参加者が押し込まれた状況ですが、なんとか入れたことは不幸中の幸いでしょうか。

これが定員の185チーム2200人だったとしたらと思うとゾッとしまう。建物は完全にキャパシティオーバーでしたので、今後また以前のような規模での開催を望むのであれば、大きな課題ができたかもしれません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

建物も、それだけの人が入る前提で作られていませんので、強度面でもどこまで安全なのかはわかりません。もちろん、それくらいの強度設計はされているはずですが、建物のキャパシティを考えずに人を詰め込んでいるなら、それは大きな問題です。

とはいえ、運営が乱雑なのかというとそういうわけではありません。人手不足を感じるところは多少合ったものの、それぞれが今できることをきちんとキビキビ行動しているのは以前から変わりません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

天候というのは運営側ではどうにもならないものですので、安全を考えて中断という決断をしたということも、とても高く評価されるべきことです。

ただきっと2年連続の大雨で、「来年はもういいや」となったチームが出てしまうのは仕方ないこと。それを跳ね返すだけの魅力を運営が用意できるのか。来年に向けての大きな課題がそこにあります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

チームによってはこの一時中断、再開という流れの中で、気持ちを維持するのが難しい大会になったかもしれません。しかもスタート時には気温もかなり高く、強い日差しも差し込んでいました。

ここで、頑張りすぎたチームは、軒並み後半に失速していきました。このあたりはチーム戦略や経験の差が大きく影響します。もっとも大学生のチームはそんなこと関係ないかのように常に全力疾走でしたが。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

優勝した焼き鳥RC ささみは397.8㎞を24時間で走っています。2時間の中断が合ったので実際には22時間での走行距離です。1時間で18㎞の計算ですと、3分20秒/㎞ということになります。

優勝するためには、これくらいの走力が必要です。真夏でもチーム全員が、あたり前のように3分台の前半で走ることができる。宮ヶ瀬湖24時間リレーマラソンはそんなハイレベルな争いが繰り広げられる大会です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

もちろん、勝ち負けではなく夏の終わりを告げるお祭りのような感覚で参加しているチームもあります。勝つことよりも仲間で集まって夏の1日を過ごす。これが終われば秋が始まる。そういう人も多いかと思います。

宮ヶ瀬湖24時間リレーマラソンは夏の風物詩なのです。

参加チーム数は昨年よりもかなり少なめでしたが、大雨と雷による中断があったことで、会場に集った参加者たちには、終盤になるに連れて「戦友」という意識が芽生え始めます。こうなると敵チームも味方チームも関係ありません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

1歩でも前に進もうとするランナー、襷を次につなぐために顔を歪めながら走るランナー。そのすべてに声援を送る。残り1時間を切ったところから、コース上ではハイタッチが始まります。

昨年、一昨年と見てきましたが、今年のハイタッチは過去2年よりも熱いものを感じました。こういう熱さがあるならば、きっと宮ヶ瀬湖24時間リレーマラソンはこれからも大丈夫。そう感じることができる終盤の盛り上がりがそこにはありました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

もしかしたら、このレポートを読んだ人が、2018年の参加を悩んでいるのだとすれば、少しでも無理をしてでも出たほうがいい。そう断言します。車がないとアクセスしにくいなどの問題はありますが、それでも魅力的な大会です。

チームをまとめる人は大変だとは思いますが、それが報われる瞬間が必ずやってくると信じて、参加者集めを頑張ってください。そして、また来年の宮ヶ瀬湖をみんなで盛り上げていきましょう。

スポンサーリンク

スポンサーリンク