天然アスタキサンチンがランナーを貧血から守る

多くのランナーが潜在的に抱えている問題が貧血です。女性ランナーの貧血問題が話題になることもありますが、男性ランナーでも貧血気味の人は多く、シリアスランナーほどその傾向が強くなります。このためランナーは積極的に鉄分補給をする必要があります。

ただし、この方法では「血を失う→血の材料になるものを摂取する→血ができる」という流れになるため、失った血を取り戻すのに時間がかかります。だったら、血を失わないようにすればいいのですが、そのための方法として天然アスタキサンチンの摂取が効果的であるという研究結果が発表されました。

ここでは、なぜランナーが貧血になるのかについて説明し、そのメカニズムに対して天然アスタキサンチンがどのような効果をもたらすのかを、わかりやすく解説していきます。貧血気味のランナーの方はぜひ最後まで読んでみてください。

目次

ランナーが貧血になりやすい理由

ランニング中は、大量の酸素を体の隅々にまで送り届けなくてはいけません。このとき酸素を届けるのが血液中の赤血球です。正確には赤血球を構成するヘモグロビンが酸素と結びつき、酸素を体の隅々にまで送り届けます。

貧血とはこの赤血球が不足した状態のことをいいます。赤血球が不足すると酸素を送り届けられなくなるので、体内の各器官が機能低下を起こし、疲れ、動悸、立ちくらみなどの症状を発生させます。

日常生活を送るうえでは、赤血球が不足するということはほとんどありませんが、ランナーは何度も足裏を地面に叩きつけるので、その衝撃で赤血球が壊れてしまいます。例えば10kmのランで1万歩以上走りますので、1万回以上も足を地面に叩きつけていることになり、それだけ赤血球が破壊されているわけです。

これを『運動性溶血性貧血』と呼び、ランニング以外でも強く踏み込むスポーツをする人によく見られるトラブルのひとつです。

ランニングを真剣に取り組めば取り組むほど、赤血球を壊すことになるので『運動性溶血性貧血』になりやすく、レース後半にふらついて失速したり、リタイアしたりするというわけです。

アスタキサンチンが貧血予防に効果がある

走っているのだから『運動性溶血性貧血』になるのは仕方がないことで、その症状を少しでも軽減するために、レバーなどの鉄分を積極的に摂取するというのが、これまでの一般的な考え方でした。鉄のサプリメントを摂取しているランナーもいるかと思います。

それとは別にビタミンEを摂取することで、溶血を防げることはこれまでの研究でわかっていました。ビタミンEの抗酸化作用が赤血球に柔軟性をもたらすためですが、残念ながらビタミンEの摂取程度では、ランニング動作による溶血を防げるほど赤血球が柔らかくはなりません。

そこで登場したのがアスタキサンチンです。アスタキサンチンは強い抗酸化作用があることで知られており、日本を代表するトレイルランの鏑木毅さんもサプリメントとして接種している成分です。

これまではアスタキサンチンの疲労軽減・筋損傷抑制という効果だけが注目されてきましたが、実は溶血にも効くのではという仮説に基づき、アスタリール株式会社と、東海大学医学部医学科基盤診療学系教授/医学部付属東京病院病院長 西﨑泰弘教授らとの共同研究グループが東海大学駅伝チームを対象に臨床試験を行いました。

難しい部分は飛ばして結論だけをお伝えしますと「アスタキサンチン摂取により、陸上長距離ランナーの溶血が抑制され、血中のヘモグロビン量の低下も抑えられました」という試験結果が報告されました。

この報告からわかるのは「アスタキサンチン摂取は貧血予防になる」ということです。これは画期的な報告であり、わたしたちランナーにとってとても重要な知見になります。貧血で悩んでいるランナーにとって、一筋の光明ともいえる試験結果です。

アスタキサンチンが多く含まれている食品

貧血で悩んでいるランナーは鉄分補給はもちろんのこと、アスタキサンチンも摂取すれば貧血の悩みが解決する可能性があります。でもアスタキサンチンってどんな食品に含まれているのかわからない人がほとんどですよね。

ここではありますが多く含まれている食品を一覧にしてご紹介します。

食品含有量 (mg/100g)
紅さけ2.5〜3.5
キンメダイ2.0~3.0
キングサーモン1.0〜2.0
毛ガニ1.11
いくら0.8
車海老0.66

アスタキサンチンは基本的に赤色の魚介類に含まれています。私たちの身近な食材としては鮭があり、鏑木毅さんの著書「究極の持久力」に掲載されていた食卓の写真にも、大量の焼き鮭が写っていました。

サプリメントでの摂取がおすすめ

アスタキサンチンは上記でご紹介した食品に多く含まれていますが、鮭を除いて比較的高価な食材ばかりで、毎日の摂取となると家計があっという間に破綻してしまいます。そこでおすすめなのがサプリメントでの摂取です。

鏑木毅さんが使っているものと同じものがいいのであれば、アスタビータスポーツを選びましょう。1日3粒の摂取で下記成分を摂取できます。

  • アスタキサンチン:12mg
  • トコトリエノール:20.25mg
  • 亜鉛:9mg

ただし、アスタリールは1ヶ月分で約4500円もするので、庶民ランナーの私たちには手を出しにくいですよね。そういう人はDHCのサプリメントを選びましょう。

  • アスタキサンチン:9mg
  • トコフェロール:2.7mg

含有量が少なく亜鉛も含まれていませんが、価格は1200円程度です。亜鉛を追加で購入しても2000円にもなりません。効果を試すという意味ではまずは、DHCのサプリメントを使ってみて、貧血が改善されたらアスタビータスポーツに切り替えるとよいでしょう。

ランナーにとって貧血対策はとても重要です。貧血になると自分のやってきたトレーニングの結果を発揮することができず、レースごとに悔しい思いをすることになります。健康診断結果で貧血気味という結果が出たランナーは、鉄分補給だけでなく、アスタキサンチン摂取で自分の体を守るようにしましょう。

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