
アシックスのグローバル調査の結果によると、1日あたり約15分9秒カラダを動かすことで精神状態にポジティブな影響を与える可能性があることが判明しました。そこでアシックスは「15分9秒」という時間に着目し、心とカラダにどんな変化が生まれるのか、そしてその価値をどう社会に広げられるのか実践と学びを続けてきました。
その集大成ともいえる「ASICS EXPO 15:09」が12月2日に開催されました。RUNNING STREET 365は参加できませんでしたが、アシックスよりレポートを提供していただきましたので、ランナー視点で「15分9秒」とどう向き合っていくべきかという提案と合わせてご紹介していきます。
たった15分9秒が自分をポジティブに変えてくれる

マラソン大会に参加するランナーさんに共通する悩みが「時間がない」というものですよね。「月間走行距離は◯kmであるべき」みたいなSNS投稿を見るたびに、自分の走れている距離が短すぎるのではないかと不安になることもあるかと思います。
その結果、日常生活でもしっかり時間を確保できていないと「今日は練習できないや」と諦めてしまう。確かに、総力を上げるために積み重ねる距離はとても重要で、それは練習時間をしっかり確保しなくてはいけないことを意味します。
でも短い時間のランニングに意味がないわけではありません。すでにお伝えしましたように、アシックスの調査によると15分9秒の運動で、精神状態にポジティブな影響を与える可能性があることがわかっており、たった15分9秒では走力があまり上がらなくても、笑顔で前向きに日々の生活を過ごせるようになります。
しかも「毎日15分9秒」の積み重ねは、約2kmのランニングになるので1ヶ月で60kmの月間走行距離になります。月間走行距離が100km程度という方も、毎日15分9秒をプラスするだけで月間走行距離が160kmになります。1回の走りは小さなものでも、積み重ねることで大きな距離になります。
毎日30〜60分となると、なかなか時間を確保するのが難しいかもしれませんが、15分9秒なら寒い冬でも「ちょっとカラダを動かしてみようかな」となりますよね。その結果ポジティブになるわけで、走りにでかけるのが毎日の楽しみになっていきます。
15分9秒であればランニングでなくてもいい

ここまで15分9秒の運動を「ランニング」という前提でお伝えしましたが、この時間であれば別にランニングである必要はありません。たとえば通勤時に歩く15分9秒でもいいですし、帰宅前1km程度のゆっくりとした散歩でも、ポジティブ効果が得られます。
「運動の入り口はもっと多様でいい」というのがアシックスの気づきであり、多くの人に対する提言でもあります。大事なのはカラダを動かすきっかけを作ること。健康のため、マラソン大会のためだけでなく、「カメラを片手に季節の変化を探して歩く」でもOK。
今回のイベントでは実際にアシックス社内での取り組みとその結果も発表されました。アシックスは「15:09 Coffee Project」として、丸の内のオフィスから往復15分9秒ぐらいかかる場所のコーヒーショップまで歩いてゆくと、コーヒーが一杯無料になるという独自の取り組みを実施。
その結果、取り組みをした日としなかった日で比較した時に、社内のみなさんの笑顔の割合が126%増えたそうです。
また、こうした小さな運動により、心とカラダの逃げ場が生まれます。リフレッシュのために連休などを利用して、温泉やリゾートに行くという人もいるかと思いますが、じつはそのようなウェルネス旅行より、日常の短時間の運動のほうが、精神状態にポジティブな変化をもたらす可能性も示されています。
アシックスではそれを「Everyday Escape」と呼んでいます。
これはランナーに限らず、とても重要な考え方ですので、ぜひ「Everyday Escape」のオフィシャルムービーをご確認ください。
Everyday Escape
https://youtu.be/tSEdSX7upWE?si=51CBMryDoqBQgVTR

どれだけ忙しくても自分のために15分9秒カラダを動かそう

15分9秒という時間は、1日の約1%にあたります。たった1%の運動で心と体に小さな変化が起こり、笑顔の時間が増えていく。それは本当の意味での「健康であること」を意味します。
そのために特別なことは必要ありません。「毎日」15分9秒の運動をするだけ。それはランニングでもウォーキングでも構いません。家族とのキャッチボールやバトミントンなどでもOK。自分なりの方法で15分9秒を実行するきっかけをつくってください。
もちろんRUNNING STREET 365としておすすめするのは15分9秒のランニング。休日はしっかり走るとして、忙しい平日も通勤時間などを活用して2〜3kmくらいジョグする。それがランニングとの向き合い方をこれまで以上にポジティブなものにしてくれます。
どうしても走れないならウォーキングでもいいわけです。頑張らないで続けられる環境を整えることが、継続するための前提になります。あなた自身のために「1日約15分9秒の運動」を継続できる方法を考えるところからはじめてみてはいかがでしょう。
1日の約1%の時間、カラダを動かしませんか?
https://www.youtube.com/watch?v=AivMEN7pRtY
