日本一早いマラソンレポート「高松シンボルタワー ステアクライミングチャレンジ高松大会 2026」

春の優しい陽射しと冬の冷たい北風が入り混じる中、高松シンボルタワーにて「高松シンボルタワー ステアクライミングチャレンジ高松大会 2026」が開催されました。高松シンボルタワーでステアクライミングレースが開催されるのはこれが3回目。

ステアクライミングチャレンジのレースとして開催されるのは2年連続2回目。四国で最も高い高松シンボルタワーの階段792段、高さ150mを駆け上がるレースでどのようなレースが行われているのか、RUNNING STREET 365のスタッフもステアクライマーの1人として参加してきた内容をレポートします。

エリートも入り混じって792段を駆け上がる

ステアクライミングチャレンジは、エリートのシリーズ戦「ステアクライミングジャパンサーキット(SJC)」に合わせて開催されることが多い大会なのですが、「高松シンボルタワー ステアクライミングチャレンジ高松大会 2026」はスカイランニング四国地域シリーズと日本スカイランニング全日本ジュニア交流大会を兼ねていますが、SJCなしの単独開催となります。

このため普段は別々の部門で競い合うエリートと一般のステアクライマーが競い合うことになります。エリートは負けられないというプレッシャー、一般のステアクライマーは腕試しやアピールの場になるため、いつもと違った緊張感があります。

ただ、土曜日開催ということもあって、参加者の多くが香川県もしくは愛媛県からの参戦。金曜日に仕事を抱えている人はどうしても参加しづらく、そして「高松シンボルタワー ステアクライミングチャレンジ高松大会 2026」の翌週には、かがわマラソンが開催されます。

このため、参加してみたかったけど今回は回避と判断した方も多かったかもしれません。その影響かわかりませんが、「初めてのステアクライミング」という参加者や、「昨年に続いて2回目のステアクライミング」という参加者が多く見られました。

四国の地でゆっくりとステアクライミングが広がっているのを実感。この勢いて徳島や高知、岡山などからの参加者が増えていくような気がします。会場には今年も池田知事が来場され、開会式では参加者にエールを送っていました。香川県にきちんと認識されている大会というのも将来性を感じます。

正直なところでいえば、他のステアクライミングと比べると小規模であることは否めません。ただ、アットホーム感が四国の方には心地よさそうですし、それも高松大会の色ともいえます。すべての大会が同じ色なら、全国で開催する必要はありませんので。

高すぎないから自分の限界をちょっとだけ超えていける

「高松シンボルタワー ステアクライミングチャレンジ高松大会 2026」の会場は高松シンボルタワーの階段。段数は792段、階数は31階になります。世界各地で行われているステアクライミングですと1000段を超える階段で開催されるのが一般的ですので、四国最高層とはいえそれほど高くありません。

ただ、ステアクライミングの面白さは、高さが高ければいいというわけではないということ。1000段を超えるような階段でレースを行うと、後半はただ歩くだけになりますし、慣れていない人は自分を追い込むことが難しく、不完全燃焼になりがち。

でも高松シンボルタワーくらいの高さの場合、駆け上がるのが難しくなってからも耐え続けることもできるので、超高層ビルとは違った達成感があります。

私も今回、1年ぶりに高松シンボルタワーを駆け上がりましたが、2回目の挑戦ということで、前回以上に自分を追い込めました。20階を超えたくらいで呼吸が難しくなるのですが、それでも粘ればゴールに辿り着けるのを知っているので、集中を切らさず最後まで止まることなく、足を動かし続けました。

その代償として、ゴール直後に1年前を遥かに上回る苦しさをいただきましたが。1年前は苦しみながらも、屋上の給水スペースまで移動できましたが、今回はフィニッシュ後にそこから動けなくなり、肺が千切れるのではないかと思うほどの苦しみに悶えていました。

どこまで追い込むか、どこまで苦しむかは自分次第なのがステアクライミングの面白さ。「高松シンボルタワー ステアクライミングチャレンジ高松大会 2026」の段数は追い込みやすく、駆け上がってから何ともいえない満たされた気持ちになれるのが魅力です。

ちなみに今年のベストタイムは4分1秒。RUNNING STREET 365スタッフの私は6分2秒(一般男子91人中35位)でした。

認知度アップを期待したくなる高松大会

ステアクライミングの文化を四国に根付かせる。高松シンボルタワーにもっと多くのステアクライマーに集まってもらう。このまま10年、20年続けていけば、きっとそれは実現するはずです。でも、時間をかけるということは、それだけエネルギーが必要になりますし、何よりも参加者も運営者も世代交代をしていくことになります。

世代交代をした世代がどこまで熱量を持ってくれるかはわかりません。今の世代よりももっと効果的な集客をして、もっと魅力ある大会にしてくれるという期待はありますが、できることならこれから2〜3年以内に次世代に橋渡しするためのベースを築いておきたいところです。

そのために必要なのは知名度を上げること。少なくとも高松で暮らしている人たちが、「高松シンボルタワーを駆け上がるレースがあるらしいよ」と話題にするくらいになれば、運営に参加したくなる人も増えますし、参加者の幅も広がります。

ステアクライミングは競技ではありますが、普段運動をしない人にも階段を上る習慣をつけてもらい、健康な人を増やすという目的もあります。だから、もっと一般の方にも存在を知ってもらう。そのために地元のメディアやローカルなYouTuberにも積極的に参加してもらうなどがあってもいいのかなと。

もっとも、主催者がそれを望んでいるかどうかにもよりますが、それこそ高松だからできることのひとつだと感じています。名古屋や大阪は大きな街なので、地元の人たちのイベントという色を出しにくく、数あるイベントの中のひとつになってしまいます。

でも高松なら、高松市民に愛される大会にできます。地元の中高生が部活単位で参加したり、商工会で参加したりする未来だって考えられます。いまは規模としても内輪のイベントに近く、それも悪くはありませんが、この大会のポテンシャルを考えると、ステアクライミングの未来を考えると、そこからのステップアップを期待してしまいます。

香川観光と合わせて参加するのがおすすめ

「高松シンボルタワー ステアクライミングチャレンジ高松大会 2026」は土曜開催で、昨年も土曜開催でしたので、おそらく今後も開催曜日は土曜になるのでしょう。全国から参加者を集めるには日曜開催のほうがいいのですが、土曜開催ゆえのメリットもあります。

土曜開催でレースそのものは数分で終わります。瞬間的にとんでもない苦しさを味わうかもしれませんが、フルマラソンのように走り終えて何も食べられないなんてこともなく、少し休めば香川観光もできますし、その日は香川のグルメで食い倒れすることも可能です。

金毘羅さんには本宮までで785段の階段があり、さらにその先の奥社まで行けば1,368段の階段があります。ステアクライミングに合わせて参拝することで、階段づくしの旅行にもできます。さらに屋島まで行けば、たくさんの階段を上ることも。

階段は高松シンボルタワーだけで満足なら、瀬戸内海の島々を訪れるのもおすすめ。高松シンボルタワーのすぐ近くの高松港は小豆島をはじめとした美しい島への入口となっています。「瀬戸内海の島にいつかは行ってみたい」を叶えられるのがステアクライミングチャレンジ高松大会の魅力のひとつ。

私も高松を観光するのは昨年に続いて2回目で(過去にお遍路で通過したことはありますが)、2回目だから見えるもの、食べたくなるものがいくつもあって、ゆっくりと高松を好きになりつつあります。

3月はまだまだフルマラソンのシーズン中ですので、ステアクライミングどころではないという方もいるかもしれませんが、ステアクライミングの疲労は1週間あれば抜けます(多分)。まだ勝負レースが残っている人は心肺機能に刺激を入れるために、すでにシーズンを終えている人はご褒美に、来年は高松まで階段を上りにきてみてはいかがでしょう。

ステアクライミングチャレンジ高松大会:http://sjc-kaidan.jp/scc/takamatsu/

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