「フルマラソンを初めて走る人へ」の5回目です。
今日はマラソン大会中の服装についてお伝えします。
気温が低くなるまではいつも通りの服装で大丈夫だったのですが、12月から3月までは「何を着て走るか」がとても重要になります。
最初から最後まで歩かずに走れる走力があるのであれば、いつもの服装にアームカバーやレッグカバーで調整するぐらいで大丈夫ですが、まず間違いなく歩くという人はそれなりの準備が必要になります。
走り終えるまでに確実に寒くなることがわかっている場合は、長袖と薄手でもいいのの羽織るものを絶対に用意しておきましょう。まずスタートまでの待ち時間で体が冷えてしまうのを避けなくてはいけません。
そのためにはやはり上着が必要で、スタートして体が温まるまでは上着を着ておきましょう。暖かくなってきたら落ちないように腰に巻いておけばよいかと思います。
そして歩き始めて体が冷えてくるなと感じたらもう一度上着を来てください。
防寒のために最初からタイツを履いておくのもひとつの寒さ対策になります。初心者も含め、できれば高機能タイツに頼らない力をつけてもらいたいのですが、保温という意味では高機能タイツも有効に使うべきです。
ただタイツを履いてしまうと途中でトイレにいくのも面倒になると思うので、あまりサポートのない薄手のものかカーフカバーが良いと思います。
冬は手袋は必須だと考えてください。末端が冷えてくるとかなり動きが悪くなります。同じ意味でスタートまではホッカイロを持っておくことも良いかと思います。シューズの上からでも足の指も温めておけるといいですね。
服装で迷ったらまず温める方向で考えてください。不要であれば脱いだり捨てたりすれば済むのですが、不足となったときは手の打ちようがありません。
女性ランナーは特におしゃれしたいとは思います。でもそれはきちんとフルマラソンを走りきれるようになってからにしましょう。もしくは重ね着のおしゃれを楽しむというのもいいですね。
とにかく体を冷やさないこと。これだけはしっかり覚えておきましょう。
連載「フルマラソンを初めて走る人へ」
第1回 走るよりも歩くことから始めよう
第2回 ラン仲間を見つけよう
第3回 ハーフマラソンのエントリーをしよう
第4回 ランニングシューズの選び方
第5回 大会中の服装について
第6回 レース中の給水はこまめにしよう