マラソン大会を見ているとトップランナーになればなるほどシンプルで無駄のない服装をしていて、後方のランナーは出来るかぎりのランニンググッズを身につけています。サングラスにウォークマン、ウエストバッグ、そしてランニングタイツ。
そういうものを手放したほうが速く走れるようになるのは間違いないのですが、普通の市民ランナーとトップランナーとでは違う競技に出ているぐらいの感覚を持ったほうがいいでしょう。
トップランナーがこうだから自分も真似てみるというのは素晴らしいことです。でもトップランナーはフルマラソンを3時間以内にゴールしてしまうような人たちです。同じような軽装で走ることはあまりオススメできません。
特に大きな大会に出るとトップランナーは号砲とともにスタートしますが、後方のランナーは30分近いロスがあります。温かい日のマラソンならいいのですが、これからの冬のシーズンのマラソンでは30分肌を出して待つのは筋肉が冷えてしまいます。そうなるとランニングタイツ必須ですよね。
でもこのランニングタイツには様々な種類があり、高機能なものがたくさん売られています。どれを買えば一番いいのか悩んでしまいますよね。
RUNNING STREET 365が推奨するのは「できるだけ機能のないもの」です。高機能を期待したいところですが、あなたは走らされるのではなく走りたいのですよね。タイツの機能に頼っていたのでは強いランナーにはなれません。
重視するのは保温性と速乾性。それだけです。膝をサポートしたり、回復力が高まるとかそういう機能は無視してください。膝が悪い人がこれらの機能に頼りたくなる気持ちは分かります。でもランニングタイツなしで走れないならそもそも走らないで休んでください。
普段は大丈夫だけど長い距離を走るにはランニングタイツが必要だという人も同じです。ランニングタイツを履いて大丈夫なら、それは走り方に問題があります。ランニングタイツはその問題を見えなくさせてしまいます。
ランニングタイツは体の冷えを防ぐためだけに使うことを推奨します。ランニングタイツがないと走れなくて、ランニングタイツがあって走れるなら、それをあなたの力で走ったと自信持って言えますか?
いまは手放せなくても、いつかはランニングタイツなしでも走れるようなランナーになってください。