秋のマラソンは唇の日焼けに注意!知っておきたい対策と治し方

10月に入ってマラソンシーズンが始まり、すでにフルマラソンを完走したというランナーさんもいるかと思います。秋大会は夏の走り込みでタイムが大きく変わりますので、思ったよりも記録が伸びにくい傾向にあります。

そうなると気をつけてもらいたいのが、唇の日焼けです。日焼けというと夏場をイメージするかもしれませんが、ランナーの方は夏の暑い時間に走ることがあまりないので、夏の日焼けは意外と問題になりません。

実際にランナーがダメージを受けやすいのは9〜11月のマラソン大会。それもこの時期は唇が日焼けしてダメージを受ける人が大勢います。そこで、ここでは唇の日焼け対策とレース後のケア方法についてご紹介します。

目次

唇の日焼け対策をしていないとどうなるか

唇は色素が濃いため、肌と違って日焼けをしているのに気づきにくい場所のひとつです。ただ、肌と同じようにきちんと日焼けをしており、唇はひび割れしたり乾燥してカサついたりします。

それくらいならまだいいのですが、肌の弱い人の場合には赤く腫れたり、水ぶくれができたりすることもあります。

・ひび割れ
・カサつき
・赤く腫れる
・水ぶくれ

これらの症状について、思い当たるランナーの方もいますよね。このほとんどが唇の日焼けが原因です。日焼けですので、軽度の火傷ということになります。そのまま放置して治ることもありますが、水ぶくれくらいまでなると回復までかなり時間がかかり、痕が残ることもあります。

これらの状態にならないように大事なのは、日焼け対策をしっかりおこなっておくことと、レース後のケアを忘れないということです。それぞれどのようなことをすればいいのか見ていきましょう。

唇の日焼け対策はリップとキャップを使う

唇が日焼けしないようにする方法は、紫外線が直接唇に届くのを防ぐしかありません。ベストなのは紫外線が強い時間は外に出ないことですが、そうはいかないのがマラソンランナーの宿命です。

そうなるとできることは2つしかありません。

・UV効果のあるリップクリームを塗る
・キャップをかぶって陰を作る

それぞれのポイントについて説明していきます。

UV効果のあるリップクリームを塗る

最も効果的なのはリップクリームです。特別なリップクリームを用意する必要はありませんが、きちんとUV効果のあるものを選ぶようにしましょう。とはいえ、男性ランナーの場合にはどれを選んでいいか、基準がわかりませんよね。

・SPF20前後
・PA++

基本的にはこの2つだけ覚えておいてください。

SPFは紫外線B波(UVB)を防ぐ指標で値が高いほうが日焼けを遅らせてくれます。ただリップクリームの場合にはそれほど大きな値である必要はなく、SPF20前後で十分です。

PAはUVA(紫外線A波)を防ぐ指標で「+」の数が多いほど、高い効果を得ることができます。こちらも唇に使用する場合にはそれほど高い効果は必要ありませんので、「PA+」や「PA++」を選びましょう。

どれがおすすめというわけではありませんが、花王の「ニベア ディープモイスチャーリップ 無香料」のように、香りのしないものが走りに集中できていいかと思います。

キャップをかぶって陰を作る

リップクリームでもある程度の日焼けを防ぐことができますが、肌が弱い人はそれだけでは紫外線を防ぎきれません。そこで、ランニングキャップを使って顔に陰を作るようにしましょう。

太陽の向きによっては、あまり効果がないかもしれませんが、それでもノーガードにするよりはマシです。

キャップをかぶれば目を守ることもできるので、疲労感が出にくいというメリットもあります。秋のレースでも気温が25℃を超えることもありますので、暑さ対策にもなります。

キャップは好き嫌いがあるかもしれませんが、夏場のトレーニングやトレランでの頭部の保護にも役立ちますので1つは持っておくと便利です。

レース後は唇を冷やして保湿

しっかりと対策をしても唇が日焼けすることもありますし、レースにリップクリームを持っていくのを忘れることもありますよね。ですので走ったあとには必ずケアをしてください。

・唇を冷やす
・白色のワセリンやリップクリームなどで保湿する

まず行わなければいけないのは、唇の熱を取り除くということです。火傷と同じ状態ですので、氷や保冷剤をタオルでくるんで、唇に当てるようにしましょう。これだけでも、かなりの効果が期待できます。

そして、白色のワセリンやリップクリームなどで保湿を行ってください。上記でご紹介した「ニベア ディープモイスチャーリップ 無香料」のように保湿効果のあるリップクリームなら、レース後の保湿にも使えます。

ポイントは、薄く塗るという点です。厚く塗ると唇に熱がこもってしまいますので、薄く塗って効果が薄れたら塗り直すようにしてください。

レース後の食事は刺激物を避ける

もうひとつ気をつけてもらいたいのが、レース後の食事に刺激物を選ぶのはやめておきましょう。唇はかなり弱っている状態ですので、唐辛子などの刺激物にすぐに反応してしまいます。

本当はアルコールもよくないのですが、それをNGにできるランナーさんはいないと思いますので、せめて食べ物だけでも気をつけてください。

そこまでケアしてもまだ水ぶくれができてしまうような場合は、病院で診てもらってください。ほっとけば治るかもしれませんが、荒れてしまうと痕が残りますので、きちんと専門医に診てもらうのが1番です。

とはいえ、きちんと対策とケアをしておけば、日焼けしてもすぐに治ります。ですので、病院に行きたくないのであれば、面倒でも対策とケアを忘れないように心掛けてください。

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