ハルカススカイランから1週間が経過し、ようやく心の傷が癒えたところです。半年間、カラダづくりからしっかりやってきましたが、結果は惨敗で悔しさだけが残るレースとなってしまいました。
一般の部(午前)13分13秒で59位/440人。
それほど悪いタイムには見えないかもしれませんが、1年前から15秒縮まっただけですし、何よりも階段を上がり始めた瞬間に「これはダメだ」ということに気づいてしまいました。
しっかりと筋肉も持久力もつけてきたつもりでしたが、実際に階段を上がり始めると、使う筋肉がまったく違うことが発覚。ハルカススカイランは手すりを使って上がりますが、1段飛ばしにするため足が体の前側で着地します。
その結果、太ももの前の筋肉を消耗します。そんな筋肉は一切鍛えていませんでしたので、あっという間に足が上がらなくなってしまいました。
要するに、本番に近い環境でのトレーニングができていなかったため、間違った練習を半年間していたことになります。それに気づいたときの悔しさと自分への怒りというのはとても大きく、こうして報告するのに1週間かかりました。
やり直すにしても次に挑めるのが1年後。オリンピックのように4年後とかではないのでまだいいのですが、また苦しい練習を1年するのかと思うと憂鬱にもなります。でも、これはリベンジするしかありません。
ただし、リベンジをするにしても、どうやって記録を縮めるのか。その方法は2つ考えられます。ひとつは手すりを使った階段練習をする。そしてもうひとつは、今回鍛えてきた筋肉を使った上がり方を見つけ出す。
シンプルなのは前者ですが、この方法ですと適正のある若者には勝てそうにありません。40代前半のランナーが若者と競い合うには、人と同じことをしていてはいけません。そう考えると、険しくとも後者を選ぶしか道はありません。
手すりを使って上手く上がれるようになっても、それをロードのランニングに活かすことはできませんし、日常生活においてその筋肉が役立つということも考えられません。
ランナーとしての成長も考えるのであれば、手すりに頼らずに体のバネだけで上がり切れるようになるのが最適解だと考えています。ただ、人間の体がそれに耐えられるようにできているかどうかは分かりません。
まるでロードを走るような感覚で階段を駆け上がる。
来年以降に結果を出すために、もっと坂道系の大会にも出たいところです。大山登山マラソンは毎年出ていますが、ゲレンデ逆走マラソンも来シーズンは1〜2レース出てみようかなと考えています。
そして何よりも、今回の失敗を繰り返さないということが大切です。
今回は仮説を立って、その仮説から導き出したトレーニングをしてカラダづくりを行いました。そしてその仮説が間違っていたので、大失敗という結果になってしまいました。
仮説が合っているかの検証は必要。
当たり前のことなのですが、言うは易く行うは難しです。でも、また同じように思い込みだけでトレーニングをしたら、また悲しい結果になってしまう可能性があります。大事なのは同じ失敗を繰り返さないということ。
若いうちは失敗の繰り返しさえ経験になりますが、40歳を超えると1回の失敗が致命的になりかねません。ハルカススカイランは1回勝負ですので、それに失敗すると次は1年後ということになります。
1年間モチベーションを保つ要因になるとも考えられますが、この年齢になると衰えていく肉体とも向き合わなくてはいけません。チャンスはもうそれほど多くは残されていません。
来年のハルカススカイランこそは10分台……というのは現実的ではないかもしれませんが、駆け上がったときに、すべてを出し切って満足できたと言える走りをするために、いい準備をするとします。
ケガの功名ではありませんが、筋力はアップできて体も絞れています。冬はロードのレースでいい走りをして、春以降のハルカススカイラン向けのトレーニングにつなげるとします。