【連載】ハダシスト重松・サブ3への挑戦 vol.06

2020年の愛媛マラソンでサブ3を目指す連載も6回目となった。愛媛マラソンまで2ヶ月といったところだが、今回は台湾の花蓮太平洋縦谷マラソンを走ってきた。昨年も出場して裸足で4時間。年代別順位が8位だったのもあって、今年はトレーニングを兼ねて真面目に走ることにした。

数日前にシューズレビューをしているが、今回はアディダス アディゼロジャパン 5をチョイスした。おそらく愛媛マラソンでもアディダス アディゼロジャパン 5を履くことになるため、本番を想定したレースということになる。

ただし、サブ3を達成できるほど仕上がっていない。

何よりも大会当日は、まっすぐ歩くのも難しいほどの強風という悪コンディション。だから「42kmを走り切る」ことだけを課題にした。走れるところまで、サブ3ペースの4分15秒/kmで走るという選択もあったが、私が花蓮太平洋縦谷マラソンで手にしたかったのは42kmを走りきれるという自信。

ただし、台湾ということもあり少し浮かれていて、前日までに食べすぎてしまい、スタートしてから体が重い。4日前に行ったペース走の疲労感もあり、走りにダイナミックさがまったく感じられない状態。2kmも走らないうちに後半の失速をイメージしてしまった。

このまま走ったら、間違いなく後半に歩くことになると思い、それではトレーニングにもならないということで、思い切って呼吸が苦しくないペースにまで落とすことに。

小さくアップダウンがあるコースなので、ペースがまったく安定していないのがわかってもらえるだろうか。これでは距離走の練習にもならない。だから、とにかく耐えて集団についていくことに集中した。ゴールしてみれば、3時間10分47秒で総合7位・年代別2位という結果になったわけだが、正直走りきれてホッとしている。

愛媛マラソンまでにあと11分縮めなくてはいけないわけだが、きちんとコンディションを整えて、体重もあと2kg落とせば問題なくクリアできるのではないかと思えるだけのタイムだ。

それと同時に感じたのは、コンディションづくりやピーキングがいかに重要かということだ。どれだけきちんとトレーニングを積み重ねても、直前の行動によってそれが簡単に覆されてしまう。サブ3というのはそういう世界なのだということを知った。

2ヶ月前にそれに気づけたことは幸運だったと思う。

先週の連載で、走り方を変えて走りが改善されたという話をしたが、これもプラスに作用しているのを実感している。走りが安定してきたから、疲労からの回復もかなり早く、すでにいつもどおりのスピードで朝ランも夕方のジョグも走れている。

いや、あれからさらに腕振りに関する気付きがあり、花蓮に行く前よりもジョグのペースが上がっている。現時点では意識しないと効率のいい走りにはならないが、意識すれば無理な力を使わなくても推進力を感じられるようになっている。

2ヶ月でどこまで、それを無意識のレベルにまで引き上げられるか。そして、走りに見合った筋力をつけることができるのか。ただし、体重は最低でも2kg落とさなくてはいけない。体重を落としつつ筋力をアップする。これから1ヶ月は、この難しい課題と向き合わなくてはいけない。

ただし、連載を始めたばかりのように目の前が真っ暗ということはない。光が徐々に広がっていき、あと少しで手が届きそうなところまできている。ここで油断しないことが重要だが、順調に来ていることを素直に嬉しく感じている。

「成長を実感できる」久しく忘れていた感覚だが、心地いいものだ。来年の2月までさらなる成長を目指して、一歩を踏み出すとしよう。

午前午後
2019.12.06(金)
2019.12.07(土)花蓮太平洋縦谷マラソン
2019.12.08(日)JOG:14.5km
2019.12.09(月)
2019.12.10(火)JOG:6.5kmJOG:12km
2019.12.11(水)JOG:6.5kmJOG:12km
2019.12.12(木)JOG:6.5kmJOG:10km
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