日本一早いマラソンレポート「第1回 さがみ湖さくらラン」

コロナ禍にもかかわらず、果敢にも第1回目となるマラソン大会「さがみ湖さくらラン」を開催したさがみ湖プレジャーフォレスト。さがみ湖さくらランのメインはリレーマラソンですが、1000人以上のランナーが集まり、大会は大盛況。やっぱり、私たちはマラソン大会が必要です。開催してくれたさがみ湖リゾートプレジャーフォレストに感謝しかありません。

本来なら桜が満開になるはずですが、今年は桜の開花が早く、園内には遅咲きの桜がちらほらある程度。それでも多くのランナーが久しぶりのマラソン大会を満喫していました。ただ1回目というのもあって、今後の改善を期待したいところもいくつか。そのような点も含めて、大会内容をレポートします。

目次

園内の2.5kmコースを周回するレース

さがみ湖さくらランがコロナ禍でも開催できた最大の理由が、マラソン大会のためにさがみ湖プレジャーフォレストを貸切状態にしたから。これはかなり思い切った方針ですが、6,000円の参加費にプレジャーフォレストの入場料も含まれています。きちんと収益も考えているところはさすがです。

走って直帰する人には6,000円は割高ですが、仲間と遊び込みで参加するなら、むしろ割安。個人で参加するよりも、仲間とリレーで走るのに適している大会です。コースは園内を使ったアップダウンのきつい2.5kmを8周します。個人は制限時間が3時間、リレーは10分遅れスタートの2時間50分。

ただし、個人の部がスタートして2時間(11時)の段階で7周目を終えていなかったら、その時点でリタイアとなります。制限時間1時間を残しての足切りというのは、なかなか厳しい設定。3時間制限なら残り30分で足切りにしても良かったような気がします。

コース沿いには桜の木がいくつもありますが、残念ながら自然が相手ですと予定通りにはいかないもの。運営側も「散るな散るな」と願ったのでしょうが、その願いは届かず。その代わりではありませんが、参加賞に富士山の形をした桜色のクッキーが用意されていました。

個人の部のスタートでは桜色の風船をみんなで空に飛ばすという演出。もちろん、地球環境に優しい風船とのこと。遅咲きの桜も含めて、春らしさを感じながら走ることができました。ただ、多くのランナーは桜どころではなかったかもしれません。

2.5kmのうち最初の1kmはひたすらに上り、下りも傾斜が強いので、ブレーキをかけながらなので景色を楽しむ余裕がありません。かなりテクニカルなコースで負荷も高いのですが、チームの部は襷を繋いでいるので手を抜けません。最大心拍数まで上げながら、2.5kmを全力で駆け抜けます。

大会規模はジャストサイズだけど

今回のさがみ湖さくらランはチームの部は160チームくらいの参加で、トータルで1000人ちょっとの参加者数です。選手の待機場所がやや密になりすぎていたようですが、大会規模としてはジャストサイズ。これ以上多くても混雑し、少なくても華やかさがありません。

ただ、個人の部の上位がキロ3分ちょっとのペース(下り坂はそれを切るペース)で走り、個人の部の下位がキロ8分ペース。そこに襷をかけたチームの部のランナーが加わります。このスピード差に対して道幅を考えると、やや危険を感じることもしばしば。

これは大会側が悪いわけではありませんが、個人の部の上位はかなりモチベーションが高く、少しのロスも避けたいような走りをするので、ゆっくり走っているランナーのすれすれを縫うようにして走ります。実際に選手同士の接触もありました。

さらに個人の部のトップが戻ってくるタイミングで、チームの部がスタートしたので、かなり混乱が起こっていたとのこと。これに感して言えば来年以降に改善されることとは思います。まさかトップランナーそれほど速く戻ってくるとは思ってもみなかったのでしょう。

いずれにしても周回コースなので、接触しやすいというリスクは有り、ランナーはできるだけ左側通行で、追い抜きは右側というようなルールを徹底してアナウンスしてもよかったかもしれません(当日配布された参加案内に左側通行の記載あり)。小さなお子さんも走っているので、スムーズな追い抜きができるようになっているのを期待します。

走った後のお風呂はかなり混雑するので要注意

さがみ湖さくらランの会場に、ほぼ隣接する形で入浴施設「さがみ湖温泉 うるり」があります。当然、ほとんどのランナーが利用することになるのですが、さすがに1000人近いランナーが利用することになるので、ここはキャパオーバーです。

ラン仲間と参加して、そのあとプレジャーフォレストの施設で遊ぶつもりなら、遊んだ後に入ったほうがいいかもしれません。入場待ちが発生するほどではありませんでしたが、洗い場の順番待ちと、お会計の行列が発生していました。

これは改善しようがない部分ですので、参加者が各自で対策する必要があります。さがみ湖さくらランにはBBQプランもありますので、リレーマラソンを走って、そのままBBQ会場に向かい、食事を楽しんだ後に温泉で汗を流すというのがおすすめです。

もちろんアトラクションで遊んでからでもOKです。お酒を飲まないならBBQ→アトラクションもいいのですが、きっとそれは難しいので、BBQかアトラクションはどちらかだけを選ぶといいでしょう。アトラクションを楽しみたい場合には、フリーパスチケット付きで申し込んでおきましょう。

混雑するといえば、男子トイレも個室が混み合います。ただし、会場以外にもトイレがいくつかあります。コース上にもトイレがあるので、列に並ぶのが嫌な人は、アップしながらトイレに行くのもいいかもしれません。

今後が楽しみなさがみ湖さくらラン

コロナ禍に開催された第1回大会だと考えると、さがみ湖さくらランはこれからが楽しみなマラソン大会です。今回はそれなりに実験的な意味合いもあったこととは思いますが、想定外だったのは個人の部にシリアスランナーが集まったことでしょうか。

マラソン大会が少なくなっており、1秒を削りたい人もこういう大会に出るようになっているのかもしれません。もしマラソン大会が普通に開催されるようになったら、この流れがまた変わる可能性もありますが、大会の色を考えたときには、思い切って個人の部がなくてもいいような気がします。

リレーマラソンを楽しんでもらって、そのあとプレジャーフォレストも満喫してもらう。そういうコンセプトなら個人での出場というのは必須ではありません。私は個人で出場したので、個人の部があると嬉しいのは間違いないのですが、みんなにいい顔すると、大会の色が薄れてしまいます。

「リレーマラソン+プレジャーフォレスト」というのは、さがみ湖さくらランしかできない大会で、それを全面に押し出してもいいのかなと。ただ、繰り返しますように、他のマラソン大会が戻ってくると、人の流れがどうなるのかはわかりません。

それでも大会運営は一生懸命さが伝わってきて、テーマパークらしく楽しんでもらうために何をすべきかというアイデアが豊富。このまま継続していけば、春の風物詩になる可能性もあります。願わくば、来年以降も継続開催を期待します。そしたら、来年はラン仲間と「リレーの部&BBQ」かな。

もちろんBBQがメインですが何か?

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