
空を見上げて呼吸を整える。その瞬間に「気持ちいい」と思えたら、その日のランニングは成功だったと言えるだろう。New Balance主催ほランニングフェスティバル「Run Your Way. Park Tokyo」を取材して、そんな言葉が浮かんできました。
ランナーの数だけランニングがあり、走る理由は人それぞれ。そしてそれぞれの道でランニングを楽しむだけでいい。でも、ときどき道に迷ったり、いつもと違う道を走るのもランニングの楽しさだったりします。Run Your Way. Park Tokyo はランナーに寄り添いながら、「こんな道もあるよ」と提案してくれる。そんなランニングイベントでした。
自分の限界と向き合える2つのレース

「Run Your Way. 見つけよう、あなたの道を。」を掲げるニューバランスが主催するランニングフェスティバル「Run Your Way. Park Tokyo」が、2025年9月27日・28日に都立明治公園と聖徳記念絵画館前広場・明治神宮外苑円周道路で開催されました。
フェスティバルは大きく分けて2つのコンテンツで構成され、ひとつがさまざまなランニング体験ができるコンテンツで、もうひとつが1周1kmの特設コースで開催される「New Balance GAIEN 5K」「Run Your Way Relay 10k」の2つのレースです。

ニューバランスが公道を使ったレースを開催するのはこれが初めてで、「New Balance GAIEN 5K」では個人で5kmを走り、「Run Your Way Relay 10k」では3人1組で襷をつなぎながら10kmを目指します。
いずれのレースも世界陸上を盛り上げた田中希実選手がスターターを務め、登場した瞬間に会場のボルテージが一気にアップ。「Run Your Way Relay 10k」では参加者の笑いを誘うシーンもあるなど、真剣勝負の場でありつつも、笑顔があふれるシーンがいくつもありました。

どちらのレースも「自分の限界に挑む姿」が象徴的でしたが、興味深かったのは個人で5kmを走る場合のベクトルは内向きで、自分で自分を追い込むことで限界と向き合い、チームで10kmを走る場合には、チームメイトのためという外向きのベクトルを原動力にして限界を超えた走りをしようとしていたことです。
ベストを尽くすという点において、結果だけなら同じように見えるかもしれませんが、そのアプローチの仕方が違うわけで、それはまさに「Run Your Way. 」でした。それぞれのスタイルがあり、どちらが正しいというわけではなく、自分が信じた方法で自分の限界を引き出そう。そんなメッセージが込められているように感じたレースでした。
新しいランニングに出会えるいくつものセッション

2つのレースは聖徳記念絵画館前広場・明治神宮外苑円周道路で実施されましたが、「Run Your Way. Park Tokyo」のメイン会場は都立明治公園です。都立明治公園の芝生ステージでは、ハリー杉山さんなどのスペシャルゲストと一緒に走れるMEET&RUNや、YOGA&RUNなどが行われ、さらには都立明治公園を拠点としたランニングセッションも実施されました。
いずれのセッションも事前申込が必要でしたが、参加費無料でそれぞれが興味のあるセッションに参加できます。たとえばYOGAとランニングの組み合わせに興味があるなら「YOGA&RUN」、ランナーのための栄養学を学びたい人には「Athleate Recipe」など、これまで取り組んだことのない方向からランニングにアプローチできます。

「YOGA&RUN」では普段ほとんど走らないという方がヨガを入口にランニング体験したり、ランニングを入口にヨガ体験したりするなど、これまでの自分という枠を飛び越えて新しいことに挑戦する姿が会場では見られました。
ランニングは「走る」だけのスポーツですが、どう走るかは自由。ただ、自由だからこそ自分の枠からはみ出るのが難しいく、シリアスランナーは競技としてのランニングの世界だけしか見えていなかったりします。「Run Your Way. Park Tokyo」は、そんな人たちにランニングの違った楽しみ方を提示し、それぞれの世界をこれまで以上に広げてくれるわけです。

ランニングの余韻を楽しめるイベント会場

レースで全力を尽くしたら、もっと走りやすいシューズを履きたくなります。おしゃれなランナーと一緒にセッションを受けたら、自分もおしゃれなウェアが欲しくなります。ランニングをして体を動かしたらお腹が空きます。
Run Your Way. Park Tokyo の会場は、そのすべての欲求を満たせるようにデザインされています。

イベント会場ではニューバランスの最新ランニングシューズの試し履きができ、専門知識をもったスタッフが、走力や目的に合わせたジャストフィットのランニングシューズを提案してくれるだけでなく、その場で購入することも可能です。
さらに会場ではデザイン&アートユニット 「GOO CHOKI PAR」とのコラボレーションウェアや、ニューヨークシティマラソンモデルのウェア、東京レガシーハーフマラソンモデルのウェアを販売しています。

そして、キッチンカーでお腹を満たすこともできます。Run Your Way. Park Tokyo の参加者にはキッチンカーで使える1000円分のギフトカードがプレゼントされるだけでなく、コロナのノンアルコールが無料で配られており、参加者はそれぞれのスタイルで、青空の下でランニングの余韻を味わっていました。
いくつもの道が交差する「Run Your Way. Park Tokyo」

日本のランニング人口は2022年の段階で推定877万人といわれており、ランニングブームの再来の兆しがある2025年ではそれ以上のランナーが、日々のランニングを楽しんでいます。ところが、すべてのランナーが交わるわけではありません。
マラソンなどのレースのために走っているランナーと、健康のために走っているランナーの接点は少なく(道ですれ違うことは多々ありますが)、ランナーのコミュニティは同じ方向へと走っているメンバーで構成される傾向にあります。

「Your Way」が四方八方に広がっているのに、それぞれが交わらない。それで困ることがあるのかというと、そうでもないのですが、交わったほうが可能性が広がり、ランニングそのものがもっと活性化されるんだろうなというのが、「Run Your Way. Park Tokyo」を取材して感じたことです。
「Run Your Way. Park Tokyo」はランナーの交差点。
普段は交わることなく、それぞれがランニングを楽しんでいるけど、「Run Your Way. Park Tokyo」ではそれが交わり、お互いに刺激を与えあってランニングの可能性を広げていく。「こんな楽しみ方もあるんだ」そういう気づきを与えてくれるイベントが「Run Your Way. Park Tokyo」です。

これからも継続して開催されるのかはわかりませんが、ニューバランスがそれぞれの道を走るランナーをサポートし続けてくれるのは間違いなく、きっとこれからもいくつもの交差点を作ってくれるはず。代々木公園にできた「ニューバランス Run Hub 代々木公園」がまさにそのひとつ。
「ニューバランス Run Hub 代々木公園」には、すでにさまざまなスタイルのランナーが集い、小さな交流も生まれています。
スケジュールの都合で「Run Your Way. Park Tokyo」に参加できなかったという方も、今回のランニングフェスティバルでニューバランスが気になりはじめたという方も、「ニューバランス Run Hub 代々木公園」でランイベントに参加するなどして、自分の道を他のランナーの道と交差させてみてはいかがでしょう。
ニューバランス Run Hub 代々木公園
https://company.newbalance.jp/store/shopmagazine/runhubyoyogipark
